e-bike日々徒然
大好きだった自転車用のマルチツールが生産終了になっていた
2022年12月22日 11:05
自転車ツール関連で最近ちょっと悲しい発見をしてしまいました。というのは筆者が大好きだった折りたたみ式マルチツールが生産終了になっていたことです。
そのツールはKTCの「マルチツール 4システム HLM04」と「マルチツール 8システム HLM08」です。前者が4つのビットを、後者が8つのビットを備えた携帯用ツールです。
これらのツールが大好きである理由は、まず作りがいいこと。さすが工具の名門KTCという感じで、コンパクトながら頑丈で、仕上がりもキレイです。
さらに各ビットは「ボールとスプリングにより90度/180度/270度の各位置でクリックストップ」すること。ビットを開くとカチッカチッとしたクリック感があり、その感触が心地いい。
さらにビットを入れ替えることができます。別売品で「マルチツール用入れ替えビット HLM-H02~T25」という製品があり、これはビット破損時などに使う交換用ビットではあります。ですが、これを使えばHLM04を六角レンチだけにしたり、プラスドライバーとトルクスレンチを入れ替えたりして自由にアレンジすることができます。もちろんビット位置の並び替えも可能。
ちなみにメーカーの価格は、HLM04が3,700円で、HLM08が5,800円。これらのツールは2010年ころからあったようで、たぶんその頃の値付けなので「作りの良いツールにしては安価」という印象です。
でも現在は生産終了品。まあポケッタブルでより安価な携帯向け自転車用ツールはほかにもたくさんあります。
また、よくよく考えてみると、HLM04やHLM08が「非常に使いやすい」というわけでもありません。作りがよく、心地よい使用感はありますが、ビット部分がやや短くて自転車側のボルト位置によっては届かないことも。率直なところ、バラバラの六角レンチと必要なビットとビットホルダーあたりを使ったほうが作業しやすい場合もあります。
そんな理由もあってか、生産終了となり、HLM04やHLM08の後継ツールも存在していないのかもしれません。
にしても残念。好きなものが世の中から姿を消していくのは寂しいものですね。