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東京電力、4月からの新プランを発表。関西電力や中部電力のサービスエリアも視野

電力自由化に伴う、新しい料金プランを発表した。左から常務執行役 カスタマーサービス・カンパニー プレジデントの小早川 智明氏、執行役員 カスタマーサービス・カンパニー バイスプレジデント 佐藤梨江子氏、カスタマーサービス・カンパニー アライアンス推進室長 眞田秀雄氏

 東京電力は、2016年4月からスタートする電力自由化に伴う、新しい料金プランを発表した。従来からの従量電灯B・Cに基づくプランのほか、SoftBankやニチガスなど、20社に及ぶ提携先とのセットプラン、電気使用量が多い家庭向けのプランなど、現在用意されている料金プランよりも多い、11種類を展開する。また、新料金プランスタートに合わせて、独自のWebサービスや、メンテナンスサービスなども用意する。

 新しい料金プランは、1月8日9時より電話で、1月15日9時よりWebサイトにてそれぞれ先行受付を開始する。プランによっては、先行受付やWebサイトからの申し込みで特典がつくものもある。現在、東京電力と契約しており、4月以降も現状のプランでそのまま使い続けたい場合は、東京電力への連絡や申し込みは一切不要。

 更に新体制では、電気料金の支払いやWebサービスの利用などに応じてポイントが貯まる。電気料金の場合、1,000円に付き5ポイントが貯まり、TポイントかPontaポイントを選択すると、その後は自動的にポイントが貯まる仕組み。貯めたポイントを電気料金に充当できるサービスも今後リリース予定だという。

 すでにプランを発表している東京ガスと比べても、お得なプランを用意したとしている。

SoftBankやニチガスなど、20社に及ぶ提携先とのセットプランを用意。提携先は今後も拡充予定だという
基本的なプランに、ポイントや提携先とのセット割を組み合わせることで、従来の電気料金よりも割安になる
既にプランを発表している東京ガスのプランと比較した場合でもお得だという
東京電力 常務執行役 カスタマーサービス・カンパニー プレジデントの小早川 智明氏

 東京電力 常務執行役 カスタマーサービス・カンパニー プレジデントの小早川 智明氏は、4月からの電力自由化について「新たな競争の時代に突入する。我々は変化をチャンスと捉え、顧客価値を高めることに全力を注ぐ。新規参入者にない安心・信頼といった強みを活かしつつも、今後はサービスの領域、エリアを拡大していく」と話し、4月からは関西電力、中部電力のサービスエリア用のプランも用意することを明かした。

 さらに今後予定されている都市ガスの全面自由化に向け、東京電力も都市ガスの供給に参入する意向を明らかにした。

ファミリー世帯向けのベーシックな「スタンダードプラン」

 スタンダードプランは、現在の電気料金に近い計算方式を採用した、基本料金が固定の「スタンダードS」と「スタンダードL」、過去1年間の使用実績から基本料金を定める「スタンダードX」の3種類から成る。

 毎月一定のポイントが貯まるほか、Webサイトからの申し込みにより500ポイントの特典がつくなどで、1年間約1,000円相当お得になるという(現在、月の電気代が11,000円の世帯の場合)。また、提携先とのセットプランを選択することで、さらにお得になる。

 たとえば、ニチガスとのセットプランを選んだ場合、1年間で約6,500円相当お得になるという。

現在の電気料金に近い計算方式を採用した、基本料金が固定の「スタンダードS」と「スタンダードL」プラン。ポイントの付与とWebサイトからの申し込みにより、1年間で約1,000円相当お得になる
ニチガスとのセットプランを選んだ場合、1年間で約6,500円相当お得になるという
「スタンダードX」プランでは、過去1年間の使用実績から基本料金を定める新しい算出方式「スマート契約」が適用される

月の電気使用量が17,000円以上の人向け「プレミアムプラン」

 一定使用量(400kWh)までを定額料金とし、401kWh以上の単価が割安になる「プレミアムプラン」。月の電気代が17,000円以上の人向けのプランだという。3月31日までに2年契約で先行予約した場合、約29,300円相当お得になる(現在、月の電気代が20,300円の世帯の場合)。さらにプレミアムプランでは、電気設備にトラブルがあった時に対応する「電気の駆けつけサービス」が付帯する。

 ニチガスとのセットプランを選んだ場合、2年間で40,800円相当お得(2年契約の先行予約、月の電気代20,300円の世帯の場合)になるなどお得度が高いプランとなる。

月の電気代が17,000円以上の人向け「プレミアムプラン」。他のプランに比べてもお得度が高い
ニチガスとのセットプランを選んだ場合、2年間で40,800円相当お得(2年契約の先行予約、月の電気代20,300円の世帯の場合)になる

オール電化住宅向けの「スマートライフプラン」

昼の電気代はスタンダードプラン相当、夜間に電化機器を上手に活用することで料金が得になる「スマートライフプラン」

 昼の電気代はスタンダードプラン相当、夜間に電化機器を上手に活用することで料金が得になる「スマートライフプラン」。エコキュートなどの夜間蓄熱式1kVA以上を持っている人向けのプランで、特典としてエコキュート、IHクッキングヒーターなどの故障修理サービスが付帯する。

 なお、スマートライフプランでは、過去1年間の使用実績から基本料金を定める「スマート契約」が採用される。

DINKS向け「夜トクプラン」

夜間に電気を使う人向けの「夜トクプラン」。夜間時間帯の電力量料金を割安に設定しているため、昼間は不在で夜間に電気を使うことが多いDINKS(共働き夫婦)向け

 夜間に電気を使う人向けの「夜トクプラン」。夜間時間帯の電力量料金を割安に設定しているため、昼間は不在で夜間に電気を使うことが多いDINKS(共働き夫婦)向け。毎月貯まるポイントや、Webサイトからの申し込みなどにより年間で約4,500円相当お得(月の電気代14,300円の世帯の場合)になるという。

 夜トクプランは、夜23時から朝7時までの電気代が安くなる「夜トク8(エイト)」と、夜21時から朝9時までの電気代が安くなる「夜トク12(ジュウニ)」が用意される。

中部電力、関西電力向けプラン

 中部電力管内向けのプランとしては「スタンダードS.L.X」の3種類と、電気使用量が多い人向けの「プレミアムプラン」を用意。提携先とセットにすることで、お得になるという。なお、プレミアムプランとスタンダードXプランでは、過去1年間の使用実績から基本料金を定めるスマート契約が適用される。

 関西電力向けのプランは「スタンダードX」と、「プレミアム」の2種類となる。

中部電力向けのプラン
関西電力向けのプラン
東京電力 カスタマーサービス・カンパニー アライアンス推進室長 眞田秀雄氏

 東京電力管内に比べプランが少ない理由として東京電力 カスタマーサービス・カンパニー アライアンス推進室長 眞田秀雄氏は「我々にとって、新しいエリアに出て行くことは全くの初めてのこと。まずはスタートしてみて、その後ニーズに応じてプランの拡充を図っていく」とした。

 また、中部電力、関西電力以外のサービスエリアに関しても「順次拡大予定」とするが、具体的な時期に関しては未定。

 各種料金プランに関する問い合わせ・申し込みは専用ダイヤルが1月8日9時よりスタートする。tel.0120-995-333(平日9:00〜20:00、土日祝日9:00〜17:00)。Web受付は1月15日9時よりスタートする。

(阿部 夏子)