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【不調の薬膳20】ママ世代の「関節痛」は、「水」の代謝を上げて緩和

若くても仕事や育児で「関節痛」を発症することがあり、痛みによって熱を帯びることもあります。今回は、関節痛の原因である「むくみ」を和らげる、「水」バランスを整えるレシピをご紹介していきます。また「むくみ」は代謝が崩れても起こるので、適度な運動やストレッチも大切です。摂り入れやすい食材を使ったレシピとともに、試してみてくださいね!なお、関節痛は体重の増加とも関係があるため、最近体重に変化があった場合は専門医に相談してみましょう。

 

「マイタケ(舞茸)」や「キノコ類」で水毒を改善

最初にご紹介するのは、お手軽薬膳レシピ「マイタケと長ネギのサッパリ和え」です。まず長ネギ(【不調の薬膳9】食材紹介)の青色部分と白色部分の両方をざっくり切って炒めたら、マイタケを加えて炒めすぎないように加熱します。ゴマ油を少量回しかけて塩、コショウをしたら、おろしショウガを和えて完成です。苦手でなければ、ミョウガのトッピングがおすすめですよ!

 「キノコ類」全般は「水毒」に効き、関節痛を引き起こす「むくみ」の原因を取り除きます。また「長ネギ」は「辛」味食材なので、「血」を巡らせて代謝を上げる手助けをしてくれますよ。「マイタケ(舞茸)」は「食物繊維」が多く腸の働きを助けるので、炊き込みごはんやパスタに加えて、料理にたくさん使ってみてくださいね!

 

体のつかえを取る「サトイモ」の和風グラタン

「サトイモ」や「玉ネギ」(【不調の薬膳9】食材紹介)といった、身近な食材で作る「和風グラタン」です。サトイモの皮を剥いたら、下茹でするかレンジ加熱して食べやすい大きさに切っておきます。マカロニも別に茹でて準備しておきましょう。オリーブオイルで玉ネギを炒めたら、豆乳、小麦粉、塩、コショウを加えてホワイトソースを作り、サトイモとマカロニに回しかけ、オーブンで焼き上げたら完成です。

「サトイモ」が「むくみ」や「浮腫」を解消するほか、「豆乳」が水分バランスを調えます。「玉ネギ」は「温性」食材なので体を温め、むくみの原因にもなる体の冷えを取っていきますよ。さらに食べるときにお好みで刻んだ「シソ」をかけると、「気」を巡らせて体の滞りを解消してくれます。

 

「ジャガイモ」と「枝豆」のサラダ、味噌汁にも

「ジャガイモ」と「枝豆」で作ったサラダに「黒ゴマ」をトッピングしました。ジャガイモと枝豆、ニンジンを、それぞれ火を通して食べやすく刻んだら酢(米酢、穀物酢、黒酢など)の入ったドレッシングで和えます。トッピングを黒ゴマ(「平性」)にすると、体が冷えるタイプの方も安心です。またジャガイモと枝豆の組み合わせは、味噌汁の具にしてもいいですね!

「枝豆」は「むくみ」を改善し、「ジャガイモ」は消化もよく、古くから解毒作用があるとされています。「酢」は「酸」味なので、皮膚や筋肉を引き締める作用がありますよ!

 

むくみといえば「冬瓜」!「メロン」のマリネも

「冬瓜(トウガン)」と「セロリ」のスープです。セロリの茎の部分と冬瓜を切って茹でたら、味噌か昆布ダシで調味します。最後にセロリの葉を多めに散らして完成。そしてもう1品、「メロン&ミントのマリネ」は、メロンを1口大に切ったら白ワイン、オリーブオイル、塩、コショウのドレッシングで和え、ミントと混ぜ合わせて出来上がり!

ウリ科の「冬瓜」と「メロン」は、それぞれが「水毒」に効果的で、余分な熱も冷まします。また、どちらにも「セロリ」や「ミント」といった「気」を巡らせる食材を使っているのは、停滞した「水」の滞りを解消するためなので、苦手でない方は試してみてくださいね! 

 

まとめ

東洋医学や薬膳では、体に余った水分(「水毒」)が原因で「関節炎」や「アトピー性皮膚炎」などの不調が起こると考えます。そして、冷たい飲食の摂り過ぎで胃腸が弱ったり消化力が落ちても、「水」をうまく処理しきれず「むくみ」の原因になることがありますので、少し気を付けてみましょう。これからの時季は、気温は下がってきますが乾燥が強まり、室内は暖房で暖かくなるので意外に水分を摂り過ぎてしまうこともあります。また「関節痛」の原因になる「むくみ」は、代謝を良くして不要な水分を体外に排出することも大切なので、専門医から止められていないようなら、日頃から汗をかくことも心掛けてみてくださいね!

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。