家電トレンドチェッカー

DCモーター扇風機にサーキュレーター機能付きが急増! 年中使える扇風機5選

 2011年の震災以降、節電の波に乗って注目を集めた扇風機市場。かつてはAC(交流)モーターが主流だったが、最近はDC(直流)モーターを搭載したタイプも広く普及している。交流モーターは単純な構造ゆえに機能も限定的だったが、直流のDCモーターは回転の制御が繊細な点が特徴。風の強さが細かく選べて心地よい、省エネ、稼働音が静か、とさまざまな理由で支持されている。

 ファン層が拡大したDCモーター扇風機が旋風を巻き起こしたことにより、新たに参入するメーカーが増え、各ブランドが独自性を謳うようになっている。そのトレンドが「サーキュレーター」としての活用だ。「風を送る」から、「風の流れを作る」ものへと進化したのだ。

 直接、人の肌へ風を送るのはもちろん、多彩な首振りのモーションにより部屋の空気を効率良く循環させられる。冷房や暖房時の気流をまわすほか、部屋干ししている衣類を乾かすときなど、1年中リビングで活躍するだろう。

 そこで今回は、サーキュレーター機能を備えたDCモーター扇風機5製品を紹介しよう。独自性のある首振りを実現したモデルや、コードレスタイプ、さらにはグッと価格を抑えたモデルも現れている。

シャープ「3Dファン PJ-F2DBG」実勢価格:27,879円

シャープ「3Dファン PJ-F2DBG」

 シャープ「3Dファン PJ-F2DBG」は、上下・左右に首振りできる「3Dターン」と、プラズマクラスターを組み合わせたモデル。ジメジメした日が続く梅雨は、高濃度プラズマクラスター7000による、除菌・消臭効果が頼もしく感じられるはず。

 しかもアホウドリとアマツバメの翼をヒントにした羽根「ハイブリッド・ネイチャーウイング」は風量5割増し。部屋の隅々までパワフルな風とプラズマクラスターを運ぶのだ。充電式バッテリーを内蔵しており、コードレスでも使える点もポイント。

無印良品「DC扇風機 MJ-EFDC1」実勢価格:32,000円

無印良品「DC扇風機 MJ-EFDC1」

 無印良品の「DC扇風機 MJ-EFDC1」で注目したいのは、その首振りモーション。最大で左右に180度、上下に100度(上に90度と下に10度)の広い範囲で調整&スイングできる。真上への送風に加え、水平方向と垂直方向の動きを組み合わせた「3D立体首振り」を実現している。

 部屋の空気の撹拌はもちろん、室内干しにも有効。また、独自の7枚羽根で優しい風を送り、室内の空気をやわらかく循環させる。

シロカ「サーキュレーター扇風機」実勢価格:9,788円

シロカ「サーキュレーター扇風機」

 発想の逆転? 羽根を逆回転させられるようにしたのが、シロカ「サーキュレーター扇風機」。首を真上に向けた状態で逆回転させると、風が床面を四方八方へ向かって拡散する。

 これによって床面に滞りがちなエアコンの冷気を部屋に循環させるのはもちろん、暖房時には天井近くに溜まっている暖気を下げて足元を暖めてくれる。また、ファンの中央にアロマパッドを搭載。アロマオイルを垂らしておくと、お好みの香りでお部屋を効率よく満たせるのもユニーク。

ノジマ「DCミニリビング扇風機」実勢価格:10,778円

ノジマ「DCミニリビング扇風機」

 ノジマ「DCミニリビング扇風機」は、上下・左右の首振りを同時に設定することで、8の字に首をスイングできるモデル。上方向には90度に向けられるので、効率の良いサーキュレーターとして活躍してくれる。

 5段階の風量調整に加えて、静音モードを搭載しているため、就寝時に使いたい方にも喜ばれそう。また、最初から組み立てられた状態にすることで、箱から取り出してすぐに使うことができるよう配慮されている。

ツインバード「マインツ ピルエット」実勢価格:54,000円

ツインバード「マインツ ピルエット」

 首が360度回転する「マインツ ピルエット」。左右どちらの方向にも首を回転させ続けられるのも驚きだが、ベースに配置されているリング状の操作部をなぞると、なぞった方向へ重点的に風を送ってくれる。

 リビングのソファ、ダイニング、キッチンのそれぞれに家族がいる場合、その3方向へ重点的に風を送り、それ以外の方向は首振り速度が通常の2倍になってスキップするという優れもの。標準モデルの「MA-001」(価格:54,000円)のほか、ベースと支柱をステンレスにして高級感を出した「MA-002」(価格:86,400円)もラインナップする。

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