藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
便器のフチ裏ヨゴレもこすらず落とす、ルックプラス「泡ピタ」
2021年12月13日 07:05
掃除道具や洗剤というものにも不思議と流行り廃りがある。というか、想像以上にそれらは日々洗練、進化しているものなのだけれど、あまりいちいち、しげしげ眺めるわけでもないためか、そこまで意識されていない気がする。あるいは掃除道具や洗剤というものは、微妙なマイナーチェンジの繰り返しがなされがちなせいもあるかも知れない。
筆者は直近20年間ほど「これ系」の業界を好きでしげしげ眺めてきた者であるが、それでも先日、実家の納戸から多分15年くらい前の洗剤(未使用)が出てきたとき、あまりのボトルデザインの単純もっさりぶりに仰け反ってしまった。そして、今どきの洗剤ボトルはなんて美しくそしてメカニカルなのだろうかと改めてビックリした。
掃除道具というか、家庭用の洗剤全般、ここ数年のトレンドは「触らない」&「放ったらかし」なのだが、じっさい今日日の洗剤はただの液体ではなく、ボトルの機構に助けられて洗剤でありながら道具化し、この「触らない」&「放ったらかし」を実現している。
それは最新のトイレ用洗剤にも反映されていた。出たばかりのライオン「ルックプラス 泡ピタ」(ウォーターリリーの香り)はスタイリッシュな縦型流線型のボトル(重すぎず軽すぎず)で手首の繰り回し軽く逆さにしてもスプレーでき、かつ、そのレバー操作により噴出する洗剤を「モコモコ泡」化したり「ゆるい泡」化したりが自在だ。
最新の便器からは失われつつあるあの「縁裏(ふちうら)」という暗部にも、この泡が吹き付けられ入り込み留まり、そこで十分モコモコすることにより尿はね等の汚れにしっかりとリーチする。中性なので手荒れや中毒の心配もなく、便座や床の拭き取りにも使える。
言われれば確かに、と思いつつ、あまり意識したくないことではあるが、女性は座って排尿する際に、だいぶ便器内部、前方(先端)の縁裏中心に尿を跳ね飛ばしてしまっているらしい。
けれども、用を足した後の消臭がてら、立ち上がったついでに、この便器先端部に向けて、泡をひと吹き。
水洗の水流が届かない隠れた部分の尿汚れを、この泡で包み落として去る癖をつけると、特に女性の家族の多い我が家のような家庭のトイレ環境は、より洗練、進化するはず。
触らず放ったらかしでそんなことができるのだから、本当に「今」ってすごいのだ。