家電は共働き家庭を救うか!?

寝る前に足先を温められるパナのマッサージャー。睡眠への貢献はヤクルト1000並み?

息子が中1のときに初めて結婚した著者が、家電偏差値35ながらに、時短家電を使いこなす日々を綴ったコーナーです
横になりながら使える、パナソニックの足用マッサージャー「ねるまえほっとリフレ EW-RA150」

パナソニックが発売した、横になって使えるフットマッサージャーを自宅で使ってみた。夫が無類の足マッサージ好きで、我が家には足つぼを刺激するスリッパ、竹踏みと関連グッズが一通りある。私の誕生日にくれた足マッサージ機も、いつの間にか自分のものにしている。今回は夫に奪われないように彼の不在中にこっそり使い、年末年始休暇にその存在を告げたら、やっぱり独占されてしまった……。

パナソニックはこれまで、ブーツ型の足マッサージ機を複数発売しているが、「ねるまえほっとリフレ EW-RA150」(実売価格:44,000円前後)はその名の通り、就寝前の利用に特化した「寝る直前まで使える」マッサージャーだ。箱から出したらすぐに使える。

使用イメージ。寝る直前まで使える(出典:パナソニック)
箱から出して、電源プラグを差し込むだけですぐ使える。マットレスの上に置き、掛け布団をかけるとほとんど目立たない

本体はふくらはぎをマッサージする筒状のパーツと、足先を温める袋状のパーツから構成される。

ふくらはぎを包む部分は片足ずつ独立している

横になってスイッチオン。3つのモードから選べる。

モードは3種類(出典:パナソニック)
ワイヤレスリモコンで寝たまま操作できる

ふくらはぎを中心にゆっくり、ぎゅーっと圧がかかる。就寝前のリラックスが目的なので、強さは5段階の下から2番目がちょうどよかった(夫が使った後は常に強さが最大になっていた……)。右と左の交互に圧がかかり、「人の手で押している感」を再現している。

このマッサージャーのポイントは、足先にヒーターが搭載されていることだ。高温(約40℃)、低温(約37℃)の2段階の調節が可能で、60分で切れる。寒がりの私は、冬場は床暖房のあるリビングに薄いマットレスを運び込み、床の余熱を感じながら寝ている。時には靴下を履いたまま布団に入ることもあるくらいの冷え性なので、足先を直接温めてくれる点はとても良かった。

足先を完全に覆っている。ヒーターは60分間で自動的に切れる
インナー部分はファスナーで着脱でき、取り外して洗濯可能

使っている途中で眠ってしまうことがあったが、マッサージの気持ちよさよりも、足先のぽかぽかで眠気が押し寄せている感じ。逆に暑がりの人は、夏はこのパーツは不要かも(※ちなみに公式サイトには「安全にご使用いただくため、使用中に眠らないでください」と注意書きあり。就寝前に使う想定だが、眠り込まないよう注意しましょう)。

通常コースのほかに、足裏や足の甲をストレッチしてくれる「ストレッチコース」もあるが、私には違いがよく分からず、あまり使わなかった。

しばらく夫に隠れて使っていたが、年末の休みに入って「新しいマッサージ機あるよ」と告げてからは、完全に夫の就寝前のお楽しみになってしまった。

23時になるとスマホを持っていそいそと寝室に移動。1時間ほどして様子を見に行くと、布団を蹴飛ばして、マッサージ機から足を出して寝ている。夫によるとスイッチが切れると再度20分コースを選択し、正味1時間使っているとのことだった(編集部注:取扱説明書には1日の使用回数の目安は1回20分で、長時間の使用は必要以上の刺激となり、逆効果になることがあると書かれています)。

このマッサージャーの最大のお勧めポイントは、何と言っても寝落ち直前まで使えることだろう。そして布団の中に置きっぱなしでも目立たないので、片付ける必要もない。稀に見るずぼら家電だ。

寝つきが悪く睡眠の質が気になる私は、流行に乗ってヤクルト1000を毎日飲んでいるが、こちらのマッサージャーも入眠サポートの役割が強く、私の中ではヤクルト1000と同じカテゴリーに入っている。

さらに使い始めて3週間ほど経って、「布団の中に置きっぱなしだし、寝る前じゃなくても朝使ってもいいのでは」と気づき、目覚めて布団の中でもぞもぞしている時間にも時折使うようになった。

ワイヤレスのリモコンをスマホとエアコンのリモコンと眼鏡と同じ場所に置き、寝たまま手を伸ばしてリモコン操作できるようにした。この時は強度を強めにして、二度寝しないように気を付けている。商品が「就寝前」を強く打ち出しているので、寝る前、昼寝時に使うものとばかり思っていたが、血の巡りを良くしてすっきり起きる目的にも役に立つ。

うちには顔を保湿するパナソニックのスチーマーもある。本棚の一角に置け、出し入れが簡単なので気が付けば4年間ほぼ毎日使っている。家電は一度目に見えないところにしまうと存在が薄れていき、しまいには持っていることすら忘れてしまうので、「見えるところに置きっぱなしにできる」「片付ける必要がない」というのは、使い続けるための大きな武器だと思う。スチーマーも決して必需品ではなく、買うかどうか悩んで4年前の正月に買ったが、毎日使い続け全く不具合が発生しないので、「元が取れた感」が大きい。

リビングの本棚に収まっているスチーマー。出し入れ簡単なので毎日使っている

前述したようにパナソニックはフットマッサージャーのラインナップが充実しているが、コロナ禍で自宅でのデスクワーク、リモート会議が増えているので、個人的には足より肩と肩甲骨周りの凝りの方がつらく、昔買った美顔ローラー「ReFa(リファ)」を肩甲骨のくぼみに当ててぐりぐりするのが休憩時間のルーチンになって久しい。スポーツジムでストレッチもしているし、マッサージ通いにも時間とお金を使っている。

家にマッサージチェアを置くスペースはないので、次は寝ながら肩や腰をほぐせるマッサージャーを出してほしい。

浦上 早苗

新聞記者歴12年。2010年に小1の息子を連れ中国に博士留学。その後現地での大学教員を経て2016年に帰国。息子が中1のときに初めて結婚し、シングルマザー生活に終止符を打つ。フリーランスで経済ジャーナリスト、翻訳、MBA教員など。公私ともに何でも一人でやってきたので、効率化とマルチタスクは得意分野ですが、家電偏差値は35くらい。取扱説明書を読む時間ももったいないので、直感で動かせる電気製品、デバイスであるかは購入の重要な決め手。