やじうまミニレビュー
スリーアップ「ぞうさんスポットファン EF-1302」
~長い鼻から風を吹き出す小ゾウ型卓上扇風機
by 伊達 浩二(2013/8/20 00:00)
象の形をした扇風機
もうお盆も過ぎて、夏用品を紹介するには時期を逸しているのだが、今年は残暑が厳しいので、お許しいただきたい。
今回紹介するのは、象(たぶん小象)の形をした卓上扇風機だ。通りすがりの店で見かけて、長い鼻から風を吹き出す姿が、えらく愛らしくて購入してしまった。Amazonでも購入できるので、価格などはそちらを紹介しておく。
メーカー | スリーアップ |
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製品名 | ぞうさんスポットファン EF-1302 |
参考価格 | 3,980円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,880円 |
胴体から吸って、鼻から風を吹き出す
「ぞうさんスポットファン EF-1302」(以下、ぞうファン)は、卓上型の扇風機だ。
動物をモチーフにした扇風機はいくつかあるが、ぞうファンは、その名の通り、象の形をしている。太くて長い鼻、4本の太い足、耳を表している吸気口、ピンと上を向いたシッポと、全体の造形が象らしさをうまく表現している。さらに、ただの黒丸のように見える表情のない目が、かえって可愛さを増しているように感じる。
本体サイズは17×32×18cm(幅×奥行き×高さ)で、写真で想像するよりも、ちょっと大きい。箱に入った状態では、手持ちで持ち帰るのがギリギリの大きさだ。本体の重さは1.4kgなので、大きさの割には軽い。
ぞうファンの本体の側面には吸気口があり、簡単なフィルターを装備して、ホコリを防いでいる。吸気口から吸い込んだ空気を、鼻に見立てた長いホースの先から吹き出す。風量の調整は、「強」と「弱」の2段階で、シッポの下にあるダイヤルで選択できる。
ホースの中には、アロマトレイが用意されており、付属のアロマパッドにアロマオイルを垂らせば、風に香りを着けることもできる。アロマパッドは3枚付いてくる。
本体色は今回使用したブルーのほか、ピンクとホワイトも用意されている。余談だが、ぞうファンのカラーバリエーションにピンクがあるのは、ちょっとびっくりした。英語で「Seeing pink elephant」と言えば、酔っ払って幻覚を見るという意味があるからだ。小説や映画でも、そういうシーンがあり、ピンク色の象はアルコール中毒者が見る幻覚の典型的な表現として使われている。まぁ、そういう表現自体が、今ではあまり使われないということだろう。
自由に動く鼻が便利
機能は、風を吹き出すだけなので簡単だ。使い方は、本体から生えている電源コードのプラグを壁のコンセントに差し込む。電源コードは1.5mあるので、ほとんどの場合困らない長さがある。鼻のホースを自分の方に向け、シッポの下にあるダイヤルを回して「強」か「弱」に設定すれば良い。
ホースはちょっと硬い感じだが、上下左右に動くため、自分の方に向けるには不自由はない。
風はホースから出てくるので、当たる範囲は狭く、風量もそんなに多くない。顔に当てて汗が出るのを抑えるぐらいの風量だ。ただ、ホースを曲げることで、自分の思う場所に風を送ることができるので不自由はない。
気になった点は、ファンの運転音が、強だとちょっと大きく、振動も少し出ること。結果的に、我が家では弱で使用することが多かった。仮にぞうファンを持ち込めるような自由なオフィスでも、会社のデスクで使う場合は、運転モードは弱に限定されるだろう。
もう1つ気になった点として、出てくる風がしばらく樹脂臭いということ。気になる方は、最初からアロマオイルを準備しておき、アロマパッドに垂らして使うことをお勧めする。アロマオイルは使い過ぎると逆に匂いが気になるので、数滴垂らすだけで十分だ。簡易なアロマディフェーザーとは言え、机の周囲が香るぐらいの効果はある。
さらに消費電力も気になった。ぞうファンは意外と大食いで、消費電力は25W(50Hz)/23W(60Hz)と、普通のお座敷用扇風機と大差がない。節電を優先するのであれば、USBファンあたりを選んだ方が良い。
なお、製品の保証は1年だが、設計寿命は4年とされている。色物っぽいわりには、意外と長持ちする製品という印象だ。
夏は扇風機、それ以外の季節はアロマディフェーザーとして
ぞうファンは、機能とデザインの一致という意味では、数あるアニマル系ガジェットの中でも、よくできた製品だ。
一言で言えば、ヒーターを内蔵していない布団乾燥機のような構造の製品なのだが、鼻の長さとディテールのうまさで、うまく象に成りおおせている。あえて言えば、ちょっと図体が大きいのが惜しい。もうひと回り小さいモデルがほしいところだ。
こういう可愛い製品なので、プレゼントにも向いている。扇風機として考えれば、夏も過ぎようという、この季節では遅いかもしれないが、簡易型のアロマディフェーザーとして贈るのであれば、季節は問わないだろう。ユーカリなどの一般的な香りを選べば、誰にでも向いた良いプレゼントになるだろう。