ぷーこの家電日記

第529回

美味しいだけじゃない! 青山ファーマーズマーケットが楽しかった

私は自他共に認める食いしん坊である。非常に食い意地が張っている。そして私は人よりちょっとだけ知的好奇心が強い方かもしれない。

食いしん坊と好奇心が掛け合わされると、それはまぁ楽しいことが無限大に広がっていく。自分で野菜から育てる楽しさにハマり、畑を借りて野菜を育て始めて6年。全然思い通りにできなかったりもするけれど、野菜を育てる楽しさと大変さをちょっと体験できるし、普段売っていない珍しい野菜だって作れちゃう。

もう少し野菜について体系的に学びたいと、野菜ソムリエの資格も取ってみて、勉強する楽しさも少し思い出したし、知っていたことも頭の中で結構整理できてとても良かった。

SNSとEC販売のこの便利な現代のおかげで生産者と直接つながることもでき、気が合う生産者の友人もたくさん出来た。さすがプロはすごいなぁと尊敬もするし、遠くに住んでいながらも、もう勝手に家族のような感覚になっている友人。ど素人のただの野菜オタクみたいな私にいろいろ教えてくれたり、畑を見せてくれたり、東京に住みながらも、少しだけ農業というものに近い暮らしをしている気がする。

そんな私なので、道の駅とかマルシェとか、そういうところを見るのはとても好きだ。ワクワクが止まらない。そして先日、青山ファーマーズマーケットに行ってきた。青山ファーマーズマーケットは毎週土日に開催されている野菜や果物や加工品、そして雑貨などの店舗にフードカーなど、100軒近くが並ぶ全国最大級の規模のマーケットだ。

行ってみたいと思いながらも、休日に都会のど真ん中に行くのが怖くて今まで行ったことがなかった(笑)。でも、今回は特別! なぜなら友人の出店が決まったからである。

普段いつでも会える距離に住んでいるわけでもないので、せっかく東京まで来てくれているのなら会いに行かなくては! と、嬉しくて張り切って会いに行ってきたのだ。家から青山までは18km弱。自転車で向かうにもちょうどいい距離。1時間半もあれば着ける。

初めて行った青山ファーマーズマーケットは、色とりどりの野菜や果物がたくさん並べられ、お客さんも本当にたくさん。まるでパリのマルシェみたい! なんてパリに行ったこともないけれど(笑)。そして、かなり長く出店されている人とかなり長く通っている人が多いんだろう。お目当ての生産者さんとの会話を楽しみながらみんな買っている感じだった。

ただ商品を買うことだけが目的ではなく、その商品の魅力や食べ方に至るまで、人や背景をひっくるめて買いたいからこそ、この青山ファーマーズマーケットがとても魅力的なものなんだと感じて、本当に来てみて良かった。そんな私もちょこちょことお買い物。色々教えてもらって最高に楽しかった!

そして友人のブースでは、これまたもう1人別のところで農家をしている友人が応援で駆けつけてくれてて、2人で販売していた。久しぶりに会えたこともすごく嬉しかったし、私も何度も食べてほんっとうに感動する美味しさの桃が、こうやってたくさんの人たちの前に並んでいるのが、とても嬉しくてそしてなぜか勝手にとっても誇らしかった!

初めての出店でまだまだ手探りなことが多く、たくさん課題もあるようだけれど、あの美味しさならファンがつけばもう絶対に人気が出るだろうと確信している。って、どこから目線だよ!? という感じだけれど、絶対に間違いない!

そんな感じで、冷やかしのように顔を出し、再会を喜び、手伝いにもならないけれど邪魔にもならぬように居座り、そして閉店後のお片付けを手伝ってその日は終了。「手伝えることあったらいつでも来るからね」なぁんて東京在住風吹かせながら言ってたら、その機会は早くも翌週に来た(笑)。

翌週は友人1人ということで、最初から最後までお手伝いをさせてもらうことになったのである。好きが高じて「八百屋さんやってみたい」とか「生産に関わる仕事がしてみたい」とか子供の語る将来の夢のように薄らぼんやり言っていた夢が、こんなに早々に叶うとは思わなかった。もちろんやるからにはちゃんとど真剣の一生懸命張り切っちゃう!

そして手書きのPOPを描いたり、友人よりも得意なこともほんのちょっとだけある。見分け方や品種の説明なんかはプロの友人が横にいてくれるので安心だし、事前にたくさん教えてもらっていたのもあって接客だってバッチリ! ただ算数に弱く、危うく大安売りしちゃうところではあった(笑)。

お客さんがいない時も友人とのお喋りが弾んで弾んで、ひたすらに楽しくて腹筋が割れてしまいそうなくらいに笑った! そして外は暑いのだけれど、とても風通しが良くて涼しくめちゃくちゃ快適だった。お昼に食べたキッチンカーのバナナリーフカレーがめちゃくちゃ美味しくて感動したし、初めて見た新紙幣には声を出して喜んでしまった(笑)。とても楽しくてあっという間に1日が終わってしまった。

きっとまたお手伝いする機会もあると思うので、もっともっと学ばなきゃ! と、友人の美味しい生産物をもぐもぐ頬張りながら予習復習しているのでありました!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。