ぷーこの家電日記

第339回

下手の横好きの家庭菜園。梅雨が明けて夏野菜がますます美味しい

長い長ーい梅雨が明けて、とうとうTHE 夏がやってきた! もともと夏が大大大嫌いというか大の苦手だったんだけれど、この年になってだんだん暑さにも強くなって、むしろ夏大好きみたいになってきていて、我ながら不思議。とはいえ、ものっすごく暑がりなので、食事するだけで汗だくになるし、クーラーはガンガンにかけちゃう。夫からも「寒くない? 通常はこのエアコン温度争いって男女逆じゃないの?」と言われるくらい。

週末の趣味である家庭菜園は、いくら夏が好きだといっても熱中症の危険が高すぎて、真夏は朝早くか夕方じゃないと作業できない。この季節になると自分の体力と雑草の伸びる勢いとのせめぎ合いで、大抵私の体力の惨敗って感じになる(笑)。

今年の私の夏作は不作すぎる不作。長い梅雨で日照不足ということもあるけれど、緊急事態宣言が出ている間、他県に畑を借りている私は、ほぼ放置で数カ月間行っていなかった。夏野菜の苗が家のベランダで大きくなって限界だ! というタイミングで畑に行ったとき、荒れ果てて伸び放題の冬作の跡とボーボーの雑草に驚きすぎて笑いしか出なかったけれど、「まぁ、今年は仕方ない」と、ボーボーの雑草を抜いて畑を整えてからすぐに苗を植えるだけ植えていたんだ。

そんな苗達はうんともすんとも大きくならず、何なら枯れそうな勢いに焦りまくり。肥料を足したり応援の声がけをしたり(笑)。なんとか枯れずに乗り越えたものの、スローな成長を続けながら長い長い梅雨を迎え、土作りの大切さを身をもって実感したんだ。植える前の準備って植えた後のお世話と同じくらい、いやそれ以上に大切なんだなぁ! と、プロの農家への尊敬を高めつつ、雑草を抜くためだけに畑に通っている感じだ(笑)。

この季節、野菜は買わなくていいくらい、むしろ食べきれないくらい採れるはずだったのに、おっかしいなぁーと、首を傾げている(笑)。私のSNSの友人は半数以上が家庭菜園されている方や農家の方々なので、自分の畑はからっきしダメだけど、カラフルで元気な野菜たちを画面越しに毎日見ながら、バーチャル家庭菜園で楽しんでいる(笑)。「すごーい!」「いいなー!」と、見ているだけで楽しい。

私も「来年こそは」とは思っているけれど、いや今年もまだ諦めてはいないけれど、たとえ失敗していても友人のイキイキ野菜を見ているだけで楽しい気持ちになれる。好きこそものの上手なれって言うけれど、野菜見ているだけでワクワクしちゃう凝り性でハマり性の私は、最近野菜ソムリエの資格を取ってみたし、今はその上の野菜ソムリエプロの資格を取るべくお勉強中。作るのも最高に楽しいけれど、体系的なお勉強も発見続きで非常に楽しいのだ! 若い頃「野菜? 草じゃーん」なぁんて言っちゃうほど、肉と魚が大好きだった私がこんなに野菜に魅せられるとか信じられない(笑)。

畑の夏野菜の調子はイマイチだけれど、すでに冬野菜の準備も始める時期だ。夏野菜も2月くらいから種まきしてるし、冬野菜も8月から種まきが始まる。「何だかアパレル業界の撮影みたい!」と思いつつ、冬を想像しながら暑い中タネをまいたりしてる。梅雨が明けて暖かいを越してすごく暑いので、発芽するのも早い! 夏野菜も冬野菜も私は苗を作るまでは結構上手なのだ。そのあとが下手すぎる! 趣味は「家庭菜園」じゃなくて「育苗」なんじゃないかと思ってきた。

そして種収集も趣味(笑)。面白そうな野菜の種を見つけてはつい買ってしまう。趣味の家庭菜園だと、そんなに植える場所も無いと分かっているのに本当についつい増えちゃうのだ。そして、種にも使用期限というか、発芽できる寿命がある。取っておいてもずっと使える訳ではないのである。友人と分け合ってもまだまだ余ったり。翌年も使ったりもするけれど、翌年は翌年で「この品種気になるー!」なぁんて買い足しちゃうのでキリがない。

「これはもったいない!」ということで、SNSの家庭菜園友人に「誰かいる?」と聞いてみると「育てまーす!」と手を挙げてくれた方が。今年も種を送ったところ、それはそれは立派に育ててくれて、写真を見ているだけでバーチャル農園ゲームをしているくらいの気分になっちゃう!

そしてなんと今年の夏は育ったお野菜をもうダンボールにギッシリてんこ盛りに送ってくれたのであります。「こ、こんなに立派になって……」なぁんて、親さながらの気分(笑)。送った種以外のお野菜もたくさんで、もうわらしべ長者気分でもある!

SNSって荒んだ世界もたくさんあるかもしれないけれど、使い方次第で時には「先生」にもなるし時には「親戚」のような「ご近所さん」のような、そんな素敵な世界でもある。送ってもらった野菜はお日様と栄養と愛情がたっぷり注がれた味がして最高に美味しかった! 私の野菜たちも愛情注いでるはずなのになぁ(笑)。日々精進で、困った時は諸先輩方に頼って甘えて行こうっと♪と、性懲りもなく思っている私なのでありましたとさ。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。