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家電製品ミニレビュー
オムロン「カラダスキャン HBF-701」

~正しいダイエットをサポートする体組成計で、1カ月で6kg痩せた!
Reported by 本誌:正藤 慶一

2年で10kg太った!

オムロン「カラダスキャン HBF-701」
 毎年、健康診断を受ける度に憂鬱になる。体重が増え続けているからだ。

 もしかしたら、ご記憶の方もいるかもしれない。今から1年10カ月前、2007年1月23日のコラム「体組成計付ヘルスメーター BC-51R(無印良品)」で掲載されていた私の体重は「60.4kg」。とにかく痩せていた。

 しかし、この夏の健康診断ではじき出された数字は「68kg」。あれからほぼ2年、なんと約8kgも増えている。実は入社当時の健康診断では58kgだったので、実際のところは10kg太ったことになる。夏に叔母に会ったときも「肥えたね~」とハッキリといわれてしまった。

 よくよく考えてみれば、Impress Watchでの仕事は太りやすいシステムになっているのかもしれない。何しろニュースを見張り、記事を書くために、机に向かいっきりで動かない。運動といえば、発表会で2、3時間ほど外に出るくらいだ。そういえば、今は完全なポッチャリ体型の上司も、この会社に入る前はスリムだったと聞く。これはマズイ。何か対策を取らねば、私も上司と同じようにこのままブクブク肥えていくだけだ。

 そこで、ダイエットに励むべく、オムロンの体組成計「カラダスキャン HBF-701」を購入した。

メーカーオムロン ヘルスケア
製品名カラダスキャン HBF-701
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格12,375円


 ここでダイエットグッズを購入せずにこの体組成計を選択したのには、3つの理由がある。1点目は、体重のメモリー機能が付いていること。体重計に乗って量るだけで、数値を記憶し、基準日からの増減を、1日/1週間/1カ月/2カ月/3カ月前から比較して知らせてくれるのだ。こうした機能は他製品でも付いているが、前日からの増減を知らせるだけのものが多く、それでは物足りないなと思っていた。

 もう1点が、正しいダイエットができているかを判定する「MYダイエット判定」機能が備わっている点だ。ダイエットで怖いのは、痩せた後に体重が戻ってしまう「リバウンド」。同社によると、リバウンドを防ぐためには、皮下脂肪を減らす一方で、運動で骨角筋を増やし基礎代謝を上げるのが重要だという。そこで本製品では、両腕・体幹・両足の皮下脂肪と骨格筋の量も測定し、そのバランスを「良好」「維持」「注意」で判定してくれるのだ。

 最後の理由は、これだけの機能を搭載しているので、そこそこお金がかかる点。つまり、自分にプレッシャーをかけることで、途中で止めることがないように心がける狙いがあるのだ。


計測前にデータ登録

電源は単三乾電池4本。製品裏面から入れる。本体にはお試し用電池が付属する
 早速使用……といきたいところだが、計測前にはいくつか準備が必要になる。まず電源には、単三のマンガン電池を4本使用する。寿命は約1年間。購入時にはお試し用として、パナソニック製の電池が付属されていた。

 次に、使用する地域を選択する。これは地域によって重力加速度が変化するためで、茨城県をはじめ北陸・東北・北海道は「1」を、それ以外は「2」を選択する。これが終わると、日付・時刻の入力に移る。

 この次が個人データの登録だ。本体中央には「1」から「4」までの番号が振られたボタンがあり、このいずれかを押した後に生年月日/性別/身長を入れる。これで登録が完了。事前に登録したボタンを押して測定することで、自動でデータが登録される。


地域によって重力加速度が異なるため、使用する場所を登録。東京は「2」を選択
日付と現在時間を登録

個人情報を登録するボタンを選択 生年月日、身長、性別を登録。このあたりは一般的な体組成計と一緒

いざ計測も、健康診断時より体重が増加……

 では測定に入ろう。まずは素足で本体の電極部に乗り、体重を測定。その後は、電極部を両手で握り、腕と体が垂直になるように持ち上げる。この状態でしばらくジッとしていると、体組成のデータが出てくる。体組成計の上位機種ではもはやお馴染みの動作だ。


モニター部を本体から取り外し…… 左右の電極を握り、写真のようなスタイルで計測。必ず裸足で使用する。もちろん薄着が望ましい

 測定したデータを見るには、表示モニター下の「体組成」ボタンを押す。1回押す毎に表示が体重→体脂肪率→体年齢→BMI(肥満度を表わす指数)→基礎代謝→内臓脂肪レベル→体重……の順番で表示が切り替わる。また、部位毎の皮下脂肪率と骨格筋率を表わす「MYダイエット判定」は、「部位」ボタンを押して切り替える。皮下脂肪率と骨格筋率が、同年齢の平均値から見て多いか少ないかを表わす表示も付いている。


9月22日時点の体重は69.6kg……夏の健康診断時よりも太ってしまった。なお、体重の下には皮下脂肪率と骨格筋率が表示される
 それでは、私の体重を見てみよう。9月22日時点では……なに、69.6kg!? 夏に健康診断で測ったよりも1.6kgも増えている。しかも実年齢が29歳だというのに、体年齢は「35歳」ときたもんだ。BMIは平均だったものの、体脂肪率は22.2%で「やや高め」。つまり、“隠れ肥満”に所属していることになる。部位別では、両腕・両足の皮下脂肪率が平均よりも高く、また体幹の筋肉量がとにかく低いらしい。

 これは緊急事態だ。今すぐダイエット……と思ったが、そこで困ったのが目標体重。そういえば60kgだった2007年1月は、家族や友人から「痩せすぎ」「ごはんをちゃんと食べているのか」と心配されることも多かった。そこで、太くも細くもなかった、学生時代の「63kg台」を目標体重とし、ダイエットに励むことにする。

 ちなみに、初めて測った体重が「MY基準日」として、以後の計測の比較対象となる。設定し直したい場合は「MY基準日」ボタンで再設定できる。


体脂肪率は22.2kgで「やや高め」判定。BMIは標準であったが、これは説明書によると“隠れ肥満”らしい 体年齢は「35歳」。実年齢は29歳だけに悲しい

両脚の皮下脂肪率は、同年齢の平均よりも多く、しかも筋肉量が少ないので代謝が少ない こちらは体幹。皮下脂肪は平均的だが、筋肉がとにかく低いため、脂肪が溜まりやすくなっている

過去の体重と比較できるため、ダイエットの達成感がある

昼・夜の食事を軽くし、間食を取らないというダイエット法。おなかが空いたらガムとカロリー0の飲み物で我慢
 さて、私がどんなダイエットをしたかというと、3食のうち、昼・夜は野菜など低カロリーなものを食べる、もしくは抜きにするという、いたって単純なもの。朝食は何の制約もなく食べられるが、それ以外での間食はなし。ジュースやお菓子などはもってのほかで、あってもガムまたはカロリー0の飲み物のみだ。運動もしたかったのだが、帰宅時間が遅くなることが多いため断念した。

 こう書いてみると簡単そうにも思えるが、スタート当初はかなり辛かった。思い返してみればこれまでの暮らしは、独身の自由さを謳歌するかのごとく、お菓子も食べ放題、飲み物も飲み放題といった体たらくだった。そりゃ太るのも当たり前。朝は空腹で目覚めるので割と早起きになったが、その分頭の中は食い物のことばかりなので、集中力も散漫。おかげで1万円札や保険証、各種ポイントカードが入った財布を落としたこともあったっけ……。

 しかし、それでも継続できたのは、HBF-701のメモリー機能のおかげ。計測後にボタンを押すだけで、1日/1週間/1カ月/2カ月/3カ月前の数値が表示できる。これにより「昨日よりも減ってるな」「1週間前よりも1kg痩せている!」といった比較ができるので、毎日計測の時間が楽しみで仕方がなかった。体重が増えていた場合には「朝に牛乳飲みすぎたかな……お茶に替えよう」といった分析もできる。

 また、「部位」ボタンを押せば、部位毎の皮下脂肪率・骨格筋率も同様に1日/1週間/1カ月/2カ月/3カ月前のデータを表示できる。全身の皮下脂肪率が「多め」から「ふつう」に変わった日などは、部屋の中でひとりガッツポーズを繰り返してしまったほどだ。


前日や一週間前の体重と比較できるため、達成感がある。動画は10月20日に撮影したもので、1カ月/2カ月/3カ月前のデータ表示ができない。また、空腹のため若干手元がおぼつかない

 計測する上で気をつける点は、毎日決まったタイミングで使用することだ。使ってみて気付いたのだが、体重は時間帯によってコロコロと変わってしまう。私は風呂上がりに計測するようにしていた。


最終的に1カ月でマイナス6kg。ただ骨格筋が増えていないのでリバウンドの危険も

1カ月で体重はマイナス6kgの63.6kgに(2008年10月22日撮影)。もちろんコラージュではない。詳しくはクリック先の画像のExif情報を確認されたい
 ダイエット開始からちょうど1カ月後の10月22日。体重は「63.6kg」まで落とすことができた。ちょうどマイナス6kgで、目標の63kg台に到達である。自分で言うのもなんだが、よくここまでやれたと思う。部位ごとの「MYダイエット判定」も、すべて「良好」判定だった。以前私に「肥えたね~」と言い放った叔母も、「痩せたね~」と言ってくれた。感無量である。

 ただし、リバウンドの危険も残っている。というのも、「MYダイエット判定」における骨格筋率が、相変わらず平均よりも低い数値で推移しているのだ。ダイエット前も割と低めではあったが、そこからあまり変わっていない。基礎代謝の数値も減っているため、以前のような食生活に戻れば、またすぐに戻ってしまうことは確かだろう。これを書いている11月7日時点ではリバウンドはないが、これからも体型を維持するには、筋肉量を増やす必要があるようだ。

 本製品の良いところは、こうした「正しいダイエット」が目指せる点にある。実際のところ、体重だけが減ったところで、年とともに筋肉は衰えるため、基礎代謝量は減っていく。歳をとるごとに筋肉が減って代謝が減るというのに、ただ体重だけをいたずらに減らしていっては、最終的には骨と皮だけになってしまう。確かにスリムかもしれないが、健やかであるとはとても呼べないだろう。本製品はそうした無理なダイエットを防ぎ、より健康的な体へと作り替えていくサポートをしてくれるのだ。


「体組成」ボタンを押して、体重を比較しているところ。63.6kg(今日)→64.5kg(1日前)→64.5kg(1週間前)→69.6kg(1カ月前)の順に切り替わっている。2カ月以前のデータは存在しないため「-」で表示される 10月22日時点での、全身/両腕/体幹/両脚の基礎代謝率・骨格筋率。すべて「良好」だが、骨格筋率はどれも平均値より低めだ

ダイエット前後での、全身の基礎代謝率・骨格筋率の比較(上がダイエット前、下がダイエット後)。確かに皮下脂肪率は減ったが、骨格筋率は依然として低いまま ダイエットによって基礎代謝量も減ってしまった(左がダイエット前で右がダイエット後)。筋力を付けけて基礎代謝を増やし、リバウンドの危険を回避したいところだ

 とはいえ、「それは理想論。健康よりも今はとにかく痩せたい」という人もいるだろう。本製品はそうした人にも有効だ。メモリー機能で過去の体重との対比が出るので、ダイエットの成果は一目瞭然。腕や脚など、部分的に見ることもできる。これだけでも十分価値はあるだろう。欲を言えば、2週間前や3週間前など、細かいデータ比較も見たかったが……。

 健康診断の度に体重が増えている人、とにかく痩せたい人にはもちろんお勧めだが、現在の体型を維持したい、筋肉をもっと増やしたいといった用途でも活躍するだろう。体重が気になりだした私と同世代、あるいは上の世代の人には、ぜひとも使っていただき、それぞれの若かりし“あの頃”のスタイルと健康を維持して欲しい。





URL
  オムロン ヘルスケア株式会社
  http://www.healthcare.omron.co.jp/
  製品情報
  http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hbf701_1.html
  体重計/体組成計 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/h_meter.htm

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無印良品「体組成計付ヘルスメーター BC-51R」(2007/01/23)




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2008/11/10 00:03

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