やじうまミニレビュー
タカラトミー「はっちゃんのおうち屋台」
タカラトミー「はっちゃんのおうち屋台」 |
我が家は家族全員、タコ焼きが好きで自宅でよくタコ焼きを作る。
おいしいタコ焼きは「焼き方」がポイントだ。強火で焦げ目を付け、中は蒸し煮状態にしてとろりと仕上げる。強い火力で、一気に手早く作るとおいしく仕上がるのだ。小さい頃はあまり食べなかったのだが、旦那と子供が粉モノ好きなので、最近は上手に焼けるようになってきた。
しかし、たこ焼き作りは、小さな子供が二人いる我が家ではなかなか大変な作業でもある。テーブルにタコ焼き器を出して作ると、プレート部分が熱くなるので注意が必要だ。大人が竹串を使ってひっくり返すのだが、タコ焼きをつっつく様子がおもしろそうに見えるようで、2歳になったばかりの息子がつい手を出してしまう。5才の娘は紅ショウガや揚げ玉を上からパラパラ入れるのをやりたがり、子供がやけどをしないように気を配っていつもヒヤヒヤだ。
出来上がったタコ焼きも、出きたては熱々で子供が食べられないので、「フーフーして!」と催促してくる。せっかくおいしく焼けても、フーフーして冷めてからではカリッとした食感もなくなってしまう。子供の世話をしているうちに、親が食べるタコ焼きも冷めてしまってうので、ベストの状態でタコ焼きを食べられない。作るだけで疲れてしまい、せっかく作っても食べた気がしないのである。
そんな我が家で話題になっていたのは、電子レンジでこ焼きを作れるタコ焼きメーカー「はっちゃんのおうち屋台」だ。電子レンジで簡単に作ることができるらしい。電子レンジで作るタコ焼きはどのようなものなのか、興味津々だ。さっそく試してみることにした。
メーカー | タカラトミー |
製品名 | はっちゃんのおうち屋台 |
希望小売価格 | 3,990円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,682円 |
本体は、たこ焼きの型と材料を混ぜ合わせるシェイカーがセットになっている。はっちゃんのおうち屋台では、普通のたこ焼きのほか、サイズの大きいギガたこ焼き、さらにはお好み焼きも作れるという。
ポットとプレート2枚。手前が巨大タコ焼きのギガタコ焼き用 | ポットにプレートをはめた状態。カチッと音がするまでしっかりはめて使う |
生地シェイカーは、フタにはっちゃんのイラスト入り | 「お品書き」や「のぼり」まで付属している。子供も大喜び! |
タコ焼きの材料。ネギと紅ショウガと揚げ玉を混ぜたものとタコ |
作り始める前にまずは、具材の準備だ。タコ焼きの具材は、青ネギ、紅ショウガ、揚げ玉、タコ、たこ焼き粉、水、卵だ。
最初にネギを小口切り、紅ショウガをみじん切りにして、揚げ玉と一緒にボウルに入れて混ぜておく。タコは1cm角に切る。
生地は付属のシェイカーで作る。シェイカーは回りに粉が飛び散らないのは、もちろん粉を型に入れる時も便利。さらに目盛りもついているので、水の量を量るのにも使える。材料は必ず、水、卵、粉の順でシェイカーに入れる。粉から入れると生地がうまく混ざらなくなる可能性があるからだ。
あとは、しっかりフタを閉じて60秒シェイクするだけだ。シェイカーの中には、フィンが設けられていて、ふるだけでもよく混ざるようになっている。生地を注ぐときは、フィンを外してから、注ぎ口を取り付ける。
水、卵、粉の順で入れるとこんな状態になる。先に粉を入れるとダマになってしまうので注意が必要 | フィンが生地をしっかり撹拌してくれる |
次は、いよいよたこ焼きの形作りだ。まず、トレーに薄く油を塗り、タコを1つずつ入れる。そのあとあらかじめ用意していたネギ、揚げ玉、紅ショウガを7分目くらいまで入れて、生地をトレーすりきりまで注いで完了だ。後は、フタを閉めて電子レンジで加熱する。加熱時間は、電子レンジの出力数によって異なるが、我が家の700Wの電子レンジの場合、1分40秒だった。
トレーにタコを1つずつ入れる | 具材を7分目まで入れる | 生地シェイカーに付ける注ぎ口。フィンをはずして取り付けると、生地を注ぎやすくなる |
生地を流し入れていく。1つ1つがが小さいので、あっという間にいっぱいになってしまう | 流し入れた状態。これでフタをして電子レンジで加熱する。我が家の電子レンジでは、真ん中のタコ焼きだけは火が通っていなかった。追加で20秒ほど加熱した | 出来上がったタコ焼きをピックで取り出したところ。白いつるんとしたタコ焼き |
加熱中にひっくり返したりしないので、完成したたこ焼きは、半球状の形。平らな面を下に向けて置くとなんとか、タコ焼き風に見える。焦げ目がないので見た目は白っぽいが、ソースや青のりをかければ、見た目は立派なタコ焼きの出来上がりだ。
味の方は独特な食感。表面の香ばしさはなく、全体的につるんとした喉ごし。決してまずくはないが、大人が食べるには今ひとつである。市販の冷凍タコ焼きに近いかもしれない。タコ焼きにうるさい旦那は「自販機で売っているタコ焼きみたいだ……」とポツリ。
焦げ目もなく、これだけ見るとちょっと不気味な感じ | ソースとかつおぶしと青のりとマヨネーズをかけてしまえば、立派なタコ焼きの完成だ。子供は何の違和感も感じていないようだった |
一方、子供は「おいしい。もっと作って!」と、反応は対照的だった。どうやら小さい子供は、食感は気にしていないようだ。むしろ、つるんとした一口サイズのタコ焼きが食べやすいようで、どんどん食べていた。
作業上の注意としては、タコの大きさ。電子レンジで加熱するので、タコが大きすぎると破裂するようだ。小さめに切っておいたが、それでも加熱中にパン! という小さな破裂音が聞こえた。タコはかなり小さめに切った方が良さそうだ。
次にギガタコ焼きを作る。ふつうのサイズと同じ要領で、加熱時間だけが少々長い。700Wで1分50秒加熱すれば完成だ。小さなタコ焼きよりも膨らんでいる。「大きい!スゴイ!」と大喜びだった。小さなタコ焼きのおよそ4倍の大きさで、小さな子供ならこれを1つ食べればおなかがいっぱいになってしまうようだ。
タコ焼きは一度に7つできるが、ギガタコ焼きは2つしかできない | かなりふくらみ、そしてあっという間に萎んでしまった。それでもかなり大きめ |
お皿にうつすと、そのままではやはり不気味な物体だが…… | トッピングすれば立派なタコ焼き! |
続いて、お好み焼きにも挑戦した。お好み焼きはプレートを使わず、ポットをそのまま使う。先に生地を流し込んでから具(ネギと揚げ玉)を入れ、キャベツ50gを乗せて混ぜる。最後にベーコンを置いて電子レンジで加熱する。今回はベーコンがなかったのでハムで代用した。冷蔵庫の中を見て、色々アレンジしても楽しそうだ。
出来上がったお好み焼きを見て驚いてしまった。お好み焼きというより、蒸し料理のようである。両面を焼いているわけではないので、このような結果になるのは当然なのだが、お好み焼きだと思ってフタを開けて見たときの衝撃度は大きい。
お好み焼きの具材は、キャベツとベーコン(今回はハム)、揚げ玉とネギ | 生地と具材はポットで混ぜておき、最後にハムを乗せて電子レンジで加熱する | 開けたとき、思わず「なんじゃこりゃ」と言ってしまった。残念ながらお好み焼きには見えない |
お皿にひっくり返せばそれらしくなり、トッピングをすると見事にお好み焼きに変身した。
ひっくり返してお皿に載せるとそれらしい雰囲気に | トッピングして食卓に出したところ、家族みんなが「お好み焼きだー」と言っていた。トッピングは偉大だ |
味の方はというと、タコ焼きと同じ生地を使っているので、似たような食感、味になる。ソースや青のり、かつおぶしをかけると、少しお好み焼きらしい味になる。
ただ、こちらも子供には大好評。最後に完成したお好み焼きを子供に見せたところ、おいしそうに食べてしまった。サイズは小さめなので、子供でも一枚食べられてしまう。1回分の生地で、タコ焼きもお好み焼きも両方簡単にできてしまうのは嬉しい。
はっちゃんのおうち屋台は、のぼりやお品書きといったものまで付属していて、遊び心満載だ。これで子供と一緒にタコ焼き屋さんごっこをしながら食べるのも楽しく、まさしくクッキング・トイの王道といえる商品だ。
カリッと焦げた感じがないのは残念だが、熱いタコ焼き器をテーブルに出さなくてすむので、子供のやけどを心配することなく、親もゆとりを持って一緒に楽しむことができる。はっちゃんのおうち屋台は、特に小さなお子さんがいるご家庭におすすめな製品といえそうだ。
2010年 4月 15日 00:00
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