藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

話題のワークマンはすごかった! オシャレで洗いやすい1,900円パンツ

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
ワークマン「TRICO-TECH FIELD(トリコテックフィールド)パンツ」

「家電 Watch」という媒体にあって、この4年間、毎月ほとんど家電と関係ないものをマイペースにレポートしてきた当連載であるが、それでもたぶん純然たる「衣類」を取り上げるのは今回が初めてである。

そう……ついに今年の春前に筆者もデビューしてしまったのである。うわさの「ワークマン」に。

いや、店舗自体は何年……十何年も前の時点でそこにあるのは知っていた。道路幅の広い街道沿いのそっけない平屋の建物。作業服や安全靴や軍手が売られている店。家人が2~3回、軍手を買いに行ったことがあるのは知っていた。100円ショップなら110円で1組の軍手しか買えないが、ワークマンでなら178円で10組買えるからだ。子育て家庭というのは時々学校からの要請などがあり軍手を買わなくてはいけない。徒歩圏にあるその店舗はごくまれに重宝していた。

先般そのように軍手を買いに行ったはずの家人が、帰宅後、自慢げにオシャレなパンツを見せびらかすのである。それはカーキに近いグリーンで、凝ったジッパー付きポケットが多数ついている。切り替えが巧みで、履いているラインが妙にかっこいいのである。

あまりに垢抜けたものなので、「なにそれ、どこで買ったの?!」と、筆者は食いついてしまった。それがワークマンオリジナル「トリコテックフィールドパンツ」なのであった。

筆者は単細胞なので翌日さっそく店舗を訪れ、サイズ違いの同じものを試着してみた。身長168cm、痩せ型の筆者でサイズM。その試着室の時点で驚いた。エッ、履きやすい……。めっちゃ履きやすい……。屈伸するとわかる。よく伸びる。そして鏡を見ると、脚長に見える……デザイン性異常に高くない? ……これで1,900円、安すぎない???

このパンツ、そもそも「作業服」なので洗濯が雑(おしゃれ着用中性洗剤を使わず普通に弱アルカリ性洗剤利用)でもまるきり難がない。なのにシャレている。この嬉しきアンビバレンツ。家事服、作業着にしてもピッタリなのだ。

問題が一つあるとすればワークマンにはこのパンツ以外にも魅力的なパンツ、つなぎ、ジャケットなどが目白押しであり、なかなか全てを体感どころか見きれないことである。作業服であるがゆえにサイズ展開も幅広く、そのためか外れ値? のサイズは驚くほど値下げされていたりもする。そのためつい宝探し気分で足を向けてしまうことが増えた。ワークマンにワクワクおばさんがここに一人誕生した。

オシャレで動きやすい。価格は驚きの1,900円
藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。