e-bike日々徒然

自転車の空気入れが超ラクに! 愛車すべてをクリックバルブ対応にしよう

これまで主流だった3つの自転車バルブ

非常に気になっていた「CLIK Valve(クリックバルブ)」。自転車タイヤの空気注入部分のバルブですが、これまで主流だった3タイプに加え、近年新たに登場した新世代バルブです。「第四のバルブ」と呼ばれ、登場直後から急速に普及し始めています。

これまでの主流は、英式バルブ(Woods Valve/Dunlop Valve/English Valve)、米式バルブ(シュレーダーバルブ/Schrader Valve/American Valve)、仏式バルブ(プレスタバルブ/Presta Valve/French Valve)があります。全世界的に主流なのは米式バルブと仏式バルブです。英式バルブは日本で広く普及している「ママチャリやシティサイクルのバルブ」ですが、世界的にはマイナーなバルブです。

赤い四角で囲ったのがクリックバルブです。赤丸で囲ったのはクリックバルブ用のポンプヘッド。これまでの各種バルブにあった問題点を克服したとされるバルブです

クリックバルブは2025年後半から2026年にかけて日本国内でも本格的なリリースと販売が始まりました。筆者も興味津々。というのは、「それはイイ!」と思えるメリットばかりだったから。

具体的には、まずポンプヘッドをワンタッチで着脱できる点。力を込めてクリップしたり、ねじ込んだり、強く押し込んだりせず、「片手で"カチッ"と気軽に装着可能」だそうです。

さらに「高い気密性で空気漏れの心配も少ない」ということ。カチッと簡単に装着できるうえに、漏れにくい? ホントぉ~? でもホントだったら凄い!

そして「従来の約1.5倍のスピードで効率的に充填」できるそうです。「標準的なフロアポンプでも、ほとんどのチューブレスタイヤをスムーズにビード上げできます」とまで謳っていますが、クリックバルブには「従来のプレスタバルブに比べて約1.5倍のエア流量」があるとのこと。

ただ、実はこれまでにも「第四のバルブ」的なものは登場していました。でも、結果的にはどれも普及せず。「どうせクリックバルブも……」なーんて思ったりした筆者ですが、たまたま自転車店の店頭にてクリックバルブの展示に触れてビックリ。ホントにポンプヘッドを片手でカチッと装着できる! 空気入れが済んだらコクッとポンプヘッドを抜ける。キャップも同様で、ねじ込む必要ナシ! これは自転車の空気入れがラクになるわ~!

筆者の自転車は仏式バルブがメインですが、毎回の空気入れが結構面倒。ねじ式のキャップを取って、バルブのネジを緩めて、バルブ先端を指で押して軽く空気を通して(内部の空気漏れ止めラバーシールの固着を解く)、適切な位置にポンプヘッドをセットして力を込めて固定。空気を入れたらポンプヘッドを外して、バルブのネジを締めて、キャップを締め込んで、終了。これを前後2本分。走行前にいつもやっていました。

この作業がカチッとセットして空気を入れてコクッと抜いて終了になる。まあキャップの抜き差しもありますが。でもこれだけですご~く効率良く空気を入れられるハズ! 店頭では「約1.5倍のエア流量」や「空気漏れの心配の少なさ」は確認できませんでしたが、でも上記の手間だけでも大幅に省けるなら! と思ってさっそくチューブをクリックバルブ対応品と交換しました。

ちなみに、タイヤやチューブによっては、最小限の手間でクリックバルブ化することも可能だそうです。が、筆者のようにチューブをクリックバルブ対応品に交換が必要な場合もあります。

ともあれ、クリックバルブにした結果から申しますと、もうサイコーです♪ 仏式バルブで面倒くさい空気入れが手軽に短時間でできるようになりました。また、クリックバルブ化したタイヤで1,000kmくらい走った頃には、空気の漏れにくさや、空気注入時の流量の大きさも体感できました。

余談ですが「クリックバルブは定着するのでは?」と思って自転車店のスタッフに聞いてみたところ「右肩上がりで売れている」とのこと。入荷と在庫切れの繰り返しではあるそうですが、クリックバルブユーザーがどんどん増えているという状況のようです。

さておき、クリックバルブはどういう感じで使えるのか? 写真とともに使用感についてお伝えいたします。

クリックバルブ対応チューブを自転車に装着。これでクリックバルブ方式での手軽な空気注入ができるようになりました♪
キャップは引けば外れて押せばセットできます。これも手軽

「CLIK QUIK CAP ALUMINUM 4PCS クリッククイックキャップアルミニウム4個入り」で、CLIK社正規代理店ダイアテックでの価格は1,980円。

キャップ上部にはクリックバルブを押して空気を抜くための突起があります
こんな感じでシューッと空気を抜くことができます。なお、クリックバルブは爪先や尖ったものでバルブをリリースして空気を抜くことができますが、こういったキャップの上部を使ったほうが容易です
空気を入れるためのポンプヘッドは、よくある米式バルブ用ですが簡単にクリックバルブ対応にすることができます
CLIK社の「CLIK ポンプヘッドアダプター(アルミ製)」を使っていますが、米式のポンプヘッドに装着するだけでクリックバルブ対応となります。価格は1,980円

先ほどの米式バルブ用ポンプヘッドに、CLIKポンプヘッドアダプターを装着。これだけでフロアポンプや携帯ポンプをクリックバルブ対応にできます。ちなみに、クリックバルブは仏式バルブ用のポンプヘッドでの空気注入もできます。

自転車店などでフロアポンプを借りる際、クリックバルブのタイヤであっても、仏式ポンプヘッドのフロアポンプで空気入れができます
ポンプヘッドとバルブの着脱が容易。ホントに片手でカンタンに着脱できます

手に伝わるクリック感で「ちゃんと装着できた」ということが分かります。このまま空気を入れますが、「あんなに容易に装着できたのに、激しく空気入れしても全然漏れたり外れたりしないんだ~」と(使用開始当初は)驚きます。

カチッと装着。空気を入れたらコクッという感じで抜くだけ。そしてキャップをはめて作業終了~♪
ちなみにコチラは「CLIK ポンプヘッド(アルミ製)」で、フロアポンプなどのホース部に装着してクリックバルブ対応ポンプにしてしまうという製品。対応ホース径は8~10mmです。価格は3,476円

筆者は現在、所有する各自転車のクリックバルブ化を鋭意推進中です。理由は、明らかにクリックバルブが手軽で便利で好都合だからです。

まず、前述のように仏式バルブでは面倒だった空気入れ作業が非常に手軽になりました。「バルブにポンプヘッドをうまくセットする」という慣れや工夫が一切不要で、その前段階のバルブ内の固着外しなども不要で、まあホントにワンタッチで済む。

それからクリックバルブ搭載車とまだ仏式バルブを搭載中の自転車に空気を入れていて「あっ!」と気づくことがありました。どう入れてもクリックバルブのほうが空気を入れる作業がラク。ポンピングがラク。「あぁそうか、これが空気の流量が1.5倍ってことなのか」と実感できました。

頻繁にサイクリングをする車体をクリックバルブ化しましたが、そういえば……という心当たりも。筆者はこまめにタイヤへ空気を入れるタイプで、走行直前にいつも空気入れ作業をしています。仏式バルブの頃はその毎回の空気入れで「あぁやっぱり少しだけど空気圧下がるんだなぁ」と実感していました。しかし、クリックバルブにしてからは「あれぇ~案外下がってない?」という感覚に。

使っていた仏式バルブタイプのチューブの問題なのかもしれませんが、「これはクリックバルブの空気の漏れにくさってやつなのか?」と実感し始めています。クリックバルブにしてから、走行前の空気注入で「やっぱり以前より空気の減りが少ない……よなぁ」と思うことが非常に多くなっています。

そういった好都合な要素ばかりのクリックバルブなので、前述のとおり「所有する各自転車のクリックバルブ化を鋭意推進中」というわけです。また、クリックバルブ系の便利ツールもあれこれ使い始めました。

これまで使った空気圧計のなかでダントツに手軽で便利なのが「CLIK GEN-2 MECHANICAL TIRE PRESSURE GAUGE クリック専用アナログ空気圧ゲージ」。測れる圧力上限の違いで2タイプあります。

クリックバルブの着脱の容易さがあり、空気の漏れもほとんどないという空気圧計の「CLIK GEN-2 MECHANICAL TIRE PRESSURE GAUGE クリック専用アナログ空気圧ゲージ」。価格は4,840円
バルブへのセットは、片手でカチャッとはめるだけ。全然漏れない
タイヤの空気圧が示されます
バルブから外しても計測した空気圧はもちろん保持されます。外すときも全然漏れない
ボタンを押すことで空気を少しずつ抜くことができ、タイヤ空気圧の微調整が可能。バルブに対する着脱が容易でスムーズなのがイイです♪
CO2カートリッジでタイヤにガスを入れるためのアダプター「CLIK CO2 INFLATOR W/NEOPRENE SLEEVE ネオプレン製スリーブ付きダイヤル開閉式CLIK CO2インフレーター」。価格は4,400円
CO2カートリッジを装着して使います。ネオプレン製スリーブは凍傷防止などのためのもの
これもまたセットがメチャ手軽♪
ノブを回して開閉するタイプで、微妙なガス量調節も可能。着脱時の漏れがほとんどありませんので、少しCO2を注入して圧力を測って、また少しCO2を注入……という複数回の着脱を含む作業も容易に行なえます

そんな感じのクリックバルブ。本家はCLIK社ですが、現在はさまざまなブランドから「CLIK対応」として関連品が発売されています。自転車の歴史に残るような革新性がありますので、興味があればぜひチェック……するよりも使い始めてください! 仏式バルブでの空気入れのフラストレーションがホントに激減しますよ!

スタパ齋藤