藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

洗面台から大量にヨゴレの泡!? 動画が話題の「マッハ泡バブルーン」

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
アース製薬 「らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管」

瑣末な話で恐縮だが、先日わが家の末娘、三姉妹の三女が10歳になった。今年は2020年なので産んだのは2010年。ついこの間のような気がするのに、10年もの年月が経過したということである。

そういえばこの2010年からわが家の子どもたちが愛用し執着しているガジェットがAppleのタブレット、iPadである。第一世代を購入し、当初は親が使っていたものの、気付いたときには上の子らのオモチャになってしまった。

生まれたときから家にiPadがあった三女、物心つく前から「ぱっど! (iPad)」が好きで好きでしかたなく、教えもしないうちからカタコトでGoogle音声検索を自在に使いこなし、ふと気づくと勝手に動画再生しまくっていたのが1歳半から2歳時の出来事であったことなど懐かしく思い出す。

果たしてそんなデジタルネイティブな10歳と、その姉14歳から先日「ねえおかあさん、今YouTubeで流行りまくってる洗剤、うちでも試そうよう!」と教えられて知って使ったのが今回紹介する、アース製薬の「らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管」である。

というか「おかあさん、知らなかったの?」と呆れられたのだが、はい、寡聞にして知りませんでした……。動画の世界で「流行ってる」なんてことも全く存じ上げなかった。おかあさんはあんまり動画っていうものを見ないタチなんです(言い訳)。

「とにかくねえ、めっちゃ、エッグいの!」「モリモリきたないものが出るんだよ〜う」「ねえ動画見ようよ見ようよ」と誘われ、数多のYouTube動画の中でも娘たち選りすぐりのエグいやつを見せてもらったのだけれど実際、すごかった!

モザイクかけなくていいの? ってくらい、出てた。洗面所の、オーバーフロー管の中に育っていたと思しきカビ的な「何か」が……。

残念ながら家の近所のドラッグストアでは売っていなかったのでAmazonでポチり数日。商品が家に届いた日には習い事で帰りが遅くなる子に「今日はやらないで!」と釘を刺され、翌日夕食を終え洗面所を片付け準備万端整ったところで、期待に溢れつつ缶をシェイク! シェイク! 10回以上しっかり振りまくったところでノズルロック解除、息を詰め、洗面所排水口に装着して「いざ!」バブル噴射した(下向き逆噴射感)。

……ズゴゴゴゴ……

不吉かつ心躍る振動音、呼吸を止めて数秒、真剣な眼差しでオーバーフロー穴を見つめる六つの瞳……。

そして出てきたのは……モリモリと……出るわ出るわ……の白い泡が……。

「え〜〜〜〜〜〜〜」

「泡ぜんっぜんヨゴれてないジャン!!!」
「え〜なんでぇ〜泡、白〜〜〜」
「なんでぇ〜ってだってお母さん排水口もオーバーフローもちょいちょいカビ取り剤入れて洗ってるからなぁ〜〜〜……」
「えぇえ〜〜〜汚しといてよォもっとォ〜〜〜」
「そんなこと言ったって〜〜〜」

という塩梅で不幸にもわが家ではヨゴレ不発だったのですが、皆様におかれましては、何か(!)がモリモリ現れる感動に見舞われますことを……。

ちなみに「黒いの」が出ても出なくても、平素触れることのできない箇所の掃除がかない、除菌がなされるのは間違いありません。「泡」というテクスチャのポテンシャルを体感できる新しい掃除道具でした。

排水口を泡で洗浄

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。