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指につけっぱなしがラクなOura Ring、健康管理に続けやすいかも

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
「Oura Ring Gen3 Horizon」を人差し指に装着したところ。幅が広く存在感はある

2022年末から新しいデバイスを身に着けている。様々なセンサーを内蔵したスマートリング「Oura Ring Gen3 Horizon」だ。これは指輪型のスマートデバイスで、指にはめるだけで詳細な睡眠分析や、心拍数のトラッキングなどができる。

ソフトバンクショップ(直営店)でのOura Ring Gen3 Horizonの価格は、シルバー/ブラックが53,000円、ステルス(マットブラック)67,000円、ゴールド75,000円、ローズゴールド80,000円
【編集部注】直販価格が改定されたため反映しました(4月20日)

Oura Ringでできること、できないこと

Oura RingにはLEDを使った光学式心拍センサーや温度センサー、3D加速度センサーなどが内蔵されている。これらが常に指から身体情報を取得し、スマホアプリにBluetooth BLEで送信している。

指輪の内側に各種センサーを配置

計測した状態を元に、身体の疲労度を表すコンディションスコアと毎日の睡眠の質を示す睡眠スコア、そしてアクティビティと休息のバランスを示すアクティビティをそれぞれ0~100段階で表示できる。

体の状態をスコアで表示してくれる。より詳細が知りたい場合は下部のアイコンから情報がみられる

基本的には、特別に何かを操作や設定する必要はなく、アプリに表示されるコンディションやアクティビティの数字、グラフを見て、生活を改善していくという使い方が基本だ。

活動量が少ないようなときはスマホアプリがストレッチを促す通知を出すこともあった

体に装着するスマートデバイスというと、スマートウォッチと比較されがちだが、 Oura Ringにはスマートウォッチのような通知機能などは搭載していない。メールやSNSの着信を知ることもできないし、そもそもディスプレイもスピーカーも、振動機構も搭載していない。つまり純粋なセンサーデバイスに近いものにBluetooth通信を備えたということだ。

通知機能がない代わりに、OuraRingのバッテリー駆動時間は4~5日間と長い。ほとんど気にせずにつけっぱなしにできるというわけだ。

リニューアルで登場した第3世代

Oura Ringが最初に登場したのは2015年。もともとは睡眠を検知するスリープトラッカーとして登場した。そして2018年に第2世代を発売。脈拍測定や皮膚温測定などに対応した。その後、2022年に「Oura Ring Gen3」が発売され、9月により指輪らしい真円のデザインでリニューアルした、「Oura Ring Gen3 Horizon」が登場した。

「Oura Ring Gen3 Horizon」はシリーズで初めて国内での販売をスタート。 SB C&Sが代理店となり、ソフトバンク直営店とSoftBank SELECTIONオンラインショップで販売をしている。実はずっとOura Ringが気になっていたのだが、今回ようやく「Oura Ring Gen3 Horizon」の国内販売がスタートしたことで、試せるようになったというわけだ。

「Oura Ring Gen3 Horizon」はシルバー、ブラック、ステルス(マットブラック)、ゴールド、ローズゴールドの5色から選択でき、リングサイズは6号~13号を用意する。筆者は今、シルバーの13号を左手人差し指に装着している。

毎日のスコアをみて生活を改善

Oura Ringを着けてから、定期的にスコアを見る習慣がついた。さらにアプリを見て、あまりにも動いていないようなら少しでもウォーキングする、といったように心がけるようになった。

アクテビティの詳細。あまりにも体を動かしていなかったので「注意」となっている

また、 Oura Ringの一番の利点が睡眠検知が手軽なことだ。筆者はスマートウォッチによくあるシリコンバンドが体質的に苦手で、長時間装着すると肌が荒れてしまうため、睡眠記録ができなかった。しかし、Oura Ringは肌に優しいチタン製で安心だ。ほとんど気にすることなく身に着けられた。

専用充電器によるワイヤレス充電に対応

人差し指につけるのが基本のため、防水対応ではあるものの洗い物などのときにやや気になったが、その時間を充電にあてるようにした。細かく充電しているため、短時間で満充電になった。バッテリーが十分なときは薬指などに付け替えて洗い物も行なった。

すでに日常的にスマートウォッチを活用しているならOura Ringは必要ないようにも思える。しかし、手首より指のほうが心拍信号が強く高精度のバイタルデータが取得できるそうだ。

ワークアウトの記録にも対応。運動のモチベーションも保てる

さらにシーンを選ばず着けっぱなしにできるのも指輪型の魅力だ。Oura Ringは世代が進んだことで、ゴツさがなくなり、ファッションの1つとして気軽に着けられるデザインになったのも嬉しい点である。

Oura Ringを実際に使って感じたのは、今後、ベルトや靴メガネなど様々な身につけるアイテムにセンサーなどが搭載されていくのではないかということだ。現在はスマートフォンとスマートウォッチが担っている様々な機能が各デバイスに分散され、より効率的に、高精度で計測されるようになっていく。Oura Ringはその一つになる気がしている。

ワークアウトの記録にも対応。運動のモチベーションも保てる

なお、「Oura Ring Gen3 Horizon」の健康管理機能は「Oura メンバーシップ」となっており、ソフトバンクショップ直営店、SoftBank SELECTIONオンラインショップで購入した場合、1年分の会員権がついた状態になる。なお、その後は月額6.99ドル(約900円)が必要となる。

現段階ではサブスク価格はやや割高に思うが、こまめにソフトウェアのアップデートも進んでいる。1年分の特典が終わって課金が始まる来年までに欠かせないものに進化してほしいと考えている。

【追記】無料の「Ouraメンバーシップ」は、記事執筆時点の「1年」から、2023年4月20日以降は「1カ月」に変更されました(編集部/4月21日更新)

コヤマタカヒロ

フリーランスライター。1973年生まれ。学生時代より雑誌ライターとして活動を開始。PC、IT関連から家電製品全般までに造詣が深く、製品やビジネスを専門的ではなく一般の方がわかるように解説するスタンスで執筆活動を展開している。近年は、デジタルとアナログ、IT機器と家電が交差、融合するエリアを中心に取材活動を行なっている。雑誌やWebに連載多数。企業のアドバイザー活動なども行なっている。 Twitter: @takh0120