藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
フローリングの傷を簡単に補修できる詰め合わせ「かくれん棒プロ」
2021年11月30日 06:05
「エイジング」という言葉がいろいろな意味で身に迫る昨今である。しかし筆者は美容方面ではない、建築的な意味での「エイジング」を支持したい向きだ。
経時がもたらす、えも言われぬ作為ない建物の味わいというものに憧れがある。が、しかし現実のわが住まいは新建材のそれなので、悲しいかな築年数が経つにつれ、味わいというより単にボロくなっていくのみであったりはする。
さて今やもう珍しくもなんともない「フローリング床」なるもの、エイジング(=老化)が気になるお年頃の筆者が子供の時分(約40年前!)にはまだまだ雲の上の存在だった。
畳の上にも手軽に敷けるカーペットによる洋風化の一端であったのか、その後畳の上に敷ける「フローリングカーペット」なるものも売られていたものだが、今でもあれは存在しているのだろうか。
既にして住み続けて20年にならんとする現・筆者宅のフローリング床。その傷みが最近、人体の白髪よろしく頓に目立つようになってきてしまった。
人間は「成長」で最初の20年を過ごせるが、住まいは築20年も経てばあえなく劣化するのみ。なかなか切ないものがある。
経年劣化自体は仕方のないこと。また現状問題なのは美観のみであるため、フローリング張り替えのような大掛かりな修繕までもは家計的に現実的に向こう数年行なえない事情がある。つまるところ「時間稼ぎ」が必須となっている。
そこで筆者が先般「東急ハンズ」で購入してきたのが、建築の友の「かくれん棒プロ フローリング補修セット」なるものである。
これは居住しながらボコスカと無情にあいたフローリングの「穴」を埋めつつ周囲との違和感をなくすためにアレコレできる、修繕グッズの詰め合わせである!
まず、フローリングにあいた穴を発見する。そこに、付属の「電熱補修コテ」で溶かした3色の「植物性ワックス」を「耐熱調色プレート」で色調調合しつつこんもり流し込み、「耐熱保護ジェル」で周囲を保護する。
その後、温めた「電熱補修コテ」で溶かしつつ穴に平らになるよう均す。そうして固まったところを、さらにヘラなどで均し、余計なものを拭き取ったらアルコールの「木目書きペン」でフローリングの木目を再現する。
最後に「つや消し用ウール」で周りの古びた感じに馴染ませ、終了、というちょっとプロっぽい一連の補修がスムーズに行なえる商品なのである。
フローリングが合板でない、すてきな無垢板ならカンナやヤスリで削ったりできるんだろうな、そもそも傷も味わいだとか鷹揚にいえるんだろうな、などと詮無く思いつつ、それはそれ、これはこれだ。
エイジングといえるほどカッコよくない補修跡であるが、これもこの家族の歴史の一端なのだから……。