走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

ランナーにとってのApple Watchの進化は最高のアップデートだった

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!

 昨年の4月にリリースされて以来、スマートウォッチのセールス記録を次々と塗り替えた「Apple Watch」。

Apple Watch Series 2。ウーブンナイロンのバンドは別売りで6,264円

 筆者は昨年の6月以来使用しており、日常生活からランニングシーンまでシームレスに対応するその多機能ぶりに魅了されたが、今年の9月に第二世代モデルとなるApple Watch Series 2が登場。大幅な進化を遂げることによって、スマートウォッチ業界にさらなるインパクトを与えることとなった。

メーカー名Apple
製品名Apple Watch Series 2
購入場所Apple 表参道
購入価格44,064円

 これまで1年以上Apple Watchを使用してきた。それまでは30年近くロレックスの腕時計を肌身離さず付けてきたが、Apple Watchを使用することで「手首の部分を時間だけを確認するスペースにしておくのはもったいない!」という意識となり、Apple Watchの虜となった。詳しくはこの連載のバックナンバー「Apple Watchのランナー的な使い勝手は?」を確認してもらうとして、今回Apple Watch Series 2の初代モデルからアップデートされた点を紹介したい。

 まず注目したいのが本体にGPS機能が搭載されたこと。前モデルのApple Watch本体の加速度センサーでも距離測定は行なえたが、より正確な測定のためにはiPhoneのGPS機能を使用しなければならなかったのが、Apple Watch Series 2ではその必要が無くなった。

 しかもGPS信号を捕捉するまでのスピード、がこれまで使用したどのランニングデバイスよりも早いのである。冬季に寒風吹くなかGPS信号を捕捉するのにイライラしたランナーは少なくないと思うが、このモデルならその心配は不要。これまで何度も使用したが、いずれも1秒以内にGPS信号をキャッチしてスタートすることができた。

これまで通り走行データはiPhoneのアクティビティアプリで管理することが可能

 二つ目に注目を集めるのが50m防水となったこと。これまでは防沫耐水レベルで、雨の日や水中での使用は慎重にならざるを得なかったが、Apple Watch Series 2では雨中のランでも問題なし。水泳にも使用できるようになった。

 このように初代モデルと比較して、大幅に機能性がアップしたApple Watch Series 2。普段使いの時計とランニング用デバイスをひとつで済ませたいランナーには最高の存在といえるだろう。

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。