老師オグチの家電カンフー

牛乳パックのまま低温調理器でカッテージチーズを作ってみた

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
BRUNO「コンパクト低温調理器 BOE099」。定格消費電力は1,000W、設定可能温度は5~95℃(1℃単位)、設定可能時間は1分~99時間59分(1分単位)

低温調理器はスティック型を推しています。理由は、使い方がわかりやすいのと、安定して温度が維持できることです。

調理には水と鍋(容器)を必要としますが、そのぶん温度が安定し、温めムラが少なくなるんですね。なので、水はケチらずたっぷり使ったほうが良い結果につながります。とくにローストビーフやサラダチキンなど、肉料理系はスティック型でなるべく低温を攻めたほうがやわらかく仕上がります。

以前に使用していた低温調理器が故障したため、新たに導入したのがBRUNOの「コンパクト低温調理器」です。多くのスティック型低温調理器が長さ(高さ)30cmを超える中、こちらは名前の通り28cmとコンパクト。デザインはシンプルで、新色のブルーグレーもBRUNOらしさにあふれていますね。

クリップをスライドすることで鍋のサイズに合わせられる
操作パネルはシンプル
ヒーター部のカバーは取り外し可能で、汚れなどをふき取ることができる

さて、今回は牛乳からカッテージチーズを作ることにしました。高タンパク・低脂質・低カロリーなので、筋トレやダイエット目的で作る人も多く、欧米ではブームにもなっているらしいですね、カッテージチーズ。牛乳って消費するときとしないときの差が大きいので、牛乳が余った時に作る人も多いようです。

いつも作っているサラダチキン。しっとりジューシーな仕上がり

一般的には牛乳をジップロックなどの耐熱袋に入れて密封した状態でお湯に沈めるのですが、ここはスティック型低温調理器の安定感を利用して、牛乳パックのまま雑に作ります。

カッテージチーズの材料、牛乳とレモン汁

パックのままといっても、封を開けないわけではなく、1Lの牛乳パックのうち600mlを残し、そこにレモン汁(大さじ3杯)を入れた状態で加熱(設定は50℃で40分)。この際に注意すべきは、お湯の量です。多すぎると牛乳パックが浮いてしまうし、少なすぎると十分に加熱できないので、牛乳とお湯の水位を同レベルに調整しておきます。

50℃で40分に設定し、予熱が完了したら牛乳パックをドボン

加熱が終了したら、キッチンペーパーを敷いたザルで濾していきます。濾す時間は大抵のレシピに2時間とありますが、加熱が50℃と低めだったせいか、ほぼ完全に水分が抜け切るには4時間ほどを要しました。

ボウルの上にザル、キッチンペーパーを敷いて濾していく
約4時間後。水分が抜けつつもなめらかに仕上がった

冷蔵庫で冷やして食してみたところ、臭みもなくうまい! 蜂蜜をかけてもよし、鰹節と醤油で食べてもよし、スイーツにもつまみにもなるヘルシー食ですよ。スティック型の低温調理器をお持ちの人は、ぜひ試してみてください。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>