家電レビュー

ミニホットサンド作れる家電がお弁当やおやつ作りにぴったりだった

Toffy クォーターホットサンドメーカー K-HS6。本体サイズは約130×280×120mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.8kg。定格消費電力は800W、コード長は約1.2m

ホットサンドメーカーは、パンと食材を挟むだけでホットサンドが作れるシンプルな家電です。3月に発売された「Toffy クォーターホットサンドメーカー K-HS6」(価格11,000円)は、“新発想”のホットサンドメーカー。

大きな特徴は、2枚の食パンを使って1/4サイズのホットサンドを作れること。ひとくちサイズで、おやつやお弁当用にもぴったり。子供に喜ばれそうなかわいい焼き目も付きます。

実際に使ってみるまでは、一度に複数の味のホットサンドを作れるのが便利な反面、メニューを考える手間がかかりそうな印象がありました。しかし、冷凍食品やパン用スプレッドを活用することで、料理が苦手な筆者でも日常使いしやすく、自然と生活に溶け込んでいきました。

1/4サイズのホットサンドが作れる

カットせずとも1/4サイズに仕上がるため、少食の家族がいる世帯にも向いています。シェアもしやすく、ちょっとしたおやつを作るのにも便利です。

デザインはかわいらしさとクラシックさを兼ね備え、料理をする際に楽しい気分にさせてくれます。カラーは「シェルピンク」「ペールアクア」「アッシュホワイト」の3色展開。

ホットサンドメーカーは置き場所に悩むことが多く、棚にしまうと取り出すのが面倒で使用頻度が下がりがち。そのため、テーブルに出しっぱなしにしやすいおしゃれなフォルムは大きな魅力です。

焼き目には、SNS映えするかわいらしい表情が付きます。子供と一緒に料理を作る際には喜ばれそうです。

焼き目は片面が表情で、もう一つの面がハートや星といった柄が付きます

付属の「スタンダードプレート」を使えば、通常サイズのホットサンドも調理できますが、別途置き場所を確保する必要がある点が難点です。また、別売の「ハーフプレート」を使用すれば、食パン1枚を折りたたんでハーフサイズのホットサンドも作ることができます。

付属のスタンダードプレート

使い方は簡単。食パンに具材をのせて挟むだけ

使い方に難しい点はありませんでしたが、焼き上がった時にお知らせするタイマー機能がないため、焼き上がりは本体を開いて確認する必要がありました。焼き時間の目安は4分程度で、キッチンタイマーやスマートフォンのストップウォッチを併用するとよいでしょう。

また、食パンの1/4のスペースに具材を置くため、挟める具材の大きさに制限があります。買い物の際に食材がきちんと挟めるかを考慮したり、大きな食材は切ったりする必要があります。

プラグを差し、電源ボタンを押して予熱します。予熱中(4〜5分程度)はオレンジ色のランプが点灯します
緑ランプの点灯が予熱完了の合図
プレートに食パンを置いて、軽くフタを閉めて十字の跡をつけます。フタの重みで倒れそうになるため、水平で安定した場所で調理してください
十字を目安に具材をのせます
食パンで具材を挟んで、フタを閉めて調理(焼き時間の目安は4分)。ロックは2段階で調整可能。具材が多い時は下側のロックを利用します
完成。できたてのホットサンドは高温のため、箸やトングでつかみましょう。調理完了後は、電源スイッチをオフにして、コンセントからプラグを抜き製品を冷まします

本機はプレートを外して丸洗いができるため、使い勝手がよかったです。プレートが取り外せないタイプでは、拭き取るだけでは頑固な汚れを落としにくく、非常に面倒です。そのため、本機のようにプレートが取り外せるタイプが格段にお手入れにしやすいです。

ただし、プレート間の細い溝にパンくずなどが詰まると、スポンジが入りにくく、やや洗いにくい点は気になりました。

プレートが取り外せるのでお手入れがしやすいです

冷凍食品で手軽に複数の味のホットサンドが楽しめる

実際に作ってみましたが、中までしっかり熱が通り、耳はカリッと焼けておいしいです。4分割されるので、カリッとした部分が多いのはうれしいポイントでした。

あんこ、くるみ、クリームチーズの組み合わせ

チョコバナナサンドを作りましたが、ホワイトチョコ・ブラックチョコといった複数の味わいのホットサンドが簡単に作れるのも魅力です。

4分割できるのを活かし、手の込んだメニューも作れるので、料理好きなら幅広く活用できそうです。

チョコバナナサンドを作っている様子
完成したチョコバナナホットサンド

一方で、こだわりのあるホットサンドを作ろうとすると、準備する材料も多くなったり、限られたスペースで具材を工夫したりする必要があります。そのため、面倒くさがりな筆者からすると、気軽に使う調理器具としては不向きな印象がありました。

よりラクに使う方法を考えた結果、冷凍食品を挟むことで、日常的に使いやすくなるのではないかという発想に至り、作ってみることに。

今回試した具材

用意した冷凍食品の具材はそのまま挟むには大きすぎたため、フライ・ミニハンバーグ・お惣菜は1/2にカット。パスタは量が多かったので、1/4にしました。

8枚切りのパンは具材の厚みもあって閉まりませんでしたが、10枚切りにしたらスムーズに閉まりました
複数の味が楽しめて、大満足でした

冷凍食品にはしっかり熱が通っていて、事前にレンジにかける必要もなさそうです。調理工程も少ないので、忙しい朝の時間帯でも気兼ねなく使えました。

複数の味が楽しめるだけでなく、小さいホットサンドが作れるのも魅力です。個人的にはミニカツサンドがおすすめ。量もちょうどよく、胸やけすることなく食べきりやすいです。

今回使用したニチレイ「極上ヒレかつ」
4等分にカットして挟みました

「コーン&マヨネーズ」「カレーソース」など、塗るだけで調理ができるパン用スプレッドも相性がよかったです。ストックしておけば、パンに挟むものの選択肢が増えます。複数用意しておけば一度に違う味が楽しめるので、飽きずに使いきりやすかったです。

今回使用した具材:パン工房「カレー」、パン工房「コーン&マヨ」、パン工房「バジル香るピザソース」、コメダ特製 小倉あん

「Toffy クォーターホットサンドメーカー K-HS6」は、4分割の特徴を活かしたメニューが作れる便利な調理器具です。冷凍食品をカットして挟むだけで、さまざまなホットサンドを簡単に作ることができたのも発見でした。

複数の種類を作れるため、お弁当にしても手抜き感を覚えにくそうです。通常のホットサンドとは異なるユニークなメニューが作れるので、調理の選択肢を広げたい方にはおすすめです。

福永 太郎

フリーランスの編集者・ライター。ライフスタイル系メディアの家電記事の担当を経て独立。現在は複数のWebメディアに寄稿。