家電製品レビュー
自転車に乗れないウップン解消!! アルインコ「プログラムバイク6319」欲しいかも♪
2019年8月19日 00:00
最近は電動アシストスポーツ自転車ことe-bikeにすっかりハマっている筆者。暇さえあればe-bikeでサイクリングを楽しんでおります。自転車で走ると気分爽快、頭の中のモヤモヤが解消!! イイですね~♪
ただ、暇があっても「自転車に乗れない」ということも少なくありません。たとえば酷暑。あるいは雨。これから出掛けたら帰りに夕立に遭いそう、なんてのもありますね。そうなると「あーもーせっかくサイクリングする気だったのに~」という残念感に加え、走って汗を流せないからなのか、妙なフラストレーションがたまっていきます。心の中に鬱々とした負のスパイラルができるような、そんなネガティブな気分になりがち。
こういうイヤな気分、解消できないものか? 少しでも自転車に乗れればいいだけなんだけどな……あっ、アレってどう? フィットネスバイク。室内で自転車漕ぎして運動するエクササイズマシン。あれに乗れば「自転車に乗れない鬱憤」を多少なりとも解消できるのでは!?
ということで、さっそくフィットネスバイクに試乗。2019年6月28日に発売されたアルインコの最新フィットネスバイク「プログラムバイク6319」を試してみることにしました。
メーカー名 | アルインコ |
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製品名 | プログラムバイク6319 |
実売価格 | 39,800円前後 |
アルインコ「プログラムバイク6319」をしばらく使ってみた印象から書いてしまうと、コレ、非常にイイです。部分的に若干のツッコミどころはあるんですが、上記の「自転車に乗れない時のフラストレーション」が想像以上に解消されました!! また、継続的に取り組めばシッカリ運動になり、心肺能力の向上を実感できます。筆者的には、スマートフォンやタブレットと連携させると「いきなり使いやすくなる」という点も気に入りました。ともあれ、以降でアルインコ「プログラムバイク6319」の機能性や使用感などについて書いてみたいと思います。
「プログラムバイク6319」はどんなフィットネスバイク?
まず、プログラムバイク6319の概要ですが、フィットネスバイクのタイプとしては、安定性が良く、乗車姿勢もラクなアップライトタイプです。負荷はマグネット負荷方式(24段階)で、その機構上、連続使用時間は30分までとなっています。30分稼働後に1時間本機を休ませれば再度30分連続使用が可能です。
このバイクにまたがってペダルを漕ぐわけですが、軽い運動からけっこうハードな運動まで、いろいろなトレーニングができます。プログラムバイク6319には8つのメニューがあり、そのメニュー選択や設定などはハンドル部の表示メーターから行なえます。
選べる8つのメニューですが、それぞれ「クイックスタート」「マニュアル」「プログラム」「ユーザープログラム」「持久力テスト」「ワットコントロール」「ハートレートコントロール」「体力評価」です。
各メニューの内容をざっくりご紹介します。
・クイックスタート:面倒な設定不要ですぐ運動を始められるモード
・マニュアル:運動中に負荷を自由に設定できるユーザー本位のモード
・プログラム:16種類の運動プログラムから1つを選んでトレーニングを始められるモード
・ユーザープログラム:プログラムの時間や負荷などを自分の好みで設定できるモード
・持久力テスト:持久力を計測できるモード
・ワットコントロール:一定の運動量(ワット)となるようにペダル負荷が自動的にコントロールされるモード
・ハートレートコントロール:一定の心拍数となるようにペダル負荷が自動的にコントロールされるモード
・体力評価:一定の負荷で6分間運動した結果から、その日の体力レベル(体調)が判定されるモード
多彩なモードがあり、運動中に数値として可視化される要素も多いプログラムバイク6319。前出の表示メーターでの表示ですと、モードや数値の表示が多いだけに、ちょっと見にくかったりします。ですが、スマートフォンやタブレット端末で専用アプリ「ALINCOFITNESS 健康管理」を使えば、スムースに操作できつつ表示も見やすいので、アプリの使用がおすすめです。
なお、「ALINCOFITNESS 健康管理」アプリはiOS用とAndroid用が用意されています。また、運動結果を記録するなど関連機能もありますので、詳しくは上記リンク先をご覧ください。
設置感は? 大きいの? 邪魔じゃない!?
こうしたフィットネスバイクについて、筆者は「けっこう大きくて邪魔」という思い込みがありました。一昔前にジムでフィットネスバイクを見た時、ミョーに大きい感じだったからだと思います。なので、プログラムバイク6319も「かなり大きいんだろうな~」と予想していました。
しかし、実際に設置してみると思ったほど大きい感じはしません。プログラムバイク6319のサイズは460×1,115×1,225mm(幅×奥行き×高さ)となっていますが、筆者宅での設置スペース(フットプリント)は約1,100×700mmで済みました。1畳あれば余裕で設置でき、意外なほど場所を取りませんでした。
プログラムバイク6319のハンドル上方には、付属のタブレット端末ホルダーを装着することができます。ただ、これを装着した状態だと「この出っ張りがちょっと邪魔かも」という感じです。とはいえ、気になる点はこれくらいで、他は設置における違和感はありませんでした。
それから実際に使用中の動作音ですが、全体的にかなり静かです。高負荷のペダリング時には「グーッグーッ」という低めの音が出ますが、耳障りって感じの音ではありません。また、床と本体の間にカーペットなどのマットを敷くことで、その音はかなり抑えられます。なので、夜中にプログラムバイク6319を使って運動しても、多くのケースで騒音起因の問題は生じないと思います。
プログラムバイク6319の使用時に注意すべきは、使用中に「ユーザーの体を冷やせるかどうか」かもしれません。家庭用フィットネスバイクで、30分の使用制限時間があるとはいえ、このフィットネスバイクを使うとけっこうガッツリと運動できます。真冬ならちょうどいい運動かもしれませんが、真夏だと大汗必至、みたいな。なので、プログラムバイク6319の設置場所はなるべくエアコンの近くでありかつ、前方に扇風機やサーキュレーターが置ければ「◎」。
連続使用時間30分(その後1時間は使用しない)という制限があるプログラムバイク6319ですが、使ってみると「まあちょうどいい使用時間かな」という気がします。プログラムバイク6319での運動は、本物の自転車のような負荷がかけられて、つまり、ちゃ~んと運動になります。漕ぎ始めて1分で息が切れ始めるような負荷にすることも可能。
負荷は本物の自転車っぽくもできるわけですが、ハッキリ言って本物の自転車と比べるとやっぱり退屈。風景は同じですし、疾走するような快感もありませんので、飽きずに続けられる限度として「1回30分くらいでいいかな」と思ったという次第です。
フィットネスバイクはナニカと効果的!!
最後にプログラムバイク6319を使った印象を。当初の目的でもあった「自転車に乗れない鬱憤をフィットネスバイクで晴らす」という点から言いますと、予想以上に効果的でした。「本物の自転車に乗れないからフィットネスバイクでも漕ぐか……」的な、やや低めのテンションでプログラムバイク6319に跨って運動を始めると、筆者の場合ですが10分もすると気分が良くなってきます。
心拍が上がり始めて10分くらい経つと体内で何か起きるんでしょうか? 頭がスッキリして気分も前向きに。さらに負荷がかかって時間が経ち、汗が流れ始めると、ついさっきまでの鬱々とした気分はもうありません。「もうそろそろ疲れてきた~」と30分が経過して運動が終わると、だいたい満足です。「サイクリングはまた今度でもいいかな」という気分になったりします。
まあでも、やっぱりサイクリングに行って、林の中を駆け抜けたり、青空を見上げたり、谷から吹き上げる冷たい風を浴びたりはしたいわけです。しかし、「んも~サイクリングに行けない~っ!」的なヒステリックな鬱憤は消えています。気分鎮静。なかなかイイぞ、フィットネスバイク♪
筆者は座り仕事。ライターなのでディスプレイに向かってキーボードを叩いていますが、そこから来る体の疲れにも効果的です。ちょっと一休みというときにプログラムバイク6319に10分程度乗ると、体の凝りが取れつつ、気分がサッパリし、前向きに仕事をリスタートできます。ちょうどいい有酸素運動になっていることもあり、頭スッキリ効果も大きいと思います。10分のエアロバイク運動は眠気も吹っ飛ばします。
プログラムバイク6319のような「必要に応じて負荷を調節可能」だったり「目的に応じてプログラム内容を変更可能」だったりするエアロバイク、イイですね~。気分・体調・目的次第で、ハァハァゼェゼェの強負荷運動もできますし、ちょっと心拍が上がる程度の軽い運動もできます。
また、プログラムバイク6319の場合、目標を時間や消費カロリーなどに設定できますので、「20分ペダルを漕ぐ」とか「200Kcal燃やそう!」と決めて運動することもできます。ややマニアックに「300ワットを30分間維持」ということも可能。ユーザーの志向によって使用スタイルを変えられるのもナイスです。
逆に、実際に使用してきて若干の不満もありました。1つは本体に装着されている表示メーターやボタン類が微妙に使いにくく、付属説明書もややわかりにくいこと。これはアプリからの使用感が良好なので、その落差から感じることではあります。ただ、いきなり表示メーターだけでプログラムバイク6319を使い始めようとすると、説明書のわかりにくさもあり、最初はけっこう混乱するような気がします。
もう1つ、ハンドルやシートを支える支柱が、少しだけガタつくこと。実使用上問題のない「遊び」なんですが、本物の自転車ではこういう部分のガタはあり得ないので、なんか気分的にしっくりきませんでした。
細かいことをいえば、プログラムバイク6319の場合は「両手でハンドルのセンサー部分を握り続けないと心拍が取れない」というのもちょっと残念。オプションで手首式心拍計などを用意して欲しい気がしました。
でもまあ、これらは些細な難点ですね。筆者的には、「そっかーフィットネスバイクでも自転車に乗ったときに近い気分スッキリ効果があるんだな~」とわかったのが収穫です。「サイクリングに行けない時のためにフィットネスバイク買おうかな」と思いました。
てな感じのアルインコ「プログラムバイク6319」。サイクリング好きにおける室内サイクリングマシンとして見ましたが、ダイエット用や心肺機能強化用のエクササイズマシンとしても実用的だと思いますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。