家電製品ミニレビュー
3D立体首振りで真上に送風! 13,000円で買えるDC扇風機の風が心地よすぎ
2017年7月14日 07:00
細かい風量制御や省エネ性の高さから、DCモーターを搭載した扇風機が人気だ。高機能ゆえに価格も高いが、最近は1万円前後の、比較的安価なDC扇風機も増えてきている。今回は、アピックスの「DCリビング扇風機」を紹介しよう。
メーカー名 | アピックスインターナショナル |
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製品名 | DCリビング扇風機 AFL-330R |
実売価格 | 13,538円 |
使う前にまず組み立てる必要があり、箱から取り出すと、スタンドベースや本体、羽根、カバーなどが入っていた。固定ナットなどは、あらかじめ装着されているので、工具を用意する必要はない。説明書を読みながら、5分程で組み立てられた。
羽根全体の直径は30cmで、7枚羽根を採用している。人への風感触「ふわ軽」を目指した設計で、心地よく風を届けるという。
風量は9段階に設定可能。上下左右に首振りできる「3D 立体首振り」機能を搭載しており、立体的な送風で部屋の空気循環を促進するという。温度センサーを備え、室温が31℃以上になると自動で強風運転を行なう「熱中症対策」モードを備えている点も特徴だ。
パワフルだけどなめらか! 心地よい風で快適に過ごせる
さっそく使ってみた。風量1は、肌に当たるか当たらないかくらいの超微風。風量2~8も、少しずつ風が強くなっていくのがわかる。DCモーターならではの、細かな風量制御を感じられた。
驚いたのは、最大風量9のとき。パワフルながらも滑らかな風で、とても心地良いのだ。13畳のLDKの端に扇風機を置いて、反対側の椅子に座っていてもしっかり風が届く。音も静かでまったく気にならない。
ACモーター扇風機の風は直線的で、当たり続けているとダルくなりがち。しかしDCモーターのAFL-330Rでは、長時間使い続けてもダルくならず、快適に過ごせた。消費電力は最大18Wなので、電気代もそこまで気にならない。
また、3D立体首振りができる点も特徴。上下100度、左右は45度/75度/90度に設定でき、自動で首振りする。
本格的に暑くなってきた最近は、エアコンと併用するのが良かった。わが家のエアコンは古い機種のため冷気が滞りやすく、一部だけ涼しくなり部屋全体を冷やすのに時間が掛かる。そこでエアコンと向い合わせにして置いて運転したところ、冷気を循環させられ、すぐに部屋の隅まで涼しくなった。
1つ気になったのは、左右・上下ともに首振り角度を手動で調節できないこと。ちょっとだけ角度を変えたいというときも、首振りボタンをONにして好みの角度になるまで待つしかない。場合によっては手動で変えたほうが早く、もどかしく感じた。
熱中症対策モードは夏本番には厳しいかも
このほか、熱中症対策モードを搭載。本体に温度センサーを備えており、室温によって部屋の暑さ指数を3段階に分け、それぞれの室温に応じた風量に自動調節して運転してくれる。室温が31℃以上になると「警戒」ランプが点灯し最大風量で運転、25~30℃のときは「注意」として風量6、25℃未満になると「安全」として弱風に自動調節する。
熱中症対策モードをONにすると、わが家では25~30℃の「注意」になることが多く、風量6に自動調節された。しかし、夏本番の今は、風量6だと物足りない。結局最大風量にしたり、冷房を付けたりすることになった。エアコンの冷気が苦手な人がいる家庭では、対策に繋げられるかもしれない。
AFL-330Rを使っていて、一番良かったのはやはり風のなめらかさ。我が家のキッチンはエアコンの風が遮られてしまうので、キッチンに持ち運ぶことも多いが、さわやかな風で料理も捗る。低価格ながら、DC扇風機のメリットをしっかり感じられる。
サーキュレーターのようにも使えるので、1年中重宝しそうだ。