片付け過ぎない片付け術
【片付け過ぎない片付け術21】伸びる子の育つ「リビング学習」収納のコツ
2017年 1月 19日 06:30
「伸びる子に育つ」と注目されている「リビング学習」ですが、勉強に集中できる?リビングが散らかるのでは?と不安も。今回は、子どもが勉強しやすく、かつリビングをスッキリと保てる収納のコツをご紹介します。学習環境を子どもの目線で整えながら、家族の共有スペースであるリビングの快適さも保ち、子どももママも笑顔で過ごしましょう。
子どもの「リビング活用度」に合わせた収納を
子どもの「リビング活用度」によって、リビングに置きたい物の量や種類が変わります。低学年の間によく見られる「遊びも勉強もリビング」という場合は、勉強道具もまだそれほど多くないので、1カ所にまとめた学習スペースを作り、集中できる環境作りを。学年が進んで自分の部屋で過ごす時間が長くなったら、自分の部屋で使う物は自分の部屋へ、リビング学習で使う勉強道具はリビング・自室間で持ち運びできる仕組みを作ると、増えてくる勉強道具がリビングに散らかるのを防げます。どちらの場合も、家族のスペースや遊び道具と明確に分けることが大切です。
リビングで過ごす時間が長いなら「勉強道具収納ラック」
遊びも勉強もリビングで、というお子さんには、勉強道具をまとめて収納するラックをリビングに置くといいですね。ランドセルも一緒に置くようにすれば、「帰宅後に宿題」という習慣が付きやすくなるうえ、勉強道具が1カ所に収まるので、遊び道具や家族の物と明確に区別できます。我が家では、低学年の間は物も少ないので、手頃なカラーボックスを使っていました。できれば、勉強に使うテーブルの近くに置くのがポイント。座ったらサッと勉強に取り掛かるスイッチの役目を果たし、勉強が終わったらすぐに片付けられますよ。
子ども部屋とリビング併用なら「持ち運びボックス」
部屋で遊ぶことが多くなっても、勉強はリビングというお子さんも多いですね。教材が増えてきたら、学校、塾、教科別などに分けてボックスやファイルへ入れ、リビング学習後に自室へ戻す仕組みにしましょう。スタッキングできる箱なら省スペースで済みますよ。また、勉強道具を専用の箱に分けることで、自分で管理しやすくなり、遊びとのメリハリも付きます。辞書など重いものが増える年代でもあるので、プラ製など丈夫で、持ち手があるものを。ノートなどが出し入れしやすいように、A4がゆったり入るサイズがおすすめです。
(写真はニトリなどで購入できるカラーボックス用の「インボックス」、ファスナー付きファイルは100均商品です)
誘惑に負けない!遊び道具は「隠す収納」
リビング学習でもう一つ心配なのは「遊びの誘惑」ではないでしょうか。ゲームやおもちゃ、漫画などがリビングにあると、子どもはついそちらに目を奪われがち。特に小さいうちはリビングで遊ぶことが多いので、おもちゃをリビングに置く家庭も多いですね。その場合は、フタつきの箱や扉の付いた棚へ入れるなど「隠す収納」がおすすめです。「勉強が終わったら出していいよ」とルールを決めれば、勉強時間はしっかり集中する習慣が付きます。自分の部屋で遊ぶようになったら、遊び道具は自分の部屋に収納し、勉強との区別をハッキリさせるといいですね。
リビング学習がいい理由と、気を付けたい点
リビング学習がいい理由として、家族がいる安心感とほどよい緊張感のなかで勉強でき、雑音や誘惑がある程度あっても集中する力が付く、すぐに親に質問できる、などが挙げられています。ただ間近で見ている親は、つい口を出したくなるもの。ほどほどに離れて見守ってあげましょう。勉強中は子どもが多少散らかしても叱らず、自由にさせてあげるのもポイント。片付ける時間が来たらサッと片付けられる仕組みがあれば大丈夫です。また、子どもの勉強スペースにパパやママの物を置くのは、物がゴチャゴチャになる原因になるのでやめましょう。
まとめ
東大生はリビング学習が多かったとのデータもあり、中高生になってもリビング学習を続けている家庭も意外にあるようです。陽当たりが良く快適なリビングは、子どもにとっても居心地がいいもの。子どもの勉強中はリビングの一角を「子どものスペース」と割り切り、食事時など家族の時間になったら「共有スペース」に戻すなど、親子でルールを共有してはいかがでしょうか。我が家の高校生も、教科ごとに分けたボックスをリビングに並べて勉強しています。食事と就寝前は片付けるルールにしていますが、テスト前だけは少しルールを緩くしているんですよ。