ぷーこの家電日記

第475回

みさきまぐろきっぷで港町を満喫日帰り旅行

先日「みさきまぐろきっぷ」を使って、友人と三浦半島まで日帰り小旅行を満喫してきた。「みさきまぐろきっぷ」は京急電鉄が販売しているお得な切符だ。品川や横浜などの指定駅から三崎口駅までの電車往復乗車券、三崎口からの京急バスフリーパス、指定飲食店でのお食事券「まぐろまんぷく券」、アクティビティ体験またはお土産に使える「三浦・三崎おもひで券」が付いている。磁気切符とデジタル切符があって、デジタル切符の場合、品川からで3,660円、横浜からで3,570円だ。

私がみさきまぐろきっぷを使うのは今回で3回目。1日中遊べてとにかく満足度が高い切符なのだ。そして丁度その日に4年ぶりに開催される「MISAKIぐるぐる春まつり」という港町全体を会場として、食や街並みなど、まぐろ以外の魅力も発掘できるお祭りも開催されていると三浦の友人に聞いていたので、それも楽しみ。

ランチタイム頃に三崎へ到着できるように、友人と10時半に待ち合わせ。普段あまり遠出などしないので、1時間ちょっとの電車旅でも本当に旅行気分。電車も結構空いていて、ゆったり座りながら思い出話なんかに花が咲く。

乗客の多くは途中の金沢八景駅で降りていった。「ここも楽しそうだね」なぁんて言いながら三浦半島の先まで電車でガタゴト。終着駅の三崎口駅でみさきまぐろきっぷのカタログを貰い、案内所の椅子に座って「どこでランチする?」と作戦会議。いくつかエリアが分かれていて、希望のお店やアクティビティによってバスでの行き先が変わるのだ。

SUPや陶芸などのアクティビティも興味はあったけれど、数日前~前日に予約が必要だったので、おもひで券はお土産で使うことにして、MISAKIぐるぐる春まつりは三崎港エリアで開催なので、ひとまず三崎港までバスで移動することに。

丁度バスが来ていたので急いで乗り込んだら、バスは満員。カタログを見ながら、ネットでお店情報をさらに見ながら「ここ美味しそうだね!」とランチの場所も決まり、空腹感とワクワク感が最高潮に達したところで三崎港に到着!

バスを降りたところに春まつりの総合案内所が設置されていたので、お祭りの参加店舗一覧が載っているマップのリーフレットを貰い、ランチのお店まで移動。人気店らしく結構人が待っていたけれど、回転も早いようで、カタログを見ながら「食べたらどこに行こうか?」と話しながら待つ。ちゃんと計画を立てて予定を決めて行動できない私としては、こういう無計画な旅が気楽で好きだったりもする。

順番が回ってきてランチ! 選べる4種類の中から1,900円の刺身定食をセレクト。1,900円とはいえ、きっぷ料金の中に含まれるので、スマホのデジタルチケットを見せるだけ。でも、せっかく電車で来たんだもの。「生ビール2つお願いします!」と、昼間から刺身をつまみにビール飲んで至福。まぐろ以外も色んな三浦の新鮮な刺身が盛り合わされていて大満足の美味しさ。「お店選び大勝利だね!」と、ランチを食べて帰るだけでもう満足しちゃいそうだった(笑)。

お腹もいっぱいになったところで街歩き。まずは春まつりに参加している街の奥の方の仏具屋さんで匂香(匂い袋)作りのワークショップへ行ってみようかということに。

途中で結構大きな海南神社という神社を見つけて立ち寄る。鈴緒が凄くたくさん掛かっていて、どれを引こうか迷ったくらい。このたくさん奉納された鈴緒は船を停めるのに使う縄で作られているらしくて、まさに港町の神社! おみくじ引いたり御朱印いただいたりして再び出発。

大きな通りの坂道をぐんぐん登っていく。小道を覗くと長い階段があったり、細い道にたくさんの家が建っていたり、何か映画の中で見る港町って感じで歩いているだけで楽しい。ワークショップでは、色々な香木について丁寧に教わり、何度「へー!」と言ったことか。思っていたよりも何倍も楽しかった。

そのあと商店街の方にまた戻り街歩き。古い建物がおしゃれで素敵にリノベーションされてて、すごい素敵なお店がいっぱい。食べ物屋さんに古道具屋さんに本屋さんに古道具屋さん、古いようで新しいようで、凄く素敵。

しばらく歩いてから、ミサキドーナツというドーナツ屋さんで休憩。このミサキドーナツもみさきまぐろきっぷの加盟店で、おもひで券を使うと、好きなドーナツと飲み物、そしてオリジナルのミニトートバッグがもらえちゃうのだ。

2階席でコーヒーを飲みながらドーナツを食べる。周りは若い女性たちが多くて、写真を撮りながらインスタに投稿している感じでキャッキャしている。場所もドーナツもまさに映えポイント盛りだくさん! そして見た目だけじゃなくてこれがめっちゃくちゃ美味しい。おもひで券を使う店舗セレクトも大正解。

甘いものでエネルギー補給して、また街中を端から端までぐるぐる。小さな街なのに1日中回っても飽きない楽しさ。バスのフリーパスで別のエリアに行くのもありかなと最初は思っていたけれど、この街だけで1日楽しめる。雑貨屋さんでちょっと買い物したり、アンティークショップで素敵なものを見たりして大満足!

街中を堪能してからバス停に向かいかける夕方、気になってた素敵なお店の前を通る時に「ちょっとワイン1杯どう?」「私も思ってた!」と本当に軽く1杯の気持ちで入ったお店が素敵すぎて、何時間飲んだだろうか(笑)。食べ物も人も全部素敵すぎてもうここに住みたい! な気分。21時過ぎのバスの時間まで思い切り飲んで食べて喋って、「次は泊まりで来たいね!」なぁんて言いながら東京に戻ったのでありました。

次回来るときは「三浦半島まるごときっぷ」という2日間三浦半島を満喫できるチケットを使ってみるのも良さそう。無計画でもとにかく楽しめる三浦半島の三崎港。マグロだけじゃない魅力に触れて、早くもまた行きたくなっているのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。