あってよかった
トップバリュの惜しげなく使える床掃除グッズ3選。フローリングや絨毯、畳掃除に
2023年9月21日 08:05
家の近所のイオンをようやくイオンと呼べるようになってきた。ついつい長年の癖でジャスコ呼びが抜けずにいたのだけど。
今やスーパーにおけるPB(プライベートブランド)商品の代名詞とも言える「トップバリュ」だが、そのジャスコの時代に「TOPVALU(トップバリュー)」として登場してから来年でなんと30年になるのだそうだ。どうりで何でもかんでもあるわけだ。
今回は、そんな筆者宅近所のジャスコ……じゃなくイオンで、ちょくちょく素で購入している「床掃除グッズ」を紹介したい。
夏の名残で皮脂汚れが残るフローリング、秋口の換毛期(?)のせいか抜けがちな髪の毛が絡まる絨毯やラグ、秋雨の湿気でのカビやべたつきが気になる畳やクッションフロア、などなど……の掃除に、惜しげなく使え、かつ懐深い商品群なのだ。
フローリングの汚れを的確に掻き取る、いいシート
フローリングワイパーには何をセットするか。タオルかぞうきんかボロ布か。マイクロファイバークロスか使い捨て不織布か。ドライかウェットか。
筆者は圧倒的「ウェットの不織布」派で、数多のウェットシートを使い継いできた。シートの実力はフローリングをひと拭きしてみれば分かるというのが持論だ。
毛と埃と皮脂。フローリングを汚す、代表的この3つのテクスチャの「黒いもの」を的確に「掻き取れる」シートは、いいシート。
そしてこの「皮脂汚れを拭き取るフローリングワイパー用ウェットシート」も、いいシート。
1枚10円というコストは決して安くはないかもしれない。けれども事後の「雑巾保管の手間」を要しない使い捨てウェットシートは、絶対的に時間を食わない。この1パックを1カ月200円のサブスクとしてみた時、どう捉えられるか。筆者は、安いし、お値打ちだと思う。
他に例を見ない、ハンドル無しの粘着クリーナー
この「粘着クリーナー」の特徴は、取手やハンドルが付いておらず、クリーナー本体を「ガシッ」と掴んでコロペタして掃除する点にある。これが案外、他に例がなく、かつ使いやすいので、驚く。
絨毯やラグの髪の毛のゴミは、割と近づかないと正確に取れないものだが、これらをキッチリと粘着質に取り去りたいニーズにぴったりだ。
思うに既存の粘着クリーナーは、基本的にハンドルのあるタイプばかりなのだが、なぜなのだろう。
「それはそういうもの」だからという思考停止、思い込みのようなものの存在を少々感じてやまない。そしてあのハンドルのは、一度買うとチョット本体を捨てにくい。
粘着クリーナーという掃除道具そのものに飽きたり、スペアテープを買いそびれてしばらく出番がないとなっても、処分してしまいにくい。
だがこの「マルチ粘着クリーナー」は、本体そのものが「紙」。捨てたくなったらいつでも燃えるゴミだ。潔い。そしてこれも案外、他に例がない。
でも案外長く持つ。
除菌&消臭ができ、多用途に使えるお値打ちスプレー
先日古民家に引っ越した知人からSOSのメッセージが届いた。写真が添付してある。
「畳の上にフワフワした白いワタのようなものが突然出ました。これはカビでしょうか?」
おお……もしや。写真を拡大して見る。
「これはカビですね。白いカビ、これコウジカビだと思いますね」
「コウジってあの麹ですか?」
「あの麹です」
畳に生えちゃうのですよね。コウジカビは日本の土着カビ。このありふれたカビを美味しく活用しまくってしまった先人に首を垂れます。酒も味噌も醤油もコウジカビありきですから。昔ながらの造りのお家のせいか、今時のおうちと違って黒カビより白カビが先に来たのが、興味深いです。
でも畳に生えても別に美味しくないしいいこともないので、やっぱり掃除は必須です。ただこのとき普通に掃除機をかけたり箒で掃いたりぞうきんで拭いてはだめ。カビが増えるだけなので。
主成分がアルコールの除菌スプレーの類でカビを殺しながら拭き取るべしです。
というところで、このスプレー自体は布製品の除菌が主用途の製品なのだが、畳は布の亜種という認識で取り組もう。
まずたっぷりめに畳に吹き付けて濡らしたところを、畳の目に入るパイル地のタオル雑巾で目に沿って拭きとっていく。皮脂などでのべたつき汚れもこれでよく落ちる。カビが生えてない状態での掃除なら別だが、カビを拭いた場合、雑巾は洗って再利用せず掃除後には捨てたほうがいい。
今どきのニーズでか「ウイルス除去」を謳っており、ドアノブなどの建具の掃除への使用も勧められている。汎用性の高さも一つのアピールだ。
原材料、比較的余計なものも入っていないが消臭含め、多用途に使えるであろうスプレーだ。これで300円前後というのは、類似品の中では最安値に近い。お値打ちだ。
かく、明らかに「安い」ではあるが、決して安いだけがその存在意義ではないPB商品群は、できるだけ丁寧に己のニーズとすり合わせて使ってみるのがポイントだ。
「こんな近場に、こんなものが、こんな値段で」。気をつけて見てみると意外な発見があるかもしれない。