やじうまミニレビュー
常識を覆すミッドカットのランニングシューズ。その履き心地は?
~走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」~
2016年7月8日 07:00
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 30回目は、既存シューズに物足りなさを感じるランナーに試してもらいたい、ミッドカットのランニングシューズ。 |
バスケットボールシューズでポピュラーなミッドカットやハイカットが、ランニングシューズに採用されないのは、ランニングカテゴリーにおいては足首部分のホールド性能よりも可動域を妨げないことのほうが重要だったから。
そんな従来の常識を覆すこととなったのが、2016年スプリングシーズンにナイキからリリースされた、ミッドカットデザインの「ルナエピック フライニット」だ。ミッドカットでありながらフィット感が高く、これまでにないレベルでシューズと足を一体化してくれるのだ。
メーカー名 | NIKE(ナイキ) |
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製品名 | ルナエピック フライニット |
購入場所 | ナイキ原宿 |
購入価格 | 21,600円(税抜) |
伸縮性に優れたフライニットアッパーを使用したこのモデルの足首部分は、伸縮性に優れ、高いフィット性と同時に優れた可動性を確保することに成功しているのだ。
実際に履いてみると前足部、中足部、そしてかかとから足首部分のすべてのフィット感が高い。フィット感を高めようとすると窮屈な感じになることも少なくないが、フライニットを使用したこのモデルは、適度な伸縮性のある素材を使用することで高いレベルのシューズと足の一体化を実現している。
走り始めると、まず感じるのは着地から蹴りだしまでのスムーズな体重移動。アウトソールのポッドと呼ばれる楕円形の構造、そしてサイプと呼ばれるミッドソールサイドの切込みが一連の動作を滑らかにしていることを足裏で感じることができた。
始めはkm/6分ほどで走り始め、最後はkm/4分50秒くらいまでスピードを上げたが、すべてのペースで快適な走行感を得られた。
この日は30℃を超える気温のなか走ったが、ミッドカットだからといってシューズ内部が蒸れるということもなく、フライニットのアッパーは走り終えるまで快適なシューズ内環境をキープしてくれた。
税込みで21,600円なので、すべてのランナーにオススメできるわけではないが、ナイキ ルナエピック フライニットは、既存のランニングシューズの機能面、デザイン面に物足りなさを感じているランナーにぜひトライしてほしい1足である。