家電製品ミニレビュー

イデアインターナショナル「ELE-FAN」

~ありそうで無かったホース付きサーキュレーター
by スタパ齋藤
イデアインターナショナル「ELE-FAN(エレファン)」。風向を自由に変えられるサーキュレーター

 家電Watch編集部から「貴様は汗かきだとの情報を得たからユニークなサーキュレーターを試してみはなれ」風なメールとともに、ユエントのサーキュレーター「ELE-FAN(エレファン)」が送られてきた。あ、コレ見たことある!! 使ってみたかったニャ!! てなわけで早速試用してみた。

 エレファンは、恐らくエレファント(象)からキた製品名だと思われる。本体上部のジャバラ(蛇腹)の筒の先が送風口になっているサーキュレーター/扇風機で、このジャバラがフレキシブルに伸縮/角度調節できるあたり、象の鼻っぽいですな。


メーカーイデアインターナショナル
製品名ELE-FAN YOE004-WH
希望小売価格10,500円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格10,500円


ジャバラ部分は715mmの高さまで伸ばせる縮めた状態では370mmの高さになるジャバラはフレキシブルに角度を変えられるので、横向きや下向きなど、どの方向にでも風を送れる
風を送りたい方向に向けたり、自分の顔などに向けて涼んだり、あるいは下に向ければ手元だけに風を送るようなこともできる。使い方次第でさまざまな用途に向くサーキュレーターだ

 てな感じで、色々な用途に使えそうなサーキュレーターなのだ。ちなみに、本体サイズは280×160×370~715mm(幅×奥行き×高さ)。送風口の直径(つまり筒状ジャバラの直径)はだいたい150mm。サーキュレーターとしてそのフットプリントがスリムなので、設置場所の自由度も高い。

送風口の直径はおよそ150mm。ファンには指が届かないので安全に使用できる本体は片手で持ち上げられるサイズ/構造になっている。脚の部分に電源コードを巻き取って収納することができる
付属のアロマカプセル。このなかに香油を含ませた脱脂綿などを入れるアロマカプセルをこのように送風口に取り付け、アロマディフューザーとしても利用可能付属のスポンジボールをこのように浮かばせて楽しむこともできる

 ま、ぶっちゃけた話、イロモノ的な風変わりサーキュレーターって感じですな……と思ったんですよ拙者も、試用開始当初は。

 ところが!! あ~んがい、便利。これからの季節、このエレファンが1台手近にあったら、そーとー快適になるんじゃないかと思う。マジでそう思えたので、1台買おうかニャとか考えている。

 たとえば、仕事机の上に置いて使うと、顔~胸付近だけとか頭周辺のみとかに風を当てられる。実際本日現在とかミョーに暑くてココの室内気温は32℃。冷房入れたい気分であるが、エレファンで頭の上のほーのみに風を当てると快適&集中して原稿を書けるのだ。

 ほか、ちょっとお下品だが、Tシャツのなかに送風するのも容易。送風口をお腹あたりに上向きに位置させて、Tシャツ内部のお腹~首に風を通す。ちょー涼しい!! キモチいい~!! みたいな。

つまり、こーゆーよーな使い方もできる風量は無段階調節可能。水平方向90度の自動首振りにも対応2箇所の吸気口にはそれぞれフィルターを装備。ホコリを舞い上げずに送風できる

 この局部集中的な送風はエレファンならではの機能だが、上記のように実用的なシチュエーションが意外に多い。メーカーでは「お風呂でのぼせたら、風をひとりじめ」「洗濯物にダイレクトにあてて、室内干しの強い味方に」「雨で靴がぬれたら、シューズボックスごとスポット乾燥」「忙しい時、マニキュアもペディキュアもいっしょに乾燥」などとさまざまな利用方法を訴求しているが、どれも現実的だと思う。

 なお、風量だが、最小にするとそよ風+α的な強さ。微風とまではいかないが、汗ばむ気温だと心地良い風量だ。また、このときの動作音はまずまず静か。テレビやラジオの音を邪魔しない程度の静穏性があると感じる。

 そこから風量を無段階で調節できるわけだが、最大風量だと送風口を向いて目を開いているのがちょっとツラいという感じ。強風ってほどは強くない風だが、一人用扇風機として使うには十分な風量。6~8畳程度の部屋で使うサーキュレーターとしても満足できそうだ。ただ、最大風量時には騒音もソレナリにある。会話が通る程度の騒音なのでウルサいって感じではないが、最大風量のまま就寝する気にはなれない、的な騒音レベル。

 てなわけで、見栄えのユニークさから扇風機やサーキュレーターとしての機能は二の次として考えがちだが、意外にも機能的だったエレファン。この製品でしか対応できない状況も少なくない。個人用の多目的扇風機~サーキュレーターとしては、ありそうで無かった製品なので、できれば一度実機に触れてみてほしい。




2010年6月10日 00:00