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[始めよう薬膳レシピ31]「ゴボウのデトックス焼きそば」で春美人に!
2018年 3月 22日 18:00
春になると気温が上がり、代謝が上がってきます。今回は、気温が低い冬の間に溜まった老廃物を体外へ流す「ゴボウ」や、「黒キクラゲ」などのキノコを使った、「デトックス焼きそば」のレシピをご紹介します。「ゴボウ」と「黒キクラゲ」は腸を整えて老廃物の排出を助けるほか、血液の滞り(「血瘀(けつお)」)を改善して、血流を良くしますよ。また「黒キクラゲ」を含むキノコ類は、免疫力UPが期待できる食材なので、ひと味違った変わり焼きそばで、健やかな春美人を目指しましょう。
「ゴボウのデトックス焼きそば」の食材効果
今回ご紹介するのは、老廃物を体外へ排出する「ゴボウ」や「黒キクラゲ」で作る、「デトックス焼きそば」です。
「ゴボウ」と「黒キクラゲ」は、整腸作用に加えて、血液も浄化するため「血瘀」の症状も和らげてくれます。「黒キクラゲ」は、貧血にも効きますよ。
調理には、「黒キクラゲ」と「シイタケ」を使っていますが、「黒キクラゲ」が手に入らないときは、「シイタケ」だけでも大丈夫です。「シイタケ」は、「気」「血」を補うので、心身にエネルギーをくれるうえ、免疫力もUPできますよ。
「ゴボウのデトックス焼きそば」で冬の体から抜け出して、軽やかに過ごしましょうね!
「ゴボウのデトックス焼きそば」の材料
<材料:2人分>
乾燥黒キクラゲ:10gほど(片手に乗るくらい)
焼きそば麺:2人前
塩:適量
コショウ:適量
食用油:適量
水:100ml(麺に使用)
鶏ムネ肉:200g
ゴボウ:1/2本
シイタケ:5個
小松菜:2束
醤油:大さじ2
オイスターソース:大さじ1~2(ウスターソースでも可)
カツオ節:2g(お好みで増減可)
使用する「かつお節」で迷ったら、【第4回qufourフェア】で紹介された、ヤマキさんの「氷温熟成使い切りパック」はいかがでしょう。気になった方は、下の記事を参照してみてくださいね。
◇【第4回qufourフェア】春だから、気持ちをあげる↑↑家事でハッピーに
「ゴボウのデトックス焼きそば」の作り方
1.乾燥黒キクラゲは、30分ほどお湯へ浸しておくか、固さが気になるときは煮て、柔らかくなったらひと口大に切っておきます
2.鶏ムネ肉はひと口大、ゴボウは泥を落として斜め薄切り、シイタケは細切り、小松菜は根元を落として、長さ3cmほどのザク切りにしておきましょう。シイタケの軸は小さく切って使います
3.焼きそば麺を、食用油を熱したフライパンで、軽く塩、コショウしながら炒め、水を加えて蒸し焼きにしたら、お皿に移しておきます
4.食用油を引いたフライパンで、2.を塩、コショウ、醤油、オイスターソースと炒め、火が通ったら、3.を加えて混ぜましょう
※写真では小松菜の葉を最後に加えて炒め、盛り付けています
5.お皿に盛り付け、カツオ節をたっぷりかけていただきましょう
薬効1「ゴボウ」
「ゴボウ」は多く含まれる食物繊維が、便秘に効いたり、解毒作用のある野菜です。体を冷やす「寒性」の分類なので、熱性の吹き出ものに効いたり、発汗を促すため熱っぽい症状を鎮めます。そのため、冷えが強かったり、胃腸が弱い方は、食べ過ぎに注意しましょう。
薬効2「キノコ類」
薬膳で「黒キクラゲ(黒木耳)」「白キクラゲ(銀耳)」「シイタケ」「マッシュルーム」「マイタケ」などのキノコ類は、どれも免疫力を上げたり、生活習慣病予防になる食材で、便通も良くしてくれます。
またそれぞれのキノコにも特徴があり、例えば「黒キクラゲ」は、「血(血液)」と関わりが深く、【始めよう薬膳レシピ10】では、生理痛に効く炒め物のレシピをご紹介しています。
「白キクラゲ」は肌乾燥を和らげるとされ、【始めよう薬膳レシピ16】で、ひんやりデザートを紹介していて、これからの季節におすすめですよ。
気になる症状があったら、レシピのほか、食材の効能もチェックしてみてくださいね。
ゴボウにアク抜きは必要?
みなさんは、「ゴボウ」を使うときにアク抜きをしますか?薬膳には、食材を丸ごと使う「一物全体」という考え方があるので、野菜はなるべく皮ごと使ったり、必要以上にアク抜きをしたりもしません。
とはいえ、「本当にアク抜きをしなくても大丈夫なの」と心配な方もいると思います。東京慈恵会医科大学附属病院の栄養部が監修した「その調理、9割の栄養捨ててます!(世界文化社)」では、ゴボウの皮には、糖尿病や脂肪の蓄積を予防する「クロロゲン酸」が含まれているため、泥付きのゴボウをタワシで洗うだけの、アク抜きしない方法を紹介しています。
またゴボウをアク抜きしたときの茶色い水は、「クロロゲン酸」が流出したものだそうなので、下処理なしの丸ごと調理は、意外に捨てたものではないようですね。食材の力を上手に活かしながら、新しい季節を楽しみましょう。