走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

足を包み込んで靴を「着る」感覚! アンダーアーマー「バンディット2」

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!

 アンダーアーマーといえば、スポーツ向けコンプレッションウェアのパイオニアとして誕生以来、機能性の高いプロダクトを発表し続けてきたブランド。

 現在ではスポーツ業界において確固たるポジションを築いている。そんなアンダーアーマーが、最近注力しているのがランニングシューズを始めとしたフットウェアの分野。

 今回は最新ランニングシューズの「UAチャージド バンディット2」をテストしてみた。

アンダーアーマー UAチャージド バンディット2 2E
メーカー名アンダーアーマー
製品名UAチャージド バンディット2 2E
購入場所アンダーアーマー公式通販
購入価格16,200円

 アメリカへ最近旅行した人は、街中のいたるところでアンダーアーマーのアパレルを着た人を発見することができ、完全にスポーツ、ライフスタイルの両方で根付くことに成功したブランドとして人々に愛されていることが認識できたはず。

 日本でもスポーツシーンを中心に着用者を増やしているが、そんなアンダーアーマーがスポーツシューズもリリースしていることを知っているのは意外と少ないかもしれない。

 筆者はこれまで10足以上の同社のランニングシューズを着用してきたが、いずれも機能性が高く、快適に走ることができた。しかしながら他ブランドとの決定的な差異を示すことができなかったのも事実。

 しかし、今回トライしたUAチャージド バンディット2は、格段の進化を見せ、その独自性を強調していた。

 まず足を入れると前足部は伸縮性の高い、ストレッチマテリアルが優しく足を包み込み快適。一方で踵部分は同ブランドのウリである、一体成型のヒールカップが足とシューズが一体化するかのような感覚を提供してくれ、「履く」というよりも「着る」といった感じ。

 この構造はこれまでもいくつかのアンダーアーマーのスポーツシューズに採用されていたが、今回のフィット感の高さは1ランクも2ランクも上だと思う。

伸縮性に優れたアッパー素材は足を優しく包み込んで快適な履き心地を提供。メランジカラーもスタイリッシュだ

 実際に走ってみるとシューズと足のフィット感が高いので、着地から蹴り出しまでの一連の動きもスムーズ。硬度の異なる二つのパーツが比類なきクッショニング性能を発揮するチャージドクッショニングは、自分の体重(66㎏)でも最適な衝撃吸収反発性能を発揮してくれ、km/5分ジャストくらいに加速した際の反応もクイックだった。

硬度の異なる二種類のパーツを組み合わせることで比類なきクッショニング性能を発揮するチャージドクッショニングを搭載
一体成型のヒールカップが足とシューズが一体化するかのような感覚を提供。ランナーの脚力のロスを最低限に抑えてくれる

 個人的にはデザイン、メランジ(霜降り)のアッパー素材やカラーリングといった外観も好感が持て、これまでのアンダーアーマーのランニングシューズとは比較にならないくらいに気に入った1足となり、もう1色(ブラック/ブラック/ホワイト)の購入も考えているほどである。

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。