家電レビュー

ダイソンの加湿空気清浄機で湿度検証! ホルムアルデヒド除去で子供がいる家庭にも

Dyson Purifier Humidify+Cool formaldehyde 加湿空気清浄機 PH04 WG

冬も本番。乾燥しやすく、朝起きると喉がイガイガすることも増えてきました。この時期は加湿器が手放せなくなりますが、ちょっと面倒なのがそのお手入れ。今回は、手入れが簡単なダイソンの「Dyson Purifier Humidify+Cool formaldehyde 加湿空気清浄機 PH04 WG」を紹介します。

本機は、加湿器+空気清浄機+扇風機と1台3役を兼ね備えており、冬は加湿器、夏は扇風機、通年では空気清浄機として1年中使えるので収納する必要がありません。出しっぱなしにできるデザインで、新たに採用されたゴールドカラーもインテリアのアクセントになっています。

ダイソンの加湿空気清浄機はこれまでも展開されていましたが、新モデルではホルムアルデヒドの分解に着目。ホルムアルデヒドはめまいや吐き気、じんましんなどを引き起こすシックハウス症候群の原因物質の1つ。DIYで使うような合板や接着剤などの建材や、電子タバコの煙が主な発生源とされています。

体が小さい子供は大人よりホルムアルデヒドの影響を受けやすいと言われており、赤ちゃんの洋服はホルムアルデヒドの使用量が法律で厳しく規制されています。実際ユニクロで子供服を買うと、パッケージに必ずホルムアルデヒドに関する注意書きがあります。

ユニクロで子供服を買うと、必ずホルムアルデヒドに関する注意書きがあります

ダイソンの新モデルでは、ホルムアルデヒドを分解する「酸化分解触媒フィルター」を新たに搭載。ホルムアルデヒド(HCHO)に分子レベルで反応し、酸化分解反応を起こして水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解するというものです。

触媒は空気中の酸素によって活性酸素に置き換わり自己再生するため、継続的にホルムアルデヒドを分解できます。なので酸化分解触媒フィルターは交換不要で、面倒な手間なく使用し続けられるのです。

またホルムアルデヒドセンサーも新たに搭載。PM0.1の500分の1サイズのホルムアルデヒド分子を正確に検知し、液晶ディスプレイにリアルタイムで数値を知らせてくれます。ディスプレイではこのほか、PM2.5や花粉、VOC(揮発性有機化合物)、フィルターの寿命なども表示されます。

新たにホルムアルデヒドセンサーを搭載。液晶ディスプレイに数値が表示されます

湿度が10%上昇。暖房をつけても乾燥せず

本体のほかリモコンが付属しますが、Wi-Fi接続してスマホアプリからの操作にも対応。リモコンはアイコンのみで言葉での説明がないので、スマホアプリの方が操作しやすかったです。

空気清浄モードは、オートのほか風量を1~10に設定できます。加湿モードは、オートのほか「30%・40%・50%・60%・70%」に設定可能。それぞれ独立した運転も、併用運転もできます。

加湿方式は、水が浸透したフィルターにファンで風を当てて気化させる「気化式」。適用畳数はプレハブ住宅で10畳、木造住宅で6畳。1時間あたりの加湿能力は最大350mlです。また、加湿用にUV-Cライトを搭載しており、加湿時はタンクの水が除菌されます。

付属リモコン
アプリの方が操作しやすかったです。空気清浄、加湿ともにオートモードを搭載。首振り角度も視覚的に表示してくれます

まずは8畳の部屋で「空気清浄オート」「加湿60%」に設定して運転してみました。部屋が寒かったので同時に暖房もつけたところ、それまで室内の温度は19.6℃、湿度は33%でしたが、2時間30分後には温度21.7℃、湿度は44%に上がりました。

この後も暖房と併用で運転は続けましたが、設定湿度の60%に達することはありませんでした。暖房をOFFにすると湿度は上がりましたが、今度は温度が下がり寒くなってしまいます。

加湿能力がもう少し高いと嬉しいですが、温度21.7℃、湿度44%は十分快適。暖房をつけて暖かいけど乾燥していない、という理想的な空間にできました。

良かったのは送風方向を前後に切り替えられる点。直接風に当たりたくないときは後ろ向きに送風できるので、夜寝るときなどに便利でした。

8畳の部屋で「空気清浄オート」「加湿60%」に設定して運転。寒かったので暖房もつけました
水タンクは下部に
取っ手付き
9時30分。暖房も加湿器もつけていないと温度は19.6℃、湿度は33%
暖房を入れ、加湿モードは60%設定のまま2時間半経過。温度は21.7℃、湿度は44%に
送風方向は前後に切り替え可能。直接風に当たりたくないときは後ろ向きに送風できます

スプレーや煙を分けて検知。しっかり空気清浄

空気清浄機能を確かめるために、ヘアスプレーを本体に向けて噴霧したところ、液晶ディスプレイがしっかり反応。それまで空気がきれいな状態を表す緑色の表示を保っていましたが、スプレー噴霧後は黄色に。アプリのホーム画面も「きれい」から「やや汚れている」に変わり、VOCを検知していました。

スプレー噴霧から15分後に再び「きれい」の表示に戻り、空気清浄がしっかりされていることを確認。このとき以外にも、料理中の煙に反応してディスプレイにPM10とPM2.5を検知した表示がされることもありました。

通常運転中。液晶モニターは緑色の表示
ヘアスプレーを噴霧したところ「やや汚れている」を表す黄色に変化
VOCの項目が黄色くなっており、検知したのがわかります
アプリでも確認。左が通常時で、中央がスプレー噴霧直後、右がスプレー噴霧から15分後

空気清浄フィルターは、PM0.1を99.95%捕集する「グラスHEPAフィルター」と、脱臭効果のある「活性炭フィルター」を一体にしたものを採用。

空気清浄機能を高めるために従来品の構造をくまなく分析し、本体の密閉性を高めて、吸引した汚れを漏らさず清浄できるようにしたそうです。スプレーを噴霧した後すばやく空気清浄されていたのは、こういった機能のおかげのようですね。

今回2カ月ほど使用しましたが、我が家ではホルムアルデヒドは検知されませんでした。ですがスプレー噴霧後のVOCの検知が早かったので、DIYをする家庭や電子タバコを吸う家庭では、ホルムアルデヒドも同じように素早く検知してくれると思います。

空気清浄フィルター。グラスHEPAフィルターと活性炭フィルターが一体になっています

ホルムアルデヒドは子供への影響が心配されますが、子供がいる家庭で本機を使うにあたり良いなと思ったのは、フィルターやカバーを外す時に側面のボタンを押す必要があること。

我が家の子供はまだ1才で何にでも興味を持つのですが、ロックがない前面パネルの空気清浄機だとパネルを外してしまいます。パネルを外すとホコリがついたプレフィルターがあらわになるので、できればやめてほしいところ。

ですが本機のパネルを外すボタンは1才児には固いようで(大人なら簡単に押せます)、今のところパネルは外されずに済んでいます。ただ運転ボタンは押せる場所にあるので、チャイルドロックがあればなお良かったなと思いました。

フィルターを外すときは、側面のボタンを押します
カバーを外したところ。外側のカバーがプレフィルターになっており、内側が空気清浄フィルター

手入れが簡単。「お手入れボタン」がありがたい

本機で良かったのは、やはり手入れが簡単な点。空気清浄フィルターは掃除不要で、最大風量で1日12時間運転した場合で1年後の交換が推奨されています。

掃除が必要なタイプの空気清浄機のフィルターは、放置するとあっという間にホコリまみれになり空気清浄能力が落ちるので、掃除不要なのはかなりありがたいです。

空気清浄フィルターを交換するときは、プレフィルターから外します。掃除不要で1年に1回を目安に交換

また加湿フィルターも簡単に手入れでき、加湿タンクにフィルターを入れ、MAX量の水と150gのクエン酸を入れたら後はお手入れボタンを押すだけ。60分でお手入れが完了し、最後は水ですすぐだけなので手軽にできます。

なお、加湿タンクのフタは本体に通電するための端子があるので水洗い不可。水がついた場合は、乾いた布で拭くことが推奨されています。

空気清浄機や加湿器は手入れが面倒になってサボるとなかなか悲惨なことになります。手入れしてないから、と次第に使わなくなることも私はあったのですが、本機は手入れが簡単なので使い続けられて良かったです。

黄色いのが加湿フィルター
水とクエン酸を入れます
加湿フィルターを投入
フタをして本体にセット
お手入れボタンを押します
60分後、加湿フィルターをすすいでお手入れ完了
お手入れ方法はアプリから確認するとわかりやすかったです
アプリではフィルターの交換タイミングも確認可能
西村 夢音