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ダイソン、掃除や交換不要の新フィルターで清潔ながら手入れの楽な加湿空気清浄機
2021年10月13日 12:06
ダイソンは、掃除/交換不要の新フィルターでホルムアルデヒドを酸化分解する加湿空気清浄機「Dyson Purifier Humidify＋Cool formaldehyde 加湿空気清浄機 PH04 WG」を、10月13日に発売した。価格はオープンプライスで、直販価格は99,000円。
冬は加湿器、夏は扇風機としても使える、1台3役の空気清浄機。新モデルは、固体ホルムアルデヒドセンサーと、酸化分解触媒フィルターを新たに搭載したのが特徴。
ホルムアルデヒドは、めまいや吐き気、じんましんなどを引き起こすシックハウス症候群の原因物質の1つとして知られており、合板や接着剤などの建材や電子タバコの煙が主な発生源とされる。従来製品でも活性炭フィルターでホルムアルデヒドを捕集していたが、ホルムアルデヒドは捕集後も有害物質(ガス)を発生し続けるという特徴がある。
新モデルでは酸化分解触媒フィルターを搭載。ホルムアルデヒド(HCHO)に分子レベルで反応し、酸化分解反応を起こして水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解する。フィルターにはクリプトメレーン鉱と同じ構造をした数十億の原子サイズのトンネルを備え、ホルムアルデヒド分子を捕らえるのに最適な形状をしているという。
触媒は空気中の酸素によって活性酸素に置き換わり自己再生するため、継続的にホルムアルデヒドを分解可能。酸化分解触媒フィルターは、交換不要で使用し続けられる。
新たに搭載されたホルムアルデヒドセンサーでは、PM0.1の500分の1サイズのホルムアルデヒド分子を正確に検知。液晶ディスプレイも備え、検知したホルムアルデヒドの数値をリアルタイムで知らせる。ディスプレイではこのほか、PM2.5や花粉、VOC、フィルターの寿命なども表示される。
加湿機能では、UV-Cライトを搭載しタンクの水を瞬時に除菌。手入れがしやすいよう、加湿フィルターはタンク内に搭載。タンクに水とクエン酸を入れてお手入れボタンを押すだけで、フィルターやタンクに付着した水垢などを洗浄。約60分で手入れが完了するという。
水の中の細菌を除去するために、高反射素材を使ったPTFEチューブを使用。UV-Cライトがチューブの側面で反射しながら下に向かい、タンクから汲み上げられた水が、この複数の光線を通過して細菌が除去される。その水は3Dエアメッシュのフィルターに浸透する。3Dエアメッシュは抗菌/防カビ作用を持つ銀繊維が編み込まれており、細菌の増殖を抑える。
空気清浄機能では、パワフルな循環力を持つAir Multiplierテクノロジーを引き続き採用。気流を増幅させる独自設計の送風口で、遠くにある空気の汚れまでも引き寄せて部屋全体の空気を清浄する。
また、本体の密閉性が高まり、吸引した汚れを漏らさず清浄できる点も特徴。現行品の構造をくまなく分析し、製品の接着部分を見直して密閉性を高めることに成功した。
フィルターは、カバーの役割も果たす「プレフィルター」、PM0.1を99.95%捕集する「HEPAフィルター」、脱臭効果のある「活性炭フィルター」、「酸化分解触媒フィルター」の4層構造。
HEPAフィルターは、日本のHEPA基準であるJIS規格に比べて厳格な、欧州規格HEPA H13フィルターを採用。PM0.1レベルの微細な粒子を99.95%閉じ込め、花粉やハウスダスト、ウイルスを捕らえるという。
なおHEPAフィルターと活性炭フィルターは一体構造で、掃除不要な点が特徴。約1年ごとの交換を推奨している(最大風量で1日12時間運転時)。
空気清浄能力の適用床面積は、空気清浄時が12畳で30分、加湿時が10畳で30分。
本体サイズは、312×923mm(直径×高さ)で、重量は8.29kg。消費電力は、空気清浄時が7～41W、加湿時が9～43W。運転音は空気清浄時が24.4～48.2dB、加湿時が24.2～48.1dB。カラーはホワイト/ゴールド。
ホルムアルデヒドセンサーなど省いたモデルも
ホルムアルデヒドセンサーと酸化分解触媒フィルターを省略した「Dyson Purifier Humidify＋Cool 加湿空気清浄機 PH03 WS」も同時に発売した。価格はオープンプライスで、直販価格は88,000円。本体サイズは上記PH04 WGと同じ312×923mm(直径×高さ)で、重量は8.05kg。カラーはホワイト/シルバー。直販限定のブラック/ニッケル「PH03 BN」も発売する。
