ぷーこの家電日記

第210回

医食同源。寒い日には漢方のスープで温まろう

 帯状疱疹はほぼほぼ完治して、少し痛みが残ってる程度。そんな落ち着きもつかの間、めっちゃ鼻風邪ひいて熱は出るしヘロヘロ。まさしく弱り目に祟り目。鼻水止まらない時だけセレブになれる私(鼻セレブ)だけど、柔らかいティッシュをもってしても、鼻の下がバッキバキであります。お祓いでも行った方がいいんじゃないかと思うほど、ハプニング続きの師走の始まり始まり。

 寒い時はやっぱり鍋だよね。と、鍋で栄養取って温まったりしている。お鍋大好きだけど、その中でも特に大好きなのは火鍋だ。火鍋もあの赤い方の麻辣の辛いのが大好物。

 数週間前に友達と久しぶりの食事で火鍋を食べたんだけど、めちゃくちゃいっぱい薬膳が入ってて、すごく美味しかった。薬膳パワー凄い。美味しい火鍋がまた食べたいと火鍋熱が上がっている。

 薬膳と言えば、私はここ半年ほど、アトピーの治療で漢方に通ってる。忘れちゃう日もあるけれど、毎日煎じては飲んでいる。漢方独特の苦味が苦手な人も結構多いらしいけれど、私はむしろ「美味しい」と感じちゃうくらいに、あの独特な苦味も香りも好きで、漢方の先生からも「変わってますね」と言われるくらい(笑)。

 きっと薬膳とか香りの強い食べ物が好きなんだろう。カレーもスパイスたっぷり使って作るのが好きだし、色んなスパイスを常備している。

 体調があまり良くないなか、通院の予約をしていたので、先日漢方薬局へ行って、問診して貰ってから、火鍋を思い出して、「全然関係ないのですが、私めちゃくちゃ火鍋が好きなんですけど、火鍋キットみたいな薬膳とか売ったりしないんですか?」なぁんて聞いてみた(笑)。そうしたら、「ナツメなんかは漢方薬用に砕いたのしか置いてないんですよねぇ」と言われて、なるほど納得残念。

 でも、近くの中華食材の店を2店舗教えてくれて、多分ここで買えるよ、と言われた。そして、「ラム肉は好きですか?」って聞かれたので、「火鍋でもラム肉が1番好きです!」って答えたら、ラム肉は中華食材のお店よりも、ここで買った方が新鮮でいいよと、近所のスーパーを教えてくれた。聞いてみるもんだなぁと、嬉しい情報にホクホク。

 さらにさらに、「ラム肉が好きなら、当帰(トウキ)のラムスープとかどう?」と。先生もよく作るという、当帰という生薬を使ったスープを教えてくれた。当帰は冷え性や月経痛の緩和にも効く漢方で、薬局で買える一般的な漢方薬とかにもよく使われているものだ。

 私の漢方の先生は中国出身の方で、日本の医大を出ていて、西洋医学の専門は消化器科だけれど、今は漢方を専門でやっている凄い人。なんだけれど、「このスープはうちでも時々作るし、ママ友の会みたいなのに持って行ったら、日本の人もみんな美味しいって言ってたよ」なぁんて気さくなママの面もあって面白いうえに優しい。

 作り方は至ってシンプル。お湯で当帰を煮出して、ラム肉と生姜をたっぷり入れる。味付けは塩だけでOK。食べる直前にキュウリか人参を入れると肉の臭みも取れるから、との事。そして、処方される漢方薬とは別で、料理用に当帰を2回分出してくれた。

 帰ってから、分量とか詳しいこと聞いてなかったなぁと思って、調べてみると、台湾では屋台などでよく食べられているスープみたい。絶対に美味しいはず! とワクワクしながら作ってみたら、めちゃくちゃ美味しかった! 夫も「これ美味い!!!」と大喜びで、ご飯を突っ込んで雑炊のように食べていた(笑)。

 と、言うことで、作って見たスープを久しぶりにテキトーレシピなど。

【材料】
ラム肉薄切り 200g
生姜 1パック(ごろっと1つ)
当帰 5g
塩 少々
キュウリまたは人参 仕上げに少々

【作り方】
1. 水1.5リットルに、お茶パックにいれた当帰を入れて沸かす。
2. 生姜の千切りと適当に切ったラム肉を入れて1時間程煮る。
3. 塩で味付けする。
4. 盛り付けてキュウリか人参の千切りを乗せる。

 生姜に加えて、お好みでニンニクも入れても美味しいらしい。お好みで、パクチー散らしても美味しいらしい。お水を多目にしているのは、煮詰めて半分くらいになるから。

 当帰はAmazonや楽天などのネット通販でも手に入るので、興味があれば是非。当帰もラム肉も体を温めてくれるので、この季節にはピッタリであります。

 私の場合はアトピーで体に熱を持ちやすいので、熱を取るような漢方を処方してもらっていることもあり、「あまり食べ過ぎないで。体温めすぎると痒くなるから。1週間に1回まで」と言われちゃった(笑)。なので来週まで待って、もう1回食べる気満々です! 美味しいレシピを教えてもらって身も心もホントにほっかほか。これで早く元気モリモリ復活したーい!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。