三輝「詰め替えそのまま」

　10年ほど前、シャンプーやリンスの詰め替えパックというのはあまり見なかった。使い終わったらボトル容器を購入するというのが当たり前だったが、最近ではエコということで、初回のみボトル容器タイプを購入して、以降は詰め替えパックを使用するスタイルがすっかり一般的になった。筆者も例外ではなく、詰め替えパックを愛用している。

 しかし改めて考えると、ボトル容器というものは、我が家のような狭いお風呂だと、何気に邪魔な存在。詰め替えパックをそのまま使って、省スペースにできないものか……と探したところ、三輝の「詰め替えそのまま」を発見した。

　「詰め替えそのまま」は、シャンプーやリンス、ボディシャンプーの詰め替えパックをそのまま利用するアイテム。ホルダーとポンプから構成されており、詰め替えパックの出口にポンプを取り付け、その対角線にホルダーを取り付けるだけで、あとはポンプを押せば内部の液体が出てくるという仕組みである。

　パッケージ裏面に細かく取扱方法が記載されているが、特に見なくても10秒程度で作業が完了できるほどカンタン。まず、詰め替えパックの注ぎ口をカットして、ポンプのサイドにあるレバーを引く。するとクリップが開くので、詰め替えパックのカットした部分の根元までしっかりと挿し込む。そして、レバーを戻して、ポンプを押してみて空気の漏れる音がしなければOKだ。あとはポンプの対角線にホルダーを取り付けるだけで、これは挿し込むだけでロックされる。またホルダーだけでも使用可能で、この場合は洗顔料などコンパクトなタイプに便利だ。

ポンプはクリップのような形状をしている。ストローもあり、取り付けしやすい	パッケージ裏は、丁寧に取扱方法が記載されている	詰め替えパックのカット部分が見えるまで、グイっと挿し込まないとうまく機能しない

　取り付けがおわったら、浴室にあるフックなどに引っかけるだけ。重力によって溶液はつねに下に溜まっているので、ポンプを押すとほどよい量が出てくる。とても簡単だ。

　とりあえず、筆者は試しということで1個だけ購入して、シャンプーを吸盤タイプのフックを利用して取り付けている。おかげでシャンプーのボトルを置く必要がなくなったが、どうせならリンス用とボディシャンプー用、そして洗顔料用と、全部のボトルを吊したくなった。複数をセットできる専用アームも発売されているので、これにしとけばよかったかなぁと感じている。ちなみに専用アームはシャワーホルダーを利用したもので、これもまた省スペースなのだ。

取り付けてみたところ。よくスーパーなどで見るサイズの詰め替えパックを使用してみたが、重くて落ちてしまうことはないようだ	ポンプを押すとにょろりと中身が出てくる。ほどよい量	パッケージでもアピールされている専用アーム。これもなかなか便利そうだ

　新生活を始めたばかりという人もいると思うが、アパートのお風呂は想像以上に狭い。スペースの問題とエコを両立してくれる点では「詰め替えそのまま」は効果的なアイテムだ。超オススメのアイテムである。