ミニレビュー

空気入れも電動がイイ! トレックの軽量133gモデルでフロアポンプの出番が消えた

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
トレックの充電式の電動ポンプ「Air Rush」(画像は公式サイトより)

TREK(トレック)から発売されている電動ポンプ(電動空気入れ)「Air Rush(エアラッシュ)」を購入しました。価格は12,900円。非常に使いやすく携帯性にも優れている充電式の空気入れです。

充電用ポートはUSB Type-Cで、メーカー公称ではフル充電状態での空気が入っていないタイヤに対する充填は「100PSIまでのタイヤなら2本分」「80PSIまでなら3本分」が可能とのこと。最大空気圧は120PSI(約8.27bar/約827.4kPa)までとなっています。

仏式バルブ(プレスタバルブ/Presta Valve/French Valve)と米式バルブ(シュレーダーバルブ/Schrader Valve/American Valve)の両方にアダプター交換で対応(画像は公式サイトより)
使用イメージ(画像は公式サイトより)
購入した製品のパッケージ。Air Rush本体、専用ポーチ(内部にポケット付き)、USB Type-A to C充電ケーブル、ボール用ニードル、延長ホース、仏式アダプター(黒)、米式アダプター(グレー)、ストラップ、日本語を含む説明書が含まれます
仏式と米式アダプターは、本体に装着したままにしておけます。表示パネル真下に装着したアダプターで空気の充填を行ないます

本体サイズは45×32×80mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは133gです。手のひらサイズの電動ポンプで、ジャージの背中ポケットに入れても邪魔にならない携帯性です。ただし防水性はありません。本体上部と底部には通気口もありますので、万全を期すなら防水性のあるチャック袋などに入れての携行が無難かもしれません。

ミニベロのタイヤに空気を入れてみる

使い方は簡単で、本体を充電したら電源ボタン(3つのうちの中央、再生/ポーズアイコン)を長押しして電源を入れ、「-」「+」ボタンで空気圧を設定。本体を自転車タイヤのバルブに押し込み、軽く手を添えて電源ボタン短押しで空気注入を始めるだけ。写真とともに空気入れの流れや機能性をご紹介していきます。

空気がかなり減っているミニベロ(小径車)のタイヤに空気を入れてみます。バルブは仏式
仏式対応のアダプターを装着します
タイヤバルブにセット。グイッと押し込めば安定してタイヤのバルブとAir Rushのアダプターが噛み合います。また、セットすると現在のタイヤ内の空気圧が表示されます。空気圧ゲージとしても機能するわけですね
空気の注入を開始。空気圧の単位はPSI、bar、kPaに切り替えられます(中央と右のボタンの同時押し)

空気の注入速度はフロアポンプより遅いですが、携帯用ハンドポンプと比べると十分速く感じられます。また、当然ですが電動なので全然疲れません。ただし、Air Rush動作時は振動がありますので、空気充填中には本体に手を添えて軽く保持する必要があります。そうしないと振動でAir Rushが外れてしまいます。

空気充填中には本体に手を添える感じが良さそうです
設定した圧まで空気が入ると緑色の表示となって自動的に動作が止まります

本体をセットしにくいタイヤ/バルブ位置の場合は、付属のホースにアダプターを組み合わせて使います。なお、アダプターねじ込み口は米式バルブと同じサイズで、このホースの両端も米式バルブと同じサイズ。付属のアダプターも同様です。

本体にホースだけを装着すれば、そのまま米式バルブのタイヤに(ねじ込んでセットする)空気を充填できます
このミニベロの後輪バルブには本体を直接セットできませんでした。そのため、付属のホースに仏式アダプターを装着してタイヤにセットしました
写真では本体やホースに手を添えていませんが、そのままだと振動によりタイヤのバルブからアダプターが抜けてしまいますので、手で軽く保持する必要があります
やや見づらいですが、空気充填中にはAir Rushの底部にある白色LEDランプが点灯
底部にある白色LEDランプ。ランプの横にあるボタンでオン/オフ切り替えができます。夜間に空気入れを行なうのに十分な明るさがあります

余談ですが、筆者の自転車のタイヤはCLIKバルブにしてあります。CLIKバルブ用アダプター(米式サイズ)は、そのまま装着・使用できます。CLIKバルブ対応化した本体で空気充填する場合、振動で抜けたりすることもなくなりますので、フリーハンド・自動での空気入れを行なえます。

CLIKバルブ用アダプターはそのまま使えます

動作音は? 空気注入の時間は?

動作音はそこそこうるさく、ワンルームマンションの玄関内で使うと、隣人に騒音の迷惑がかかるかも、というレベル。同様の環境で夜に使用するのも憚られます。戸建ての玄関内なら大丈夫でしょう。

ただ、道路沿いの屋外でAir Rushを使った場合は、昼でも夜でも「あぁ電動で空気を入れているんだな」くらいの印象で、あまり気にされない音でしょう。なお、騒音については人それぞれ感じ方が違いますので、購入前に店頭で実機の音を確かめさせてもらうほうがいいかもしれません。

それから空気注入にかかる時間ですが、筆者のグラベルロードバイクの「700×35C」タイヤで試したら、空気が入っていない状態から空気圧55PSIになるまで注入して約1分30秒かかりました。速いというほどではありませんが、1分30秒程度待てばいいだけで体力もほぼ使いませんので、とてもラクで便利です。

なお、ほかの電動ポンプと同様に、Air Rushも動作中に熱を結構持ちます。1分30秒ほど連続動作させると、アダプターねじ込み口が「触り続けられないくらい熱い」と感じられるほど高温になります。その程度の時間使ったら、少し熱が冷めるのを待ち、次の充填を行なうのがいいと思います。

また、TPU製チューブなどは熱に弱いため、Air Rushアダプターからバルブ/チューブに熱が伝わって破損する可能性があります。その場合は必ず付属のホースを介して空気を入れるようにするのが無難です。ゴムのチューブも熱に強いというわけではありませんので、Air Rushを使うときはホースとアダプターを組み合わせて使うのをクセにしてしまうとさらに無難かもしれません。

コンパクトなサイズでも動作音は結構大きいので、使用時の環境にはご注意を

使っていて意外なほど良かったのは、タイヤに本体をセットすると空気圧が表示されるという機能。走行前の空気圧チェックを容易に行なえて便利です。

また、グラベルロードやMTBなどで走る際「このダートではもう少し空気圧を落として走ろうかな」といったとき、空気圧を数値化しつつ希望の圧へと調整できることです。調整といっても、大ざっぱにタイヤの空気を少し抜き、本体を使って希望の圧まで空気を注入する程度のことですが、手動のポンプとエアゲージなどを使って作業することを考えたら、物凄く時短・手間削減になってラクです♪

といった感じのトレック「Air Rush」。強いて難点を挙げれば、電池容量がもう少しあれば……という点はありますが、USB Type-Cポートで充電できますので、不安な場合はモバイルバッテリーを併用すればいいかもしれません。また、もう少し充填スピードが速ければと、充填中に思ったりはしますが、まあ通常はゼロから空気入れをすることも少ないわけで、数十秒で目的の空気圧になることが大半。現実的には充填スピードもあまり気になりません。

なお、筆者の場合、Air Rushを買ってからは、手動ポンプとはほぼ完全にオサラバしたという感じです。軽くて小さくて実用的。電気製品なので故障の懸念はありますので、長時間・長距離のロングライドの場合にはCO2ボンベも携行するなどすればいいかな、と考えております。ともあれ、現在ではAir Rushがすっかりメインの「走行時常時携帯電動ポンプ」となっています。

スタパ齋藤