10分こそうじ

ごちゃつく電源コード「3つの整理方法」でスッキリ

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
テレビ周りなどでごちゃつきがちな配線を見直してみました

家の中に溢れる電化製品。それに伴い、増える電源コード。大型家電からスマホのような小型機器まで、気付けばこれは何のコード? と困った人も少なくないはずです。

筆者もどのように管理したらいいのか悩んだ一人。安全にスッキリ使うためには……まずは、コードを使用頻度によって3つに分け、整理方法を見直しました。

  1. 挿しっぱなし→テレビ/ルーター/大型家電
  2. 時々抜き挿しする→除湿機や加湿器、サーキュレーターなど移動型の季節家電
  3. 頻繁に使う→スマホ/PC/タブレット

1.テレビ周りは「箱」でスッキリ

長い間、挿したままになっている電源コードの悩みごととしては、配線のごちゃつき。さらに、「ホコリが溜まる」「配線の数が多い」「コンパクトにまとめたいが曲げて結束すると危険」などなど。特にリビングにあるテレビは配線のごちゃつき、ホコリ汚れが目立ちます。

以前、筆者は配線を隠すためコードを8の字に巻き、テレビ裏に引っ掛けていましたが、思った以上にホコリが溜まり、床に直置きした電源タップも、掃除のしにくさから、手入れが滞るようになりました。

長期間コードを巻くことで熱がこもったり、コードが曲がることで破損が心配されますし、電源タップも床に置きっぱなしにするとホコリによるトラッキング火災が生じる危険性もゼロではないので、ホコリが入りにくくチェックしやすい収納方法に変更しました。

無印の「スチールタップ収納箱 フラップ式」に電源タップを収納してみます

使用したのは、無印の「スチールタップ収納箱 フラップ式」。タップ収納箱の下に、キャスターが付けられるフタを敷きました(キャスター、フタともに別売)。長い電源コードは、キャスターに軽く巻くこともできます。

箱型なのでホコリが侵入しにくく、上部のフタは簡単に開けられるので掃除がしやすいです。隙間があいており、熱がこもりにくい構造です。

電源タップを見えないようにしまえます
テレビ台に置いてもスッキリ

次はテレビ裏。我が家ではテレビスタンドの裏にNintendo Switch、外付けハードディスク、ホコリ取りモップを置いています。

テレビ裏でバラつきやすいコードを束ねるために使ったのは、100円ショップにある「コードチューブ」。カットして使えて、簡単にコード類を束ねることができます。

コードチューブは100円ショップなどで販売されています
複数のコードを1つにまとめられます
テレビ裏もスッキリしました

2.季節家電のコードは本体にくっつけて

除湿機や加湿器、サーキュレーターなど季節家電のコードについては、移動することも多いので本体にスッキリ収納したいところ。フックを使うことで、コードに負担をかけず、楽に収納できます。

100円ショップで購入した「配線コードフック」は透明で目立ちにくいフックがどんな家電にも使え、コードの長さによってフックの幅を調整できるところも便利です。

セリアで購入した「配線コードフック」
季節家電のコードは本体にくっつけるようにまとめると、動かすときも便利です

3.スマホやタブレットの充電器は1台にまとめる

毎日使用するスマホの充電ケーブル。タブレットやPCの充電も頻繁に行なうのであれば、大きなアダプタでコンセント周りがごちゃつきます。

そこでUSBポート付きの充電器を導入し、異なる端子のケーブルを同時に繋げられるようにするとスッキリしました。充電端子はUSB Type-Aが多いですが、Type-Cの機器も使用している場合は、ラベルを貼っておくと迷いなく充電ができます。複数台充電する際は、合計出力に対応できる充電器を選びましょう。

複数機器に対応した充電器が1つあると便利

電源コードを使用したり整理したりするときは、安全のためにも以下の点に注意が必要です。

  • 電源タップなどは安全な製品を使用し、過電流にしないこと
  • コードに負担のかかる収納にしないこと
  • ホコリによるトラッキング火災を防ぐためにも、プラグは絶縁キャップ付きを選ぶほか、定期的に掃除できる仕組みを作ること

使用頻度や使う場所によって電源コードの管理方法は変わってきますが、以上の基準を守りながら可能な範囲でスッキリ収納しましょう。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。