やじうまミニレビュー

オーム電機「体組成計スキャンボール HB-K01A-W」

~置き時計としても使えるコンパクトな体組成計
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 

体脂肪率、骨量率、骨格筋率、体内水分率が測定できる「スキャンボール」。付属品は取扱説明書1部のみ
 最近、訳アリで食べる機会が多い。宴会や酒の席に誘われて……ではなく、仕事で食べるのだ。“分け合って”ならいいのだが、あいにく分け合えない。しかし作ったら捨てられない。余っても捨てられない。仮に失敗しても皿の上の料理をザーッとゴミ袋に流しこむなんてとてもできない!

 そこでザーッと胃袋に流し込んでしまうわけだが、ゴミ焼却炉とは違い、完全燃焼されずに蓄積されていくのが人体の不思議。気がつけばあごの辺りに余分なものが! もはや体重計に乗るのがかなり恐ろしい。「この際体重は知りたくないの。けれど、体脂肪とか筋肉量がどうなってるかくらいは知りたいかも……」そんな思いから見つけたのが今回ご紹介する「スキャンボール」である。

メーカーオーム電機
製品名体組成計スキャンボール HB‐K01A‐W
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,980円

手のひらで包み込むようにして体脂肪率や骨格筋率などを測定

 「スキャンボール」は手のひらですっぽり包むだけで「体脂肪率」「骨量率」「骨格筋率」「体内水分率」を測定できる体組成計である。手のひらで包めるくらいなので、サイズも約74×80×78mm(幅×奥行き×高さ)と非常にコンパクト。電池を入れても重さはたった約147gだ。

 見た目はまさに“ボール”。側面の銀色に輝く部分が電極部になっており、本体正面には液晶の表示部、▲▼ボタン、スピーカー、本体上部にはアラームスイッチ、中央に設定ボタンが設置されている。電池カバーは背面にあり、単4形乾電池4本(別売)を使用する。

 コンパクトでおもちゃみたいな外観をしているが、体組成計としてはなんと10人分の個人データを登録可能なのだ。登録できるのは性別、身長、体重、年齢の4種類。本体上部中央の設定ボタンを押し、「P01」と表示されたら▲▼ボタンを押すことで登録する番号を選べる。

 

普段は置時計として利用できる

上部中央に見えるのが設定ボタンと、アラームスイッチ

側面から見た様子。輝いているのが電極部だ


 
背面の電池カバーをあけて、電池(単4形乾電池4本)を入れる

測定するときは立ち上がって、このように電極部に手のひらを密着させる。手のひらがあまり乾燥していると正確に測れない

 個人データを登録させたらいよいよ計測だ。設定ボタンを押し、自分の登録データを選んだら、再度設定ボタンを押して決定する。「Hold」という文字が表示されたらまっすぐ立って両腕を地面と水平になるように前に伸ばし、両手を電極に密着させるようにしながら包み込むのだ。手の親指で再び設定ボタンを押すと「ピーピーピーピー」と音が鳴って計測が開始される。画面にEndマークが表示されたら完了。即座に「体脂肪率」が表示される。「ピー!」というアラームとともに「!」マークが表示されたら測定失敗。もう一度やり直そう。

 

数字が示す状態は、取扱説明書で確認しよう

 

計測後の様子。画面は骨格筋率。鍛えようと思った

 体脂肪率以外のデータを表示するには、そのまま▲▼ボタンを押せば簡単なイラストとともに骨量率、骨格筋率、体内水分率が順次表示される。

 表示された数値の意味は詳しく分からなくても、液晶上部に4段階表示の評価ゲージが現れるので、おおよその雰囲気はつかめる。何事も標準は分かりやすい。棒が2本ならすべて標準だ。数値が示す具体的な情報は取扱説明書を参照すれば、年齢に応じた情報が得られるので安心してほしい。

 「スキャンボール」には時計機能、アラーム機能がついているので、普段はアラーム付きの置時計として使用できる。時計を表示した状態で▲▼ボタンを押すとバックライトも点灯するので夜中でも見やすい。寝室やデスクの上など、いつも手の届きやすいところにおいておけば、気になるときにすぐ計れるというわけだ。アラームは日々の測定時間に鳴らしてもいいだろう。

 ただし気をつけなければならない点もある。激しい運動直後、サウナや入浴直後、多量のアルコール類摂取後、多量の水分摂取後、食事後2時間以内、成長期の児童、高齢者、閉経以降の女性、風邪などで発熱中場合、妊娠中、骨粗鬆症、むくみ症、人工透析中の方、ボディビルダーやスポーツを職業にしている方、10才未満、および81才以上の方の体組成は正確に測定できない。特にペースメーカーなどの体内機器を装着されている方は使用してはいけないのでくれぐれも注意していただきたい。

 これら以外で、「起床後」や、「食後2時間以上経過後」に測定することが推奨されているので覚えておこう。

 ここでフト思った。体組成測定機能のついた体重計とどの程度違うのだろうかと。そこで恐る恐る所有するタニタのインナースキャン50V(BC-621)に乗ってみた。すると体脂肪率、骨量率、骨格筋率に違いが見られた。(BC-621に体内水分率はない)

 測定方法が異なるため双方の数値を比較しても仕方がない。それよりもそれぞれの数値が指し示す“現状”に変わりがなかったことが重要だろう。

 気になる体脂肪率だが、「スキャンボール」は「高い」といい、BC-621は「軽肥満」だという。「スキャンボール」はシビアに現状を教えてくれるようだ。