老師オグチの家電カンフー
第11回
逆爆買い! 台湾家庭で必需品の「電鍋」を買って帰る
2016年6月8日 07:00
私もつい先日知ったんですが、「爆笑」って大笑いの意味じゃないんですって! 確かに辞書を引くと、「【爆笑】大勢の人がどっと笑うこと。また、その笑い」とある(大辞泉)。その意味で言うと、中国人観光客が日本で家電などを買って帰る「爆買い」も、購入の量ではなく団体であることが条件なのかもしれません。
さて、取材で台湾に行ってきたので、現地で家電を買う「逆爆買い」を実行してきました。ひとりなので、「爆」じゃないですが、気持ちを盛り上げるフレーズとして、「爆」の字を使わせてください(爆)。←これも使い方を間違えている
ターゲットは台湾メーカー大同(TATUNG)の「電鍋」。台湾ではどの家庭にもあるといわれる、炊飯のみならず煮物や蒸し物などにも使える万能調理家電です。現地の飲食店やコンビニでもよく見かけます。
機能としては昔ながらの炊飯器で、東芝の技術協力を得て1960年に発売されたものらしい。なにより、レトロな見た目がかなりカワイイのが特徴です。
購入したのは家電チェーン店の「大同3C」。あらかじめオンラインショップで種類や値段について調べていたので、お店では在庫をチェックしてもらうだけ。色はオレンジをチョイス。6人用Mサイズの値段は2,260台湾ドル(約8,000円)でした。
これを預け荷物として飛行機に乗せて持ち帰ったのですが、羽田空港の税関検査で引っかかってしまった。係官から「これは何ですか? す、炊飯器ですか……」と少し驚かれ、「X線検査にかけていいですか」と電鍋は別の部屋に持って行かれる。別に中に何も隠してないですし、爆弾でもないんですけどね。
そしてX線検査の間に「ご自身で使うためですか」「台湾はお仕事で?」などと質問され、カバンの中もくまなく調べられる。
日本人が海外で家電を買ってくるという行為自体が怪しいんでしょうか。今後こんなことが減るよう、「逆爆買い」のフレーズをメジャーにできたらいいですね。次回は電鍋を使った調理を紹介する予定です。再見!