家電レビュー

折りたたみパネルヒーターは温かいのか? アイリスとニトリを試す

パネルヒーター2機種を使ってみました

在宅勤務が続き、デスク下の足元がかなり冷えるようになってきました。仕事部屋は狭く、暖房をつけると暖かくなりすぎるため、部分的に温めてくれる製品を探すことに。最近よく目にするようになった折りたためるパネルヒーターが気になるものの、ネットで買おうとすると知らないメーカーの製品も多くちょっと不安でした。

口コミを見るとあまり温かくないという意見もあり、購入をためらってしまいます。知らないメーカーもありますが認知度の高いメーカーもパネルヒーターを販売しており、今回はニトリとアイリスオーヤマの製品を買ってみて、実際どれくらい温かいのか試してみました。

足元を温めるヒーターは沢山ありますが、私がパネルヒーターを選んだのは折りたためるから。季節家電はオフシーズンの収納場所に困るので、折りたたんでコンパクトに片付けられるパネルヒーターを試してみたかったのです。

左から、ニトリ「折りたためるパネルヒーター KJF-3X」、アイリスオーヤマ「デスクパネルヒーター KPH-TS2」

ニトリ

ニトリのパネルヒーターは、温度を「弱/中/強」の3段階に設定でき、消費電力は最大170W。切タイマーを1/2/4/6時間に設定できるほか、8時間のオートオフ機能を備えています。1時間あたりの電気代は約4.6円です。

脚が2個付属しており、使用する際は下部に取り付けて安定させます。なお転倒した際は自動で電源がオフになります。

ニトリ「折りたためるパネルヒーター KJF-3X」直販価格:5,990円
操作部は右側に。温度を弱/中/強、切タイマーを1/2/4/6時間から設定できます
裏面。定格消費電力は170W
付属の脚を付けて安定させます

デスク下に設置し、強モードで運転開始。3分程で温かくなりますが、朝方など体温も室温も低いときは足元だけ温かいのはちょっと物足りなかったです。肩辺りが冷えるので、朝方は結局暖房を併用することも。ただ、お昼から夕方に掛けてはパネルヒーター1つで十分なくらい温かくなりました。

自宅は西向きなので西日が入る夕方くらいは強モードだと熱く感じ、中や弱にして使うことがありました。使用したのは12月中旬の都内で、最高気温が10~14℃くらいの日が多い時期でした。使用中、たまに足がパネル面に触れてしまうことがありましたが火傷することはなかったです。

本体にはバンドが付いており、折りたたむときにバンドで広がりを押さえられます。かなり薄くなるので、使わないときは家具の隙間などに収納できました。

デスク下に設置。倒れることはありませんでした
強モードの温かさがちょうど良かったです
折りたたみ時。バンドで広がりを押さえられる
かなり薄くなる

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマのパネルヒーターは、温度を「弱~強」に無段階で調整でき、消費電力は160Wです。切タイマーは搭載されていなく、6時間の自動オフタイマーを備えています。1時間あたりの電気代は約4.3円です。

アイリスオーヤマ「デスクパネルヒーター KPH-TS2」実売価格:6,980円
操作部は左側に。弱~強に無段階で調整。切タイマーはありませんが、運転開始から6時間で自動オフになります
裏面。定格消費電力は160W

設置用の脚や折りたたみ時のバンドなどはなくシンプルな設計です。そのままデスク下に設置しましたが、特に倒れることなく使えました。

こちらも強モードで運転開始し、5分程でじわじわと温かくなってきました。ただ、それ以降お昼~夕方になっても熱すぎると感じることはなく、中~弱モードを使うことはありませんでした。ニトリよりは若干パワーが弱めという印象です。

デスク下に設置し、強モードで使用。5分程でじわじわ温かさを感じるように
強でもじんわり温まるぐらいなので中~弱を使うことはありませんでした
折りたたみ時。バンドなどはないので少し広がります

2製品を試してみて、パネルヒーターは足元のみを温めるための製品だなと感じました。特に朝方はパネルヒーターだけで温まるのは難しかったです。足元だけでなくもう少し広い範囲を温めたいとなると、セラミックファンヒーターや電気ストーブの方が向いていると言えるでしょう。

今回は消費電力が160Wと170Wの製品を使いましたが、調べてみると180Wや190Wの製品もありました。170Wのニトリでようやく温かいと感じられたのですが、現在ニトリネットではパネルヒーターは完売の模様……。他製品の購入を検討する際は消費電力に着目してみると良さそうです。

西村 夢音