片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術67]物が増えるのを防ぐ「買うときの選別法」
2017年 12月 14日 06:30
片付かないと思っている人の多くは「家に物が多過ぎる」と感じているようですね。今回は、物を必要以上に増やさないための「物を買うときの選別」の大切さとコツをお話しましょう。物が少なければ、片付けは格段に楽になりますが、そうは言っても「欲しいもの買うのを我慢する」のは大きなストレスにもなってしまいますね。そのために必要な「買う物を選ぶ」スキルを身に付けて、物が増え過ぎるのを防ぎましょう。
重要なのは、物が家に入ってくる「入り口を絞る」こと
物を増やし過ぎないための対策は、物を家の中へ入れる「入り口を狭くする」こと、簡単に言うと「安易に物を買わない」ということです。物が増える原因は、「家の中へたくさんの物を入れ」、そして「不要な物を家の外に出せない」からです。家の外に出すのは「捨てる」「手放す」という行動ですが、これが苦手な人も多いですね。
しかし、そもそも収納スペースよりも多くの物を家の中に入れなければ、物が入りきらずに溢れることはありません。一時の「欲しい」という欲望に任せて買ってしまったり、見た目は良くても使う機会のない物を買うことを減らし、吟味した物だけが家の中へ入ってくるようにすることが大切です。
「物を買い過ぎてしまう理由」を考えてみよう
とは言え、「物が多くて困る」と言う人は、やはり買い物が多い傾向があります。洋服に興味がある、文房具を集めている、最新の調理器具に目がないなど、「欲しい」と思う物が多いため、つい買い物が増えるタイプの人や、「お得」に目がなく、セールや限定品などのうたい文句につられてしまう人、日用品のストックなどが少なくなると不安になり、まだたくさんあるのに買ってしまうタイプの人も。
自分の「買い過ぎてしまう理由」を知ると、「欲しい」と思ってもすぐ買わない、本当にお得か計算してから買う、1カ月に必要なストック量を調べておくなど、自分に合った対策を買い物の前に取れるので、必要以上に買うことを防げます。
物を買う前に「しまう場所があるか」を考えよう
また、物を家の中へ入れたら、その物の「定位置」、つまり収納場所を決めなければ、家の中はどんどん散らかってしまいます。家の中に収納スペースがたくさんあるならいいのですが、もうどこもいっぱいで、これ以上物を収納する場所がない場合は困ってしまいますね。
1番良くないのは、収納家具や収納グッズを安易に増やすこと。これでは、家具やグッズが増えることにより、ますます家の中に物が増えてしまいます。収納スペースを作るためには、収納を増やすのではなく「不要な物を手放す」ことを選びたいものですね。そして、物を買うときには、その物をしまう場所があるかどうかを考えてから買うことも大切です。
「本当にいいと思ったもの」だけを選べば、物は増え過ぎない
安いから、かわいいから、流行っているから、などの理由で安易に物を買うと、物に対する愛着もすぐに冷めてしまいがちです。物を買う前に「本当に必要かどうか」「長く大切にできるか」という選別基準を設けてみましょう。また、収納スペースを空けるために「何か別の物を手放してでも欲しいかどうか」と吟味することも大切です。
「物が多い」と悩む人は、「使わない物」が多いのも特徴です。でも、こうして、自分でよく考え、納得して選んだ物は、本当のお気に入りとなり、長く手元に置きたくなったり、積極的に使いたくなるもの。結果として、収納スペースに合った量の、好きな物だけに囲まれた暮らしが実現できるのです。
まとめ
物によって生活が楽しく豊かになるなら、それはとてもいいことです。ただ、そうやって買った物たちが家の中で増えていき、収納から溢れてしまい、暮らしにくくなってしまうのは悲しいですね。
カタログで見て「欲しい」と思った洋服を買ってそのときは満足したものの、結局あまり着ずに終わり、服だけが増えるという時期が私にもありました。でも、買う前にしっかり選ぶようにしたら、着ない洋服が増えなくなり、今のクローゼットの中は全て「1軍」です。服が多過ぎないので出し入れがしやすく、傷みにくくもなり、とてもスッキリしました。