ぷーこの家電日記

第340回

ベランダを改修してお気に入りの楽園に近づいた!

一言目には「暑い」しか出てこないような猛暑! 季節的には「残暑」というみたいだけれど、本気の猛暑としか言いようがない暑さだ。我が家のベランダにはメダカの鉢と金魚の鉢があるのだけれど、茹で魚になっちゃうんじゃない!? と、温水プールのような水温にドキドキしているけれど、当人(魚)達はいたって元気で、ベランダのドアが開く音に「餌? 餌? 餌?」と水面に顔を出してくるほどに野生を忘れている飼い魚。まぁとにかく暑い。

そんな暑い中なのに、気でも触れた!? と我ながら思う計画をやっとで実行した。「ベランダを1日がかりで片付ける!」である。マンションの1階に住む我が家には、2階以上よりも少しだけ広めのベランダがついている。その小さなお庭のようなベランダに、3年程前にIKEAのウッドタイルを敷き詰めて、ウッドデッキのベランダのようにしていた。雨よけのスプレーなど何度か施したりもしたけれど、やはりこれは屋根付きの通常のベランダ向きで、雨風にさらされる場所では結構早く痛んで木はポロポロ外れるし、なんなら劣化して土に還りそうな勢いになっていた。

張り替えたいなぁと思いつつも、中々の作業量だし、敷いた時と違ってその上に植木鉢など物が猛烈に増えている。先延ばしにすること数カ月、なぜかここでスイッチが入ってしまった。この猛暑になぜなんだー(笑)。

私は土曜日に「1日でベランダのウッドタイルを張り替えます!」と謎宣言して、ネットで新しいタイルを物色。ネットって便利だけれど、画面から頭の中にイメージを落とし込むのが結構面倒。「30cm四方ってことはこれくらいの大きさで……、この広さに敷くとしたら75枚くらい? ここに合う色味は……」などと、「あー、もういいや! 今度! 」となりがちなんだ。でも、今回はその面倒なハードルも無事乗り越えたぞ。私の場合、少しずつやっていこうなんて思ったら、やる気スイッチ切れた時点で、とっ散らかったままでも放り出してしまう自信があるので、やる気を保つのは1日が限界。なので1日でやってしまうしかないのだ。

朝一、畑から帰ってきて、「よし、始める!」と気合十分。すでに日も昇っていて暑い。日焼けと虫除けに長袖手袋と完全装備なので、外に出て10分も経たないくらいで汗がボタボタ垂れてくる。「これはデトックスだ!」などとポジティブにせっせと作業を進めていく。段取りとしては、パネルの上にあるプランターなどを全部移動させて、ウッドパネルと縁石を全て取り外し、新しいタイルを敷く。それだけだ。うん。それだけ! えっさほいさと重たい鉢などを動かしながらウッドパネルを外していくも、木が腐敗しててバラバラと崩れる。よくここまで何とか形を保って頑張ってくれたな(笑)。

剥がれたパネルの下の土から、何やらでっかい幼虫が出てきてギョッとしたり、ミミズが「暑い! 暑い!」って逃げ惑ったり、そこに突然トカゲが現れてミミズをかっさらっていったり、自然界の食物連鎖を目の当たりにして無駄に感動したりする。30分作業して15分休憩してみたいな繰り返し。熱中症にだけは真剣に気を付けなくてはだ。

夫は応援係(笑)。「麦茶まだ入ってる?」とこまめに麦茶を入れてくれたり、途中で買い物に出て帰ってきたと思ったら「見て見てー!」と、発泡スチロールの中にたっぷりの金麦と氷。冷えっ冷えのビール(じゃないけど)の応援に、私のテンションも上がるー!

全部剥がし終わった時の第一達成感。まだ作業は続くけれど気持ちが良い。端に敷いてた縁石もひとまず全部外してじゃぶじゃぶ洗い太陽で消毒。剥がしたあと1時間も置いていると水捌けの悪い場所もいい感じで乾いている。使っていないプランターの土の処分に困っていたけれど、土の上に蒔いてからパネル敷けばいいのか! と気づき、プランターの整理も同時にできた。数年前に家庭菜園を始めた頃に買った安いプラスチックのプランター。今は畑も借りているので、思い切って処分することにした。今後は自分が気に入った鉢しか置かないぞ。

ベランダの土の上に土を敷いて、平らに慣らしてから新しいパネルを敷いていく。敷くのは簡単なのであっと言う間。ただ、土が凸凹だったのかちょっと凸凹な仕上がりになってしまった……。もうやり直す気力ゼロなので、生活しながら体重で押し固めるしかないかな(笑)。プランターなどを再配置して、端の隙間に縁石を置いて、大量のゴミを捨てて、大量のビールを飲んで1日でフィニッシュ! 少しスッキリして綺麗になったベランダで夕方焼肉などを堪能してめっちゃ充実した週末を過ごしたのであります。よくやったー! 家で過ごす時間がますます楽しくなっちゃうぞ!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。