片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術37】余白がもたらす「8割収納」のメリット4つ

片付け上手な人は、いつも空間に適度なゆとりを残していますが、その目安は「収納スペースに物は8割まで」ということが多いようです。今回はその「8割収納」のメリットを4つご紹介します。2割の余白がもたらすのは、スペースのゆとりだけではありません。これらのメリットを知ると、ゴチャついた収納スペースを今すぐ片付けたくなりますよ。

 

メリット1:見渡しやすいので、家族の「あれどこ?」が減る

引き出しや棚へ、物がギュウギュウに詰め込まれていると、探している物が見付かりにくくなってしまいますね。8割収納なら、空間に2割の余白ができるので、収納スペースに入っている物全体が見渡しやすくなり、物を探すのが楽になります。家族が物の定位置を把握しやすくなり、片付けも簡単になるので、「ママ、あれどこー?」と聞かれることがグッと減りますよ。

メリット2:適度な空間で、衣類や食品の傷みを防いで長持ち

クローゼットへ洋服をギッシリと詰め込むと、取り出しにくいだけでなく、服と服が擦れて布が傷んだり、毛玉の原因になったりします。また、パントリーや冷蔵庫の中に食品をゴチャゴチャに詰め込み過ぎると、古い食品の存在の存在を忘れがちになり、美味しく食べられる期限を過ぎてしまうことも。8割収納なら、服と服の間隔がほどよく空くので大切な衣類の傷みを防げますし、食品なら新しいものを奥へ古いものを手前へ入れるなど空間を活かした収納をしやすいので、使い忘れを防げます。

 

メリット3:残りの空間が「いざというとき」のスペースに

家中の収納スペースを全て使ってしまうと、新しく物を購入したり、急ないただき物があったときなどに、収納する場所がないため、テーブルやカウンター周りや床の上へとりあえず置いてしまい、そこから散らかり始めることも多いものです。8割収納なら、空間に2割のゆとりがあるため、そんな「いざというとき」のスペースに当てられます。ただし、そのスペースはあくまで「応急処置」。物が増えたら、そのぶん不要な物を手放し、できるだけ早く「定位置」を決めてあげましょう。

 

メリット4:物が探しやすく見た目もスッキリで、ストレス減

収納スペースからあふれるほどの物があると、探し物がたくさんの物に埋もれてしまい、見付からずにイライラしますね。また、物が多すぎてゴチャゴチャしている状態は、使い勝手だけでなく、見た目からストレスを感じる場合もあるのです。8割収納なら、探し物が見付かりやすいうえ、空間に余白があるので、心にもゆとりが生まれます。「腹八分」が健康に役立つように、「8割収納」も生活だけでなく心の健康に役立つと言えるのです。

 

まとめ

物の量が多い場合は、いきなり「8割」の量に減らすのはハードルが高いですね。まずは、収納スペースに収まり切らない物を見直すことから始めましょう。収納スペースにちょうど収まるまで減らしたら、次は9割、そして8割と、徐々に減らしていくことで、リバウンドもしにくくなります。そして「8割収納」は、作るだけではなく、保つことが1番大切です。出し入れしにくいと思い始めたら、物の量を見直すタイミング。いつも「8割」を心に留め、快適な状態をキープしましょう。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」