家電製品ミニレビュー

ネスレ「フローズンクレマ」

~冷たいドリンク用の“凍った泡”が作れる

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ネスレ「ネスカフェ エクセラ フローズンクレマ セット」

 中秋の名月も過ぎ、いよいよこれから秋本番だが、まだまだ昼間は暑さが続く。外出から戻れば冷たいドリンクが欲しくなるというもの。

 今年は冷たい泡の乗ったフローズンビールが人気を呼んでいたが、アイスコーヒーにもあのような冷たい泡を乗せて、美味しく飲めるアイテムがある。その泡を作るのが、今回ご紹介する「ネスカフェ エクセラ フローズンクレマ セット」だ。

メーカーネスレ
製品名ネスカフェ エクセラ フローズンクレマ セット
購入場所直販サイト
購入価格4,980円

わずか100mlの牛乳が、グラス山盛りの冷たい泡に変身!

 「ネスカフェ エクセラ フローズンクレマ セット」は、砂糖などで味付けした牛乳を攪拌し、凍った泡、つまり「フローズンクレマ」を作れるというものだ。フローズンクレマをアイスコーヒーなどのドリンクに乗せれば、自宅でカフェ感覚の飲み物を簡単に作れる。

 セットには、本体のほか、特製グラス2個、同社が販売する水に溶かして飲むタイプのインスタントコーヒー「ネスカフェエクセラ」粉末40g、計量カップ、ACアダプター、取扱説明書、レシピブックが同梱されている。

付属品としてネスカフェエクセラ40gと、特製グラス2個、ヘラスプーン、計量カップ、ACアダプターが同梱される
軽量カップには100mlの目盛りが付いている
「ヘラスプーン」塩の軽量や盛りつけに使う
専用のレシピブックと取扱説明書
特製グラス

 本体サイズは120×120×266mm(幅×奥行き×高さ)の筒型で、重量は約770g。本体は、透明カバー、泡立て羽根セット、保冷容器の各パーツに分解できる。

本体の上に電源スイッチがついている
透明カバーには引き出し式の注ぎ口がついている。注ぎ口は微妙に傾斜していて、流れ込みやすくなっている

 このうち保冷容器は、フローズンクレマの要ともいえる部分だ。フローズンクレマは、泡立てられた液体が、保冷容器内の冷えた壁面に触れることでできあがる。電気で冷却するわけではないので、まずは保冷容器セットを冷凍庫で凍らせる必要があるのだ。

 保冷容器を分解すると、保冷容器カバー、透明容器、アルミ容器、上蓋、下蓋、シリコンリングで構成されている。

保冷容器カバーに入れた保冷容器セット(左)と、本体セット(右)
本体セットはさらに、ジョイント部分と泡立て羽根に分解できる
保冷容器や本体セットを分解した様子

まずは「保冷容器セット」の準備から

 まずは「保冷容器セット」を凍らせよう。透明容器に食塩水を入れ、その中にアルミ容器をセットして、上蓋、下蓋を閉め、冷凍庫に入れる。冷却時間は、24~48時間。

ヘラスプーンにすり切り一杯の食塩を用意
食塩を透明容器に入れ、「ここまで」とかかれた線まで水を入れる
ヘラスプーンのヘラの部分で食塩が溶けるまでよく混ぜる
溶けたら、中にアルミ容器を入れ、保冷容器を組み立てる

 保冷容器セットを冷凍庫から取り出した後も、アルミ容器内の温度は、凍った食塩水の融解熱でマイナスに保たれる。サーモカメラで撮影したところ、容器内はマイナス4℃であった。このアルミ容器内で牛乳を撹拌すると、泡が凍るというわけだ。

組み立てた保冷容器セットを冷凍庫で凍らせる
凍った保冷容器セット
上から温度を測定すると、中はキンキンに冷えており、中心部は-4.1℃に!

アイスとしても楽しめるフローズンクレマがたった4分で!

 保冷容器セットの準備ができたら、いよいよフローズンクレマ作りである。本体を組み立て、本体セットと保冷容器セットをドッキングさせればマシンの準備は完了だ。

 軽量カップに牛乳や砂糖、ネスカフェエクセラや、その他ポーション類を入れ、よく混ぜて好みのクレマの材料を準備をする。まずは牛乳100mlに、砂糖10g、ネスカフェエクセラが2gというレシピを試してみた。

牛乳、砂糖、ネスカフェエクセラをよく混ぜる
保冷容器を保冷容器カバーに入れ、透明カバー正面の目印と保冷容器カバーの目印をあわせて固定する
電源スイッチをオンにしたら、注ぎ口からゆっくりと材料を注ぎ入れる
3分攪拌し、回転を止めて1分待ったら泡立て羽根を抜く。あらかじめ受け皿やボウルを用意しておくことをおすすめする。うっかり寝かせると、本体まで汚してしまうからだ

 材料の準備ができたら、マシンのスイッチを入れる。泡立て羽根が中で回転しはじめたら、注ぎ口からゆっくりと材料を流し込んでいく。そのまま3分間、攪拌を続けたら、電源スイッチを切って1分間待つのである。3分のうちに材料がアルミ容器いっぱいに泡立ち、1分間寝かせると、壁面から内側にかけてさらに冷やされ、よりしっかりと固まっていく。

 時間が来たら、容器と本体セットを分離して泡立て羽根を抜き取る。すると、容器一杯にフローズンクレマができていた!

容器一杯にフローズンクレマができた!
ヘラスプーンでざっくり混ぜてみるとこの通り

 クレマの質感は、中央がふわふわで、壁面に触れた部分はシャーベット状になっている。ドリンクに盛り付ける際は、ざっくり混ぜたほうが良いだろう。そのまま食べてしまってもOKだ。

フローズンクレマは、材料を注ぎ入れたらあとはお任せ。泡立て羽根が上下しながら攪拌していく

 特製グラスにすべて移してみたところ、グラスからあふれんばかりのフローズンクレマができていた。フローズンクレマ“だけ”をソフトクリームのように味わっても良いし、2人で分けてトッピングすれば、フローズンクレマたっぷりのドリンクが作れる。

全部グラスに移してみたところ、ソフトクリームと見間違えるボリューム。牛乳100mlがベースとは思えないだろう
冷たくてクリーミーな泡がたっぷり
たった4分でふわふわアイスがつくれた気分
保冷容器の中では、残った材料がしっかりシャーベット状に
保冷容器の中の食塩水は、使ってるうちに徐々に溶けてくるが、中を洗って凍らせれば再利用できる

アイデア次第でいろんなデザートが誕生するかも

 基本のフローズンクレマの作り方は前述の通りだが、材料次第でいろんなフローズンクレマが作れる。ゆるめに作って、ふわふわの泡の状態を楽しんでもいいし、ダイエット中ならダイエットシュガーで作ってもいいだろう。それをアイスコーヒーに乗せれば、カロリーは控えめだが、味や食感は満足のできるドリンクができあがる。

エクセラのフローズンクレマを、エクセラに乗せてみた
フローズンクレマがひんやりクリーミーで、贅沢な休憩に
思わず泡だけおかわりしたところ、底が完全にシャーベット状になって2度おいしいことに!!

 砂糖とミルクで作ったフローズンクレマを、小豆を煮たぜんざいの上にたっぷりとかけて、いただいてもおいしい。このほか、「焦がしキャラメルマキアート」などのポーションを入れても、いろんな味が楽しめる。

牛乳と砂糖で作った柔らかいフローズンクレマを、アイスカフェラテに乗せてもおいし
アイスミルクも、フローズンクレマがあれば、いつもと違った飲みものに変身
冷やしたぜんざいの上にたっぷりかけると、濃厚な味わい

 特に筆者が気に入っているのは、牛乳にネスレの宇治抹茶ラテ(粉末)をたっぷり入れた、独り占めドリンクだ。粉末をやや多めに入れて濃厚さをアップさせ、3分攪拌後、2分放置してから全部グラスに移していただくのである。最初はふわふわの泡だが、容器の底のほうは完全なシャーベット。これも全部入れていくと、底がやや溶けかかり、濃厚なふわふわドリンクになった上に、シャーベット状のアイスが乗るという、いいとこ取りになるのだ。単に牛乳に溶かして飲むよりも、何倍もおいしい。

お気に入りの「宇治抹茶ラテ」
シャーベット付きの濃厚な宇治抹茶ラテなら5分で作れる

 気になる点は、パーツが多いので、初めて触ったときは組み立て方に迷ったことだ。とはいえ保冷容器は一度組み立ててしまえば、繰り返し使えるので安心していただきたい。

 フローズンクレマの見た目はソフトクリームのようだが、実際は非常に溶けやすいため、のんびりトッピングしていると、あっという間に緩くなってしまうので要注意。トッピングするにしても、準備を整え、一気に盛りつけて楽しもう。フローズンクレマがあると、おうちカフェがより楽しくなることは間違いない。

すずまり