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[始めよう薬膳レシピ31]「ゴボウのデトックス焼きそば」で春美人に!

春になると気温が上がり、代謝が上がってきます。今回は、気温が低い冬の間に溜まった老廃物を体外へ流す「ゴボウ」や、「黒キクラゲ」などのキノコを使った、「デトックス焼きそば」のレシピをご紹介します。「ゴボウ」と「黒キクラゲ」は腸を整えて老廃物の排出を助けるほか、血液の滞り(「血瘀(けつお)」)を改善して、血流を良くしますよ。また「黒キクラゲ」を含むキノコ類は、免疫力UPが期待できる食材なので、ひと味違った変わり焼きそばで、健やかな春美人を目指しましょう。

 

「ゴボウのデトックス焼きそば」の食材効果

今回ご紹介するのは、老廃物を体外へ排出する「ゴボウ」や「黒キクラゲ」で作る、「デトックス焼きそば」です。

 

「ゴボウ」と「黒キクラゲ」は、整腸作用に加えて、血液も浄化するため「血瘀」の症状も和らげてくれます。「黒キクラゲ」は、貧血にも効きますよ。

 

調理には、「黒キクラゲ」と「シイタケ」を使っていますが、「黒キクラゲ」が手に入らないときは、「シイタケ」だけでも大丈夫です。「シイタケ」は、「」「」を補うので、心身にエネルギーをくれるうえ、免疫力もUPできますよ。

 

「ゴボウのデトックス焼きそば」で冬の体から抜け出して、軽やかに過ごしましょうね!

 

「ゴボウのデトックス焼きそば」の材料

<材料:2人分>

乾燥黒キクラゲ:10gほど(片手に乗るくらい)

焼きそば麺:2人前

塩:適量

コショウ:適量

食用油:適量

水:100ml(麺に使用)

鶏ムネ肉:200g

ゴボウ:1/2本

シイタケ:5個

小松菜:2束

醤油:大さじ2

オイスターソース:大さじ1~2(ウスターソースでも可)

カツオ節:2g(お好みで増減可)

 

使用する「かつお節」で迷ったら、【第4回qufourフェア】で紹介された、ヤマキさんの「氷温熟成使い切りパック」はいかがでしょう。気になった方は、下の記事を参照してみてくださいね。

 

【第4回qufourフェア】春だから、気持ちをあげる↑↑家事でハッピーに

 

「ゴボウのデトックス焼きそば」の作り方

1.乾燥黒キクラゲは、30分ほどお湯へ浸しておくか、固さが気になるときは煮て、柔らかくなったらひと口大に切っておきます

2.鶏ムネ肉はひと口大、ゴボウは泥を落として斜め薄切り、シイタケは細切り、小松菜は根元を落として、長さ3cmほどのザク切りにしておきましょう。シイタケの軸は小さく切って使います

3.焼きそば麺を、食用油を熱したフライパンで、軽く塩、コショウしながら炒め、水を加えて蒸し焼きにしたら、お皿に移しておきます

4.食用油を引いたフライパンで、2.を塩、コショウ、醤油、オイスターソースと炒め、火が通ったら、3.を加えて混ぜましょう
※写真では小松菜の葉を最後に加えて炒め、盛り付けています

5.お皿に盛り付け、カツオ節をたっぷりかけていただきましょう

 

薬効1「ゴボウ」

「ゴボウ」は多く含まれる食物繊維が、便秘に効いたり、解毒作用のある野菜です。体を冷やす「寒性」の分類なので、熱性の吹き出ものに効いたり、発汗を促すため熱っぽい症状を鎮めます。そのため、冷えが強かったり、胃腸が弱い方は、食べ過ぎに注意しましょう。

 

薬効2「キノコ類」

薬膳で「黒キクラゲ(黒木耳)」「白キクラゲ(銀耳)」「シイタケ」「マッシュルーム」「マイタケ」などのキノコ類は、どれも免疫力を上げたり、生活習慣病予防になる食材で、便通も良くしてくれます。

 

またそれぞれのキノコにも特徴があり、例えば「黒キクラゲ」は、「血(血液)」と関わりが深く、【始めよう薬膳レシピ10】では、生理痛に効く炒め物のレシピをご紹介しています。

 

「白キクラゲ」は肌乾燥を和らげるとされ、【始めよう薬膳レシピ16】で、ひんやりデザートを紹介していて、これからの季節におすすめですよ。

 

気になる症状があったら、レシピのほか、食材の効能もチェックしてみてくださいね。

 

ゴボウにアク抜きは必要?

みなさんは、「ゴボウ」を使うときにアク抜きをしますか?薬膳には、食材を丸ごと使う「一物全体」という考え方があるので、野菜はなるべく皮ごと使ったり、必要以上にアク抜きをしたりもしません。

 

とはいえ、「本当にアク抜きをしなくても大丈夫なの」と心配な方もいると思います。東京慈恵会医科大学附属病院の栄養部が監修した「その調理、9割の栄養捨ててます!(世界文化社)」では、ゴボウの皮には、糖尿病や脂肪の蓄積を予防する「クロロゲン酸」が含まれているため、泥付きのゴボウをタワシで洗うだけの、アク抜きしない方法を紹介しています。

 

またゴボウをアク抜きしたときの茶色い水は、「クロロゲン酸」が流出したものだそうなので、下処理なしの丸ごと調理は、意外に捨てたものではないようですね。食材の力を上手に活かしながら、新しい季節を楽しみましょう。

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。