片付け過ぎない片付け術
【片付け過ぎない片付け術22】「場所を変える」だけ!洗面所スッキリ収納
2017年 1月 26日 06:30
洗面道具、化粧品、整髪料、洗剤など、さまざまな物を置くので、ゴチャつきがちな「洗面所」。今回は、「物の置き場所を変える」だけで洗面所をスッキリした空間に変身させるヒントを、我が家の実例を中心にご紹介します。細かい物をちょい置きしがちな洗面台が、広々と使いやすく、洗剤のストック量を把握しやすく、また掃除機も掛けやすくなって、もっと快適なスペースになりますよ。
準備:物を全部出してチェックし、用途別に分類する
細かい物が多い洗面所、まずは収納してある物を全部出してみましょう。なかには「これ、洗面所に必要?」「これはもういらない」と思う物も出てくるかもしれません。それらを最も適した収納場所へ移動させたり処分したりすると、洗面所の収納スペースが増えますね。
そして残った物を「洗面台で使う物」「洗濯・掃除で使う物」「詰め替え用などのストック品」など、用途別に分けましょう。さらにそれらを「毎日使う」「時どき使う」などの使用頻度で分けておくと、あとで収納するときに役立ちます。
洗面台で毎日使う細かいものは「トレー」や「ケース」へ
「洗面台」周りは、毎日使う物を出しておくと楽ですが、細かい物が多いのでゴチャつきやすく、掃除もしにくくなりがち。出しておくのは歯磨きや手洗い用品など、最小限の物だけにしましょう。トレーへまとめれば、掃除のときにトレーごと動かして拭けます。毎日使う化粧水や整髪料などは、キャビネットなどの手が届きやすい場所へ、時どきしか使わない物は少し上や奥の方へ。深さのあるトレーへ入れると、油分などでキャビネット内が汚れるのも防げるうえ、背の高いボトルも安定し、トレーごとの出し入れもしやすくなりますよ。手鏡はブックエンドで支えています。
洗濯用洗剤やネットは、「洗濯機近く」の「カゴ」へまとめて
洗濯に使う物は、洗濯機の近くに置くのが便利です。洗濯用洗剤や洗濯ネットなどはカゴへまとめておきましょう。これらも、毎日使う洗剤とおしゃれ着用、ストック用に分けてあります。洗濯機ラックや突っ張り棚などを活用すれば、洗濯の際の動線も最小限で済みます。ラックを設置する際は、縦型洗濯機の場合はフタを開けたときに一番下の棚板とぶつからないよう考慮しましょう。ランドリー用ハンガーは洗面所へ置いてもいいのですが、我が家では洗濯物をベランダへ干すので、ベランダに面した窓の近くに収納しています。
掃除用洗剤やストックは「グルーピング収納」で一目瞭然
掃除用洗剤、シャンプーやヘアカラーなどのボトルやストックは、「使用場所ごとにグルーピング」してあれば、使うとき探さずに済みます。掃除・洗面・入浴などの種類ごとにカゴへまとめておきましょう。洗面台下の収納を活用するときは、奥行きを有効利用できるスライド式のラックや引き出し、突っ張り棚、脚付き棚などを使い、一目瞭然にすると、奥の物を忘れて重複買いしてしまうのを防げます。また、安いからと1度に買い過ぎると収納から溢れ、また一目で見渡せなくなって重複買いの原因になるので、収納に入る量だけ購入するようにしています。
「ちょこちょこ掃除セット」を「すぐ手に取れる場所」へ
水回りの汚れは、溜まる前に落とすことが大切です。掃除道具は隠しておきたいものですが、我が家はすぐ手に取れるところに、かわいい「ちょこちょこ掃除セット」を置いています。白いマイクロファイバークロスや、水だけで汚れが落とせるスポンジなど、見た目も満足できる便利グッズをトレーに設置。汚れや水ハネが気になったらサッと拭き取れ、家族も簡単に掃除できます。水垢対策は、スプレー容器に水100ccとクエン酸小さじ半分を入れて溶かします。気になる個所にスプレーして汚れを浮かせ、クロスやスポンジで拭き取れば、鏡や洗面台がピカピカになりますよ。
ゴミ箱や脱衣・洗濯カゴを「空中設置」で、床掃除しやすく
髪の毛などが落ちやすい洗面所の床は、なるべく床置きを少なくし、掃除しやすくしましょう。我が家では、ゴミ箱と脱衣カゴ、洗濯物入れを床から浮かせたところ、床掃除が楽になりました。ゴミ箱は、100均で洗面台下の扉に掛けるタイプを購入。ティッシュやコットン、髪の毛などを捨てるには十分です。脱衣カゴや洗濯物入れは、ワイヤーバスケットやランドリーバッグを、ホッチキスで付けられるフックで掛けています。耐荷重が大きいのに壁に開く穴が最小限で済む「壁美人」シリーズは便利ですよ。
まとめ
水回りで使うトレーやカゴ、ケース類は、プラスチックや陶器、ステンレスなど、付いた水滴や汚れを拭き取ったり、洗ったりしやすいものがおすすめです。
以前、片付いていなかった我が家の洗面所は、あまり長居したいと思えない、用事が済んだらさっさと退出したくなる場所でした。今は、物の出し入れも掃除もしやすく、物の量もラクに把握できるようになったので、洗面所での洗濯や掃除が楽しく、鏡もいつもきれいにしておきたくなりました。1度使いやすく片付けると、苦手と思っていた掃除でさえ楽しくなる、という効果もあるのですね。