e-bike日々徒然

サイクリングは楽しい! あなたはグループライドとソロライドどっちが好き?

グループライドとソロライド。友達や家族などと複数人数でするサイクリングがグループライドで、ひとりでするサイクリングがソロライドですね。どちらがお好きですか?

筆者はどちらも好きです。ただ、ソロライドをする回数のほうが多いかも。

グループライドの楽しさは、やはりみんなでワイワイと楽しめる点。休憩時に道中の話をして盛り上がったり、走りながら声をかけあったり、サイクリングを楽しみつつの会話が弾みますよね。

それからグループライドだと、ソロライドではギブアップしそうなシチュエーションでも力が出たりする。すごい激坂に遭遇しても「仲間もがんばっているんだし」という感覚で力がわいてくる、みたいな。激坂を上がりきって「きつい坂だったね~」と話をするのも楽しい。激坂が苦しいけどなんだか楽しいというイベントになっちゃうのがグループライドのおもしろさかもしれません。

ほかにもいろいろメリットがあるグループライド。トラブルがあっても助け合うことができますし、誰かが何かおもしろいスポットを見つけることもあります。複数人数でサイクリングするグループライドだと、「みんながいるから安心」「サイクリングがより楽しいアクティビティになる」といった良さがあります。

ただ、その一方でグループライドには一種の制限があります。当然ではありますが、あまりにも勝手な行動はできません。興味があるからといって、ひとりだけ脇道に逸れたりできないわけです。基本は集団行動。

また、ある程度は走るペースを合わせなければいけませんし、仲間の安全を十分に意識して走る必要もあります。仲間の疲れや安全を意識していないと、楽しいグループライドにはなりません。

さらに、細かな気遣いもいります。サイクリングに限ったことではありませんが、みんなが楽しそうにしているのに、ひとりだけ仏頂面というのは……。ポジティブなコミュニケーションの姿勢は、やはり必要です。

そういう観点では、ソロライドは気楽です。気が向くままに好き勝手なルートを走っていいですし、自分のペース(スピード)で走れます。交通のルールを守りつつ、安全を意識していればOK。自由気ままに走れるのがソロライドです。

グループライドではできないことが、ソロライドではできる、とも言えましょう。第一にサイクリング開始の待ち合わせがありません。「朝7時から走ろう、と思ったけれど、支度に時間がかかったから朝9時からにしよう」などと当日の朝に決めても問題ありません。

グループライドの場合、たとえばルートやライドにかける時間を決め、グループで共有することが多いと思います。朝に集合場所から出発して、昼前に峠越えをして、昼食は湖畔で、それから別ルートで帰途について、夕方解散、みたいな。ある程度しっかりしたスケジュールを組むサイクリングですね。

ソロライドでもそういうスケジュールを組むことが少なくないと思います。しかしソロライドの場合、「昼食は湖畔でと思ったけれど、峠へのヒルクライムで思いのほかバテちゃったのと、峠の茶屋の蕎麦がおいしそうだったので、峠で休みつつ昼食にしよう」としても問題ありません。

グループライドでも、仲間と相談して「じゃあお昼は峠で」と合意できるかもしれません。ただ、湖畔へ到着する時間がズレたり、予定どおり解散できるかわからなくなったりします。つまり予定が狂ってしまいますので、再スケジュールする必要が出たりします。

ソロライドの場合、「峠で昼休みにしたから、湖畔に下って別ルートで帰途につくと暗くなっちゃうかも。じゃあこのまま峠を戻り下って適当にポタリングして早めに帰ろうかな」などと自由に予定変更することができます。

そんな自由があるのがソロライドの良さです。自分の都合で行き先やルートをどんどん変更しても大丈夫というのが気楽でいいですよね。

ただ、気楽なソロライドにもデメリットはあります。たとえばトラブルがあったらそれを自力で解決しなくてはいけないこと。人もまばらなエリアでパンクしたら……そこが通信エリア外だったら……自分で修理するなどの必要があります。

ほかにも怪我をしたり体調が悪くなったりしても、自分でどうにかする必要があります。深刻な体調不良などになった場合は命の危険があるかもしれません。

なので、ソロライドの場合、そういう最悪の事態で「ひとりでどうにかできるか?」を考えてルートやプランを考慮する慎重さが必要です。もちろんグループライドでもそういった慎重さは必要ですが、ソロライドは「助けてくれる人がまったくいない可能性がある」という点で、よりいっそう慎重になる必要があるでしょう。

グループライドにもソロライドにも、メリットとデメリットがあります。でも、どちらもサイクリングとして楽しいものです。

そしてグループライドにもソロライドにも共通する「注意すべき点」があります。それは「安全」。サイクリングで怪我をしたり事故を起こしたりすれば元も子もありません。グループライドでもソロライドでも、十分安全に注意しつつ楽しみたいものですね。

スタパ齋藤