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【整理整頓を始めよう5】ストレスの元「無法地帯」を何も置かない場所へ

これまでの連載で、だんだん整理整頓の意味が分かってきたかと思います。もしかしたら、少しずつスペースを区切って、必要なものと不要なものを分ける「整理」を始めた方もいるかもしれませんね。今回は、整理整頓のときに「片付いた部屋に見せるちょっとしたコツ」をお伝えします。

 

目に入るたびに、ストレスを感じる場所はありませんか?

部屋が片付いてないように見える原因は単純です。それは、出しておく必要のないものが見えるところに置かれているからです。例えば食卓、リビングのソファー、キッチンカウンター、下駄箱の上などに、関係のないものがチョイチョイ置かれていませんか?とあるお宅の対面キッチンカウンターの上には、食べかけのお菓子、薬、文房具、子どものプリント、ヘアゴムなど、多種多様な物が置かれていました。本当はスッキリさせておきたい場所が雑然としていると、その景色を見るたびに、心はストレスを感じます。みなさんのお宅は、どうでしょうか。目に入るたびに、心が溜息をつく場所がありませんか? 

 

チョイ置きしたくなる「無法地帯」が危険

サンプルのお宅のピアノとタンスの上を見てみましょう。家族写真、お菓子の缶、お酒、カレンダー、トロフィー、文房具、もらったお土産など、多種多様なものが脈絡なく置いてありますね。これがまさに「無法地帯」です。無法地帯は、置き場所に困るものをついチョイ置きしたくなる場所で、片付けが苦手な人には便利な場所になってしまいます。

 

「無法地帯」から「何も置かない場所」へ

脈絡なくものが置かれている「無法地帯」を見つけたら、まずはそこを「何も置かない場所」にしましょう。無法地帯がいくつかある場合は、その中でも小さいスペースから始めることをおすすめします。チョイ置きされたもの達を一つ一つ検証して、それぞれ本来の置き場へ戻してあげると、だいたい半分くらいのものが減ります。そして残りの半分は、実は不要なものだったりするんです。

 

あるべき場所に戻す&不要なものは捨てる

先ほどのサンプルのお宅で、ピアノの上にあった写真立ては、別の場所にあった写真コーナーへ全て移しました。こうすることで、ピアノの上から物がなくなりましたね。写真コーナーに集められた写真たちは、今後「本当に必要かどうか?」の見極めが必要になりますが、今回はここまでにしましょう。無法地帯の一つに手を付けて、「何も置かない場所」をつくることが、まずは第一歩です。ぜひ、ご自宅の無法地帯を探して、「あるべき場所に戻す&不要なものは捨てる」という検証を、実践してみてください。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら