老師オグチの家電カンフー
フィルター交換不要の空気清浄機「Airdog」は実にアメリカーン!
2021年4月7日 08:00
ここ3〜4カ月、仕事部屋で稼動している空気清浄機が「Airdog(エアドッグ)」。アメリカはシリコンバレーで開発された、この製品の最大の特徴は、米国特許取得の「TPAフィルター」を採用していること。長時間使用してもほとんど性能が低下せず、一般的な空気清浄機に搭載されているHEPAフィルターのように交換が不要です。つまり電気代以外のランニングコストがゼロ。
除去できる汚染物質のサイズは0.0146µm(マイクロメートル)と、かなり小さいです。新型コロナウイルス(COVID-19)やインフルエンザウイルスのサイズは約0.1µmなので、そちらの効果も期待できそうです(※1µmは1,000分の1mm)。
2万〜4万ボルトの高圧を発生させて、磁石のように汚染物質をフィルターに吸着させ除去する仕組みで、そのパワーを感じさせるのが、本体前面に貼られた注意書き。「重大なけがや死亡につながる可能性がありますので、空気清浄機を操作する前に、付属の取扱説明書を必ずお読みください」とあります。ここまで書かれたら読むよね、取扱説明書。やるべきことは、各フィルターを正しく取り付け、フィルター掃除のときはコンセントを抜いて行なうことぐらいですが。自己責任を強く感じさせられます。
操作ボタンもモニターもいたってシンプル。空気の状態は、LEDの色で4段階、デジタルの数値で米国環境保護庁の定めた空気質指数「AQI」を表示します。
緑(50以下)=キレイ
黄緑(51~100)=普通
オレンジ(101~150)=汚い
赤(151以上)=とても汚い
ただし、汚れの種類はわかりません。今どきの空気清浄機は、ホコリやPM2.5といった汚れのサイズ、ニオイなど種類を表示してくれますが、Airdogは「知ったところで何か関係あるのかい?」てな思想なのでしょうか。このアバウトさ、デザインももちろん無骨! しかしパワフル(適応スペースは約42畳)なところもアメリカン。
使用開始から3カ月ほど経った頃でしょうか、パチンと何かが弾けたような音がしました。Airdogの内部にホコリなどが溜まったことが原因なので、背面のカバーを開けて各フィルターを掃除します。メインの集塵フィルターは水洗いするのですが、どす黒い汚れがかなり出てきました。
しかし、空気清浄機にも、お国柄が表れますね。アメリカンなAirdogの対極にあるのは北欧メーカーの空気清浄機でしょうか。フィルターは半年に1回きちんと交換してね。健康な生活のためには必要なコストでしょ、という思想が強い。北欧の高福祉・高負担の考え方です。
Airdogは「社会主義なんてクソくらえ。フィルター交換にいちいちカネ取られるなど、まっぴらごめん。オレらがイノベーションで解決してやるぜ!」という感じ。電気自動車でいえば、とにかく長距離走れるバッテリーを搭載し、スーパーチャージャーの充電を無料で提供したテスラにも発想が似ていると思いました。