ビジネスべんり帖

芯を折らずに書き続けられる芯径0.2mmのシャープペン「オレンズ ネロ」の凄さ

ビジネスべんり帖は、ビジネスシーンで役立つ雑貨や文房具を紹介するコーナーです

 今、文房具界で話題沸騰中のシャープペンシル、ぺんてるの「オレンズネロ(orenznero)」を試してみた。

ぺんてるの「orenznero(オレンズ ネロ)」
メーカー名ぺんてる
製品名オレンズネロ「PP3003-A」
価格3,000円(税抜)

 一般的なシャープペンシルだと、ペン先のパイプ部から少し芯を出してから書き始める。だがオレンズ ネロは、パイプの中から芯を出さずに書き続けられる。そのメリットは、芯がパイプに守られているから折れにくいことにある。

 芯径(芯の太さ)が0.2mmと0.3mmが用意されているが、今回はより細い0.2mmを使った。過去に肘を怪我してから、微妙な筆圧調整が不得手となった筆者は、一般的なシャープペンだと、筆記中にポキポキと芯を折ってしまう。通常0.5mmの芯を折りまくる筆者が、果たして0.2mmで書き進められるのか?

0.2mm芯は、見るからに鋭利。肌に刺してみると、針のような痛みが走る

 まずは書き心地を確かめるため、Microsoft Wordの文字の大きさ(Point)と同じ大きさで、どれくらい小さな文字が書けるかを試した。

 おそらくノートやメモ帳にビッシリと細かく筆記する人が書くだろう大きさ、11 Pointからスタート。この大きさであれば、ラクに書ける。徐々にPointを下げていき、5 Pointで書いてみると、0.5mm芯で書く場合との違いがよくわかる。

 0.5mm芯でも5 Pointの大きさで書けなくはない。ただし、少し遠目に見ると、明らかに0.2mmの芯で書いた文字の方が読みやすい。また、0.5mmでは「あ」や「お」といった、交差する箇所のある文字を書く際に、線と線との間に隙間が十分に確保されるよう、慎重さが必要になる。一方で、0.2mmではその心配が激減した。

11 Pointから5 Pointほどの文字を書いてみた
雑誌の文字でも使われることがまれなほど小さい5 Point=7Qと、同じくらいの大きさの文字も苦もなく書けた

 ここまでは、芯が細いからと言われればそれまでの話。だが、書いていても芯が折れないのが凄い。また自動で芯が繰り出されていくため、ノックする必要もない。事前に知ってはいたが、噂は本当だったのだ。

 これだけのことを、電気を使うことなく、メカニカルな機構だけで実現してしまうところにも驚かされる。

ずーっと線を引いていても、折れることもなく、ノックする必要もない

 製図向けに作られたシャープペンだが、文字を書くのにも快適だった。試しに線を引いていっても、達人が細くキャベツを千切りするように、サササッと細い線を引けた。

間隔の細い線を引くのは、もちろん得意

 金属ボディの質感も「なんかやってくれそう!」な雰囲気なので、仕事がはかどりそうだ。一般的なシャープペンからすると恐ろしいほど高価なシャープペンだが、製図を描く必要がある人や、細かい文字をビッシリとノートに書き込みたい人には、ぜひ手にとってみてほしい。

河原塚 英信