家電レビュー

圧倒的保冷力の断熱ボトル「最大10日間氷が溶けない」は本当だった

アイリスオーヤマ「HUGEL(ヒューゲル) 真空断熱マグボトル」

アイリスオーヤマが展開するアウトドアブランド「HUGEL(ヒューゲル)」シリーズに、「真空断熱マグボトル」が登場。ラインナップは、実容量1.9Lの大容量モデル、500ml、750mlのデイリーモデルの3サイズです。

中でも注目されているのが、1.9Lモデル。「最大10日間氷が溶けない」という驚異的な保冷力を誇り、SNSでも話題になっています。

そこで今回は、その実力を確かめるべくマグボトルを使用してみました。果たして、本当に氷が溶けないのか、使い勝手はどうなのか? などを詳しくレビューします。

10日後も氷が残った! 氷の持ち運びにも使える

アイリスオーヤマ「HUGEL 真空断熱マグボトル」の1.9Lモデル「HSB-1900」(直販価格6,980円)。ズバリ結論からいうと、検証の結果、10日後も形のある氷が残っていました! したがって、「最大10日間氷が溶けない」は大げさな表現ではなく、本当だったと実証できました。

「HUGEL 真空断熱マグボトル」1.9Lモデル

検証に使用したのは、市販のロックアイス。せんユニットを取り付けた際に、下端ギリギリまで氷がくるように、ボトルいっぱいに詰めました。

本モデルは実容量1.9L=1,900mlとあって、1.1kg入りロックアイスの大半がボトル内に収まります。口の直径が約5.8cmと広口に設計されているので、大きめのロックアイスをストレスなく投入できるのもうれしいポイントです。

1.1kg入りロックアイスの大半がボトル内に収まった
口の直径が約5.8cmと広口に設計されている

氷を満たしたボトルにせんユニットを取り付け、コップ代わりになるふたをしっかり閉めて検証スタート。直射日光の当たらない、室温20℃前後の場所に10日間置いてみました。実際の使用では何日間も飲み物を入れるわけではありませんが、今回は飲用ではなくあくまで実験として行なっています。

せんユニットを取り付け、ふたをしっかり閉めて検証スタート

24時間後、せんユニットとふたを開けてボトル内をチェックすると、やや氷のかさは減っていましたが、入れた直後と比べてもそのほとんどが残っている印象を受けました。

24時間後:入れたときの氷のほとんどが残っていた

3日経つと、2割ほど減ったように見えたものの、それでもまだ氷の大半が残っている様子。

3日後:氷が2割ほど減少した様子

そして5日後、ようやく氷の量が半分ほどに減少。氷が溶けて、ボトル下部に水が溜まっている様子も確認できました。一般的には、溜まった水を捨てた方が残りの氷が長持ちしやすいのですが、今回はあえて水を残したまま様子を見ることにしました。

5日後:氷の量が半分ほどに減少

7日目になると、ボトル内に水がだいぶ溜まっており、氷が溶けるスピードが速くなってきたように感じました。

7日後:ボトル内に水がだいぶ溜まっていた

そして10日後。ボトルを振ってみると、カラカラと氷の音が。ふたを開けると、水に浸かりながらも、形のあるロックアイスがしっかり残っており、思わず「おお~!」と歓声を上げてしまいました。

10日後:形のあるロックアイスをしっかり確認できた

さらに驚いたのは、溶け残った氷の量です。約104×60.5mm(直径×高さ)ほどのふたに入りきらないほど、多くの氷が残っていました。

溶け残った氷の量の多さに驚いた

使用前は、本当に氷が残るだろうか? と半信半疑だったのですが、実際にボトル内に残った氷を見て、その驚異的な保冷力を実感。夏のキャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンでは、氷の持ち運びに活用するのも良さそうだと思いました。

一点、気になったのは重さです。本モデルの重量は約970gと、空の状態でも1kg近くあり、中身を入れると、当然ながらその分重たくなります。実際に氷をパンパンに詰めた状態のボトルを片手で持つと、筆者としてはずっしりとした重さを感じました。したがって、入れる量を調整しておくか、または持ち運ぶ際に体へ負担がかからないように注意した方が良いでしょう。

中身をたっぷり入れると、ずっしりと重く感じた

加えて、本モデルは16.5×11.6×33.8cm(幅×奥行き×高さ)のビッグサイズ。丸洗い可能で食洗機にも対応しているものの、狭いシンクや小型食洗機ではやや洗いにくい印象です。

また、広口設計ではあるものの、手は入れられないため、ボトル内部は市販のやわらかいボトル用ブラシを使ってお手入れするのがおすすめです。

優れた保冷力の秘密は、全面真空断熱&6層構造にあり!

1.9Lモデルの優れた保冷力を支えているのは、高い断熱性能です。

本モデルは、ふた部分まで真空断熱構造が施されているので、ボトル全体で放熱を防ぐことができ、外気温の影響を受けにくく、長時間一定の温度をキープできる仕組みになっています。

さらに、ボトル本体はポリエステル樹脂塗装、外びん、真空断熱層、銅箔、銅メッキ層、内びんの6層構造を採用。銅箔および銅メッキ層が熱を反射することで、断熱性能のさらなる向上に一役買っています。これだけ層が厚ければ、重量が増すのも納得です。

6層構造が採用されている

こうした全面真空断熱と6層構造により、ボトルから冷気が逃げにくく、高い保冷性能を実現しているんです。

なお、保冷のみならず、保温力も高い(保温時間:最大約60時間)ため、寒い季節のアウトドアシーンでも活躍しそう。せんユニットには注ぎ口が付いているので、保温ポットとしても使いやすそうです。

保温力も高い(保温時間:最大約60時間)
保温ポットとしても使いやすそう

500mlモデルは普段使いにぴったり! 保温力の高さも魅力

携帯性や手軽さを重視する人には、取り回しの良い500ml、750mlのデイリーモデルがおすすめです。

500mlのデイリーモデル

1.9Lモデルほどの保冷・保温性能はないものの、普段使いには十分なスペック。500mlモデル(直販価格2,980円)は、大容量モデルと比べるとだいぶコンパクトですが、保冷時間は最大約24時間、保温時間は最大約18時間の性能があり、オフィスや外出先で半日から1日程度使うのにぴったりなサイズです。

普段使いには十分なスペック

500mlモデルの保冷性能を確かめるべく、家庭用の製氷皿で作った氷をパンパンに詰めて検証してみることに。すると、24時間経過しても氷がしっかり残っていました。

家庭用の製氷皿で作った氷をパンパンに詰めておいた
24時間経過しても氷がしっかり残っていた

季節を問わず温かいドリンクを飲んでいる筆者としては、保温性能も気になるところ。試しに熱湯を入れて検証してみると、8時間経過しても、お湯はヤケドしそうに感じたほどの熱さがキープされていました。念のため、直に口をつけずに、コップに注いで良かったと思うほどです。

8時間経過しても、しっかり熱さをキープしていた

さらに、半日ほど経過しても高温が保たれている印象で、1日を通して温かいドリンクを飲めるのはうれしいポイントです。

1.9Lモデルと同様に、内部は6層構造になっています。おかげで、小型ながら高い保冷力・保温力があることを実感できました。

ちなみに、1.9Lモデルはやや無骨なルックスですが、デイリーモデルはインテリアになじみやすいスタイリッシュなデザイン。この見た目の良さも、筆者が気に入ったポイントのひとつです。

ボディがスリムで、手持ちのバッグやリュックのドリンクホルダーなどにも収まりやすいフォルムだと思いました。

手持ちのバッグやリュックのドリンクホルダーなどにも収まりやすいフォルム

今回、アイリスオーヤマの「HUGEL 真空断熱マグボトル」シリーズを使ってみて、期待していた以上に保冷・保温性能が高く、正直驚きました。

特に“最大10日間氷が溶けない”保冷力を備えた1.9Lモデルは、真夏のアウトドアシーンでかなり重宝するでしょう。一方の500mlモデルは、屋内外を問わず、冷たいドリンクを冷たいまま、温かい飲み物を温かいまま、気軽に楽しみたい人にうってつけです。

もちろん、衛生面からみても飲み物を何日間もボトルに入れておくことはないですが、純粋に保冷力や保温力の高さという意味では十分に確認できました。

オールシーズン活躍しそうな「HUGEL 真空断熱マグボトル」シリーズ。どのサイズを選んでも、ひとつ持っていて損はないアイテムだと思います。

※最大10日間氷が溶けない:マグボトル1900ml(HSB-1900)の場合
※最大保温約60時間:アイリスオーヤマ調べ

アイリスオーヤマ「HUGEL 真空断熱マグボトルシリーズ」はオールシーズン使える
野本 美樹