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ダイソンが8年ぶりにリリースした“アップライト型”掃除機とは
2016年10月24日 07:30
今月はダイソンから、“コードあり”の掃除機が2機種発表された。1つはアップライト型の「dyson small ball」で、もう1つがキャニスター型の「dyson ball」。両モデルのメディア向け説明会が開催されたので、その詳細をレポートする。
いずれも電源コードをコンセントに繋げる必要のある掃除機。バッテリーの心配がないため、広い家に住んでいる家庭や、隅々までしっかりと掃除したいユーザーに適していると言える。
吸引力で妥協せずにスティック型感覚で掃除できる“アップライト型”
国内では見慣れない形のアップライト型。同社がアップライト型掃除機をリリースするのは、2008年に発売された「DC24」以来とのこと。
同社スタッフによれば「アップライト型掃除機は、イギリスやアメリカでは、だいたい半数の家庭で使われている」ほど一般的な形だという。
スモールボールは日本国内で販売されている同社製品の中で、ダストカップの容量が一番大きいのも特徴。本体が自立するうえ、ホースをスッキリと収納できる。そのため、吸引力やダストボックスに妥協しなくても、キャニスター型と比べてスマートに収納できるのも利点だ。
気になるのは本体の重さだが、スペックシートによれば5.42kg。本体ごと持ち上げると、軽いとは言えない重量。ただし、実際にスティック掃除機のように使ってみると、重いという感覚はまったくなく、ヘッドの向きも軽快に動かせた。
あらゆる床面で、自動で床面との密閉性を調整する「セルフアジャストクリーナーヘッド」についても重点的に説明された。これは、カーペットとフローリングを区別して、床面とクリーナーヘッドとの密閉性を自動で調整してくれるというもの。調整することで床面が変わっても、吸引力が一定に保たれる。
床面ごとに最適な2つのクリーナーヘッドを付属したキャニスター型
説明会では、「dyson ball(ダイソン ボール)」シリーズの発表も行なわれた。製品スペックなどの情報は既報の通り。
ハイエンドモデルの「Dyson Ball Animal+Fluffy(ダイソン ボール アニマル プラス フラフィ)」には、異なる特性を持った2つのクリーナーヘッドが付属したのが特徴。
同社スタッフによれば、「従来機種に付属するクリーナーヘッドは1つでした。今回は2つ付属したので、床面によって使い分ければ、より効果的にゴミを吸い取れるようになりました」と説明する。
付属されるヘッドの1つ、「ソフトローラークリーナーヘッド」には、ナイロンフェルトで覆われたローラーを採用。大きなゴミを捕らえると同時に、微細なホコリまで取り除けるという。特にフローリングでは、他のどの掃除機よりも多くのゴミを吸い取れるとする。
同スタッフによれば「フローリング掃除であれば、これまで掃除機を使った後に、拭き掃除をしていた方もいらっしゃると思います。このソフトローラークリーナーヘッドは、そうした二度手間がいらなくなります」という。
もう1つの「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」には、硬いナイロンブラシを採用。カーペットの奥深くにまで入り込み、ゴミを取り除けるのが大きな利点。
説明員によれば、「カーペットを他の掃除機やヘッドで掃除した後に、このダイレクトドライブクリーナーヘッドで掃除すると、びっくりするくらいにゴミが残っていたことがわかりますよ」という。
例えば、フローリングのリビングに、冬はカーペットやラグを敷いている家庭であれば、季節ごとに最適なクリーナーヘッドを装着させて使い分けられる。
説明会で登壇した、同社のデザインエンジニアのマーティン・ピーク氏は、掃除機市場全体ではキャニスター型は年々縮小傾向にあると語る。その上で、「ダイソンのキャニスター型掃除機は台数ベースでも金額ベースでも順調に伸びている」とした。