家電レビュー
コーヒーも淹れられる「浄水サーバー」でわが家の水習慣が大きく変わった
2023年9月27日 08:05
記録的な猛暑日が続いたこの夏、熱中症対策として水分補給を例年以上に心がけた人も多いのではないでしょうか。わが家でも喉が乾いていなくても水を飲むよう意識し、外出先ではもちろん「朝の起き抜けと入浴の前後、夜寝る前には、必ず水を飲もう」と家族で決めました。
ではこの水をどうやって調達するか。試行錯誤した結果、たどり着いたのが、富士山の銘水の浄水型ウォーターサーバー「every frecious(エブリィフレシャス)」の「tall+cafe(トール+カフェ)」です。導入して1カ月以上が経過し、いまやなくてはならない存在になっていますので、何が気に入ったのかレビューでご紹介したいと思います。
おいしい水を手軽に飲む方法を試行錯誤
わが家はもともと積極的に水を飲む習慣がなく、喉が渇いたときは、冷蔵庫につくっておいた緑茶を飲んでいました。でもこの夏、「喉が渇く前に飲むのが大切」とさんざん耳にし、できるだけ水を飲もうと決意。問題は、どの水を飲むか、です。
習慣化するためには、思い立ったときにサッと飲めるといいのですが、キッチンの水道水は浄水機能付きとはいえ、夏は生温かくおいしく感じません。かといってボトル型浄水器を冷蔵庫に入れておくのも、冷蔵庫から出してコップに注ぎ、またしまう、という動作が面倒で、習慣化は難しそう。まだペットボトルのほうが手軽ですが、大量に購入したり、ペットボトルごみが増えたり、手間が多くて環境にもよくありません。
だったらウォーターサーバーを使えばいい、と思いますが、実は過去に一度、挫折したことがあります。天然水だったので水がおいしく満足していたものの、重たいボトルの受け取りや管理が面倒になってしまったのです。
そんななか出会ったのが、コーヒーも淹れられるというエブリィフレシャスのtall+cafe。ニュースリリースを見て、いつも使っているUCCのカプセルコーヒーも淹れられるし、水道水を給水する浄水タイプなので、筆者が苦手とするボトルの交換がありません。それでいて、冷・温水をすぐに入れられるし、願ったり叶ったりでは?
あら、おいしい! カルキ臭なしで甘みも感じる
tall+cafeは、ボタン1つで冷水・温水・常温水が給水できるだけでなく、UCCのカプセルコーヒー「ドリップポッド」の機能が、なんと浄水サーバー本体に組み込まれています。コーヒーメーカーを買わなくても、専用カプセルを使って挽きたてのようなコーヒーが抽出できるわけです。
本体サイズは、290×363×1,125mm(幅×奥行き×高さ)。カラーは、マットホワイトとマットブラックの2色あり、迷いに迷ってブラックを選びました。
料金は月額制で、3,850円。この中には、サーバーレンタル料と交換用の浄水カートリッジ(7カ月半に1回)、サーバー・カートリッジの配送料、その他手数料が含まれます。また3年以内に解約した場合、解約時期に応じて11,000円〜22,000円の解約金がかかります。3年経過以降は解約金はかかりませんが、月額料金は引き続き必要。ちょっと高いかなとも思いますが、これで便利になれば必要経費と割り切れそうです。
以前ウォーターサーバーを利用した際は、業者さんが設置に来てくれましたが、こちらは通常の宅配便として玄関までの配送。重量は20.6kgとそこそこ重いので、キャスターに乗せて運びました。設置場所は、家族がパッと使いやすいリビングダイニングに。キッチンにも近いので、タンク給水や飲み終わったコップの片付けにも便利です。
まずは取扱説明書に従って初期設置の準備を行ないます。もっとも大切なのは、フィルターカートリッジのセット。これが水道水から「家庭用品品質表示法で定められた対象12物質を含む23物質を除去」してくれるわけですから、本機の要ともいえるものなので、忘れたら大事です。その後、貯水タンクに水道水を給水します。
タンクは取り外しができるので、このままシンクまで持っていけば一気に給水ができます。タンク容量は5.7Lで、少々重くなりますが何度も注ぐよりラク。
続いては水を出すための下準備を。サーバー内部の圧力を逃し、カートリッジの能力を安定させるために、コップ7〜8杯分の水を2回、出水します。その後、裏面にある「HOT」「COLD」スイッチをONにすれば、いよいよ使えるようになります。
ということで、さっそくコップに水を入れてみました。まずトレイにコップを置いてみましたが、この位置が思った以上に低い。ちょっと使いにくく感じましたが、逆に天面に貯水タンクがあることを考えると、このぐらいがちょうどいいのかもしれません。
「COLD」ボタンを押すと、ちょろちょろとゆっくり冷水が出てきます。ボタンを離してから1秒程度は水が出続けるので、コップを取る時は一呼吸おいてから。
一口飲んでみると……あら、おいしい! 正直、浄水だから天然水ほどはおいしくないだろうと思っていたのですが、想像以上にまろやかで甘みがあります。いわゆるカルキ臭を一切感じず、とても飲みやすい。
ちなみに冷水の温度はキンキンというほど冷たすぎず、胃腸への負担が少なそう。温度範囲は、冷水(通常/ECO)で5〜10℃/10〜15℃、温水(同)で(80〜85℃/70〜75℃)。REHEATボタンを押すと、温水を約90℃の高温にできます。
こうしてtall+cafeがやってきてから、わが家で水を飲む習慣が定着するまで、時間hはかかりませんでした。少し喉が乾いたなと思ったとき、tall+cafeが目に入ったとき、近くに置いてあるコップを取ってボタンを押すだけ。今までいかに、面倒くさがって水を飲んでいなかったか、わかりました。
これはラク! ボタンひとつでコーヒーをドリップ
筆者がもう1つ楽しみにしていたのが、UCCのカプセルコーヒー「ドリップポッド」が抽出できる機能です。コーヒーが大好きで1日2~3杯は飲んでいる筆者は、ふだんからドリップポッドも愛用しています。ただ面倒なのが、毎回タンクに水をセットしなければいけないこと。でもtall+cafeなら常に水がタンクに入っているので、給水の手間がありません。
使い方は簡単で、COFFEEボタンを3秒長押しし、緑色のランプが光ったら、同梱されているポットホルダーにコーヒーカプセルをセットし、お湯が出る位置に差し込んで回して固定します。抽出量をセットしたら、抽出ボタンを押すだけです。カプセルの種類は豊富にあり、お茶や紅茶もあるので、来客時にサッとコーヒーを出したいときも重宝します。
前述のように抽出する場所が低いので、ポットホルダーの装着部分が目視できず、目印を頼りに毎回手探りでセットしています。ただ、だいたいうまくハマるので、問題はなさそう。味はいつものおいしいドリップポッドの味です。いつも飲んでいるレギュラーコーヒーを淹れたい場合は、付属のコーヒーフィルターに粉を入れてセットすればOK。お茶や紅茶のカプセルを淹れる時は「GREEN TEA」(約71〜75℃)、「TEA」(約82〜86℃)ボタンを使います。
料理にも使えるし、導入してよかった
さて、こうも高頻度で使うと、水の補充を忘れないようにしなくてはいけません。タンク容量は5.7Lですが、だいたい2日ぐらいで使い切ります。水がなくなると、ポンプの空回り音がするので、それが水の補充の合図だそうですが、なくなってからでは遅い! 補充したら冷水・温水になるまで時間がかかります。
継ぎ足しもできるとのことですが、3日に1回はタンクを中性洗剤で洗う必要があるので、やはり使い切ってからタンクを洗って給水するのがよさそう。ということで、わが家は2日目の夜に水がほとんどなくなったタイミングで、タンク内を一度洗ってから満タンにしています。
そのほかのお手入れは、コックキャップや出水口、ドリップトレイ、抽出口付近のお手入れを週に1回、背面放熱部のホコリの除去を半年に1回。そんなに手間ではありませんね。
こうして使い続けること1カ月。今では家族も毎日、朝と晩に水を飲んでおり、「これのおかげで、めちゃめちゃ水を飲むようになった」と恩恵を実感しています。私も水やコーヒーを飲むだけでなく、味噌汁やスープ、ご飯を炊く水など、料理にも惜しみなく使っています。何しろ天然水のように「使いすぎるともったいない」と思わなくて済みますから(笑)。
今まで、浄水器もウォーターサーバーも続かなかったわが家ですが、やっと使い続けられる「浄水サーバー」に出会いました。水をたくさん飲むことは、健康と美容の面でもメリットも多いそうなので、今後も活用していきたいと思っています。