ビジネスべんり帖
芯を折らずに書き続けられる芯径0.2mmのシャープペン「オレンズ ネロ」の凄さ
2017年4月11日 07:00
今、文房具界で話題沸騰中のシャープペンシル、ぺんてるの「オレンズネロ(orenznero)」を試してみた。
メーカー名 | ぺんてる |
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製品名 | オレンズネロ「PP3003-A」 |
価格 | 3,000円(税抜) |
一般的なシャープペンシルだと、ペン先のパイプ部から少し芯を出してから書き始める。だがオレンズ ネロは、パイプの中から芯を出さずに書き続けられる。そのメリットは、芯がパイプに守られているから折れにくいことにある。
芯径(芯の太さ)が0.2mmと0.3mmが用意されているが、今回はより細い0.2mmを使った。過去に肘を怪我してから、微妙な筆圧調整が不得手となった筆者は、一般的なシャープペンだと、筆記中にポキポキと芯を折ってしまう。通常0.5mmの芯を折りまくる筆者が、果たして0.2mmで書き進められるのか?
まずは書き心地を確かめるため、Microsoft Wordの文字の大きさ(Point)と同じ大きさで、どれくらい小さな文字が書けるかを試した。
おそらくノートやメモ帳にビッシリと細かく筆記する人が書くだろう大きさ、11 Pointからスタート。この大きさであれば、ラクに書ける。徐々にPointを下げていき、5 Pointで書いてみると、0.5mm芯で書く場合との違いがよくわかる。
0.5mm芯でも5 Pointの大きさで書けなくはない。ただし、少し遠目に見ると、明らかに0.2mmの芯で書いた文字の方が読みやすい。また、0.5mmでは「あ」や「お」といった、交差する箇所のある文字を書く際に、線と線との間に隙間が十分に確保されるよう、慎重さが必要になる。一方で、0.2mmではその心配が激減した。
ここまでは、芯が細いからと言われればそれまでの話。だが、書いていても芯が折れないのが凄い。また自動で芯が繰り出されていくため、ノックする必要もない。事前に知ってはいたが、噂は本当だったのだ。
これだけのことを、電気を使うことなく、メカニカルな機構だけで実現してしまうところにも驚かされる。
製図向けに作られたシャープペンだが、文字を書くのにも快適だった。試しに線を引いていっても、達人が細くキャベツを千切りするように、サササッと細い線を引けた。
金属ボディの質感も「なんかやってくれそう!」な雰囲気なので、仕事がはかどりそうだ。一般的なシャープペンからすると恐ろしいほど高価なシャープペンだが、製図を描く必要がある人や、細かい文字をビッシリとノートに書き込みたい人には、ぜひ手にとってみてほしい。