e-bike試乗レビュー
夏だ! 山だ! シマノバイカーズだ! 絶対次も来たくなる、オフロード漬けの自転車イベントに初参加
2025年8月29日 08:05
自転車パーツメーカーであり、釣具メーカーであり、かつボート用品メーカーでもあるシマノが、「オフロード自転車」というカテゴリーに(ほぼ)限定して毎年単独で開催しているイベントがあります。それが「シマノバイカーズフェスティバル」です。
筆者はその存在をまったく知らなかったのですが、「めっちゃ楽しいイベントなんで、ぜひ」と編集部から誘われたので、参加してみることにしました。「MTB好きの人たちが集まるちょっとしたお祭りなのかな」くらいに軽く考えていたのですが、実際に行ってみたらちょっとどころではない騒ぎ!
最終的には超大満足でお腹いっぱい(物理的にも)になったイベントだったので、「来年は行ってみようかな」と考えている人に、その楽しさをお裾分けがてら、レポートしたいと思います。
この規模のイベントがマジで1社単独なの!?
毎年恒例となっている「シマノバイカーズフェスティバル」は、長野県は諏訪にある富士見パノラマリゾートが会場。2025年は7月26日と27日の2日間に渡って開催されました。
ウィンターシーズンはスキー場ですが、雪のない季節は「富士見パノラマリゾート MOUNTAIN BIKE PARK」として、本格的なトレイルライドやダウンヒルが楽しめるようになっている同所(ハイキングも人気のようです)。シマノバイカーズフェスティバルは、その設備やコースの一部を使用する形で実施されています。
近隣のホテルに前乗りして迎えた初日、筆者が現地に到着したのは朝8時ちょうどだったのですが、その時点ですでに会場内の駐車場だけでなく麓の駐車場まで埋まり始めているという混雑ぶり。車中泊やテント泊ができるオートキャンプ場もいっぱいでした。これが本当にメーカー単独のオフロード自転車イベントなの? と疑いそうになるほど。
会場内外の移動は、もちろん自転車の使用OK。みなさんMTBやロードバイクに乗って行き来しています。もちろん筆者と同じe-MTBの人もちらほら。家族連れの方も多いですし、競技用のジャージに身を包んだガチ度高めなお子さまの姿もぞろぞろと。あまりの人の多さに、初っぱなから圧倒されまくりです。
さて、このシマノバイカーズフェスティバル、イベントの中身としては、オフロードレースあり、ツーリングなどのライドプログラムあり、自転車やパーツメーカーの物販や展示もあって、自転車の試乗もできて……と盛りだくさんです。フードトラックや売店、レストランも当然ありますし、初日の夕方には軽食とドリンクが無料提供されるウエルカムパーティまで開かれます。
入場は無料で、一般駐車場の利用も無料(オートキャンプ場は有料)。会場を見て回るだけなら事前の登録などは不要で、ふらっと観光がてら立ち寄るのもかまいません。ただ、早朝以外だと駐車待ちの渋滞ができていたりして入場まで時間がかかるうえ、麓の駐車場から会場までの坂をえっちらおっちら上らなければならない可能性大、ですが……(シャトルバスも走っています)。
大迫力のオフロードレースを間近で初観戦!
イベントの見どころはそれこそたくさんあります。が、メインとなるのはなんといってもレースとツーリングでしょう。会場内の特設コースを舞台にしたMTBやグラベルバイクなどによるレースのスケジュールが、早朝から夕方までびっしり詰まっています。これらは事前に出場・参加登録(有料)が必要です。
主に狭い山道を駆け下りるダウンヒルと、舗装路およびオフロードが混在するコースを走るクロスカントリー系のレースがあり、それぞれビギナー向けや本格競技者向け、キッズ向けなどでクラス分けされています。親子参加もできるような緩めのカテゴリーもあるので、レース経験がない人でも楽しめそうです。
基本的にはアマチュアレースですが、時にはプロライダーがサポート要員的な立場で一緒に走ることもあるようです。出場者にとっては腕試しできるまたとない機会でしょうし、出場しない場合でもコースのすぐ脇で観戦できるので、その激しい走りを間近で体感できます。
一方、レースよりもっと気軽に参加できるのが、ツーリングなどのライドプログラムです。ガイド役のスタッフの先導で比較的ゆったり走れるもので、ダウンヒルを含むトレイルライドにグラベルライド、オンロードのグループライドなどがあります。走行距離や対象年齢などが異なるたくさんのメニューから、自分の経験値や体力レベルを考慮して選びたいところです(公式サイトでは各メニューの難易度目安も分かるようになっています)。
今回、筆者は2日目のトレイルライドに参加する予定(その様子は次回お届けします)で、初日は参加イベントなし。なので、とにかく会場をうろうろ歩き回っていたのですが、そんななかでぜひみなさんに見てほしいと思ったイチ押しがダウンヒルレースでした。
筆者自身、1カ月ほど前に初めて体験したダウンヒルですが、その時はおっかなびっくり走っていた段差だらけの狭い山道を、ものすごい勢いで次々と下っていきます。目の前で見られるだけあって大迫力なうえ、乗り方やライン取りなどを観察しているだけでも勉強になるなあと感じることしきりです。
ジビエ料理とシマノ「XTR」のクラフトビールが無料で振る舞われる
メーカー各社が出展しているブースエリアでは、MTB関連のサイクルギアが販売されていたり、試乗車が用意されていたりします。気になる最新モデルを借りて会場内の空きスペースで乗り心地をチェックするのもいいですし、それ用に設定された試乗コースでじっくり性能を体感するのもOK。e-MTBの試乗車もあったので、筆者も思わずお借りしてしまいました。
会場は人であふれているとはいえ、ブース以外にも見どころが多いためか順番待ちもほとんどなく、サクッと試乗できるのはうれしいところです。さまざまなメーカーのモデルをまとめて、しかもここまで気楽に試せる場はあまりないと思うので、これからMTBを始めたい、という人は試乗目的メインで訪れてみるのもいいかもしれません。
そして、初日にひととおりのレース・ツーリングプログラムが終了した夕方17時過ぎから、お待ちかねのウエルカムパーティ。今年は地元店のジビエサンドに加えて、諏訪に酒蔵をもつ宮坂醸造の日本酒「真澄」が樽で振る舞われました。数百本の缶・瓶ビールも用意されましたが、なかでもシマノの新MTBコンポ「XTR」の名を冠した特別なクラフトビールは圧倒的人気で、あっという間に配布が終了。
それでもなんとか筆者もXTRビールを1本確保でき、ジビエサンドにもありつけて、日本酒は結局紙コップで4杯も飲んでしまいました。ビールはお腹に入らなかったので帰宅後に大事に飲ませていただきましたが、お腹いっぱい、胸いっぱいの1日で大満足。フードもドリンクもハイクオリティ過ぎるのに無料というのはなんだか申し訳なくなるので、次回はフツーに有料のチケット制などにしてもいいのでは、なんて思ってしまいました。
というわけで、ここまでが1日目。ツーリングイベントに参加する2日目が筆者にとってはいわば本番なので、それはまた次回、レポートしたいと思います。





















































